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七輪日記
七輪生活だったサーファーオヤジがなぜかバンコク暮らしを経てプーケット暮らしを始めました

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まさに混沌…

…である。いやぁ、もうわけが分からなくなってきた。タイ当局はきょう(16日)、赤色集団(タクシン派)幹部の逮捕に乗り出したのだが大失敗を演じてしまったらしい。先日の国会敷地乱入なイメージ 1どによる犯罪容疑で、幹部6人が宿泊するタクシン系ホテルを警察の特殊部隊が包囲したものの全員にまんまと逃げられたというのだ。(逃げ出してくるところをマスコミ陣が待っていて、全社に映像があるというのも妙なものだが)
 
 一国の警察の部隊が包囲しながら一人も逮捕できずに、それどころか逆に警察幹部数人が赤色集団に拘束されて、ラートプラソンの集会場に“連行”されたというから、完全なる大失敗、大失態で目も当てられない。治安維持、体制維持能力のなさを露呈してしまったとも言える現政権は、さらに苦しい状況になったのだろう。
 
 一方で政府支持派も活動を広げてきた。市内では数千人が集まって集会を開いているらしく、きょう通り掛った戦勝記念塔でも100人前後が「(議会解散阻止)」の横断幕と国王の写真を掲げ、3色国旗と黄色い王室の旗をイメージ 2振りかざしながら行き交う車や通行人にアピールしていた。なるほど先日の赤色集団のデモに対して冷たい視線を送っていた人たちが、こんなにもいたのだ。
 
 10日の強制排除失敗に続く失態による政府の権威失墜。そして深まりつつある国民の間の溝。バンコク周辺では10日の強制排除絡みみられる送電線爆破事件発覚や検問での銃の押収なども続いていて、なにやら治安の悪化も懸念される。全体はどんどん悪い方向に流れているようで、「ソンクラーン(タイ正月)明けには収束するのでは」という僕の考えは甘かったようだ。出口が見えなくなった感じさえする。イメージ 3
 
 赤色集団はソンクラーンが明けたことで地方からの人員の増強を図る構えで、占拠地域を拡大して政府にダメ押しをする方針らしい。で、その拡大の報道を見ると、最大ではラートプラソン交差点を中心に西はサイアムスクエアを通り越して国立競技場まで、南はシーロム、そして東はスクムビットのソイ31辺りまで、つまり高架鉄道(BTS)のアソーク駅より東までというのだ。おぃおぃ、そりゃぁ困る。19日からスタート予定の僕の学校がスッポリと入ってしまうではないか。
 
今後は2つに分かれたイメージ 4国民の集団同士が衝突する懸念も出てきた。そこに統治能力に影の刺している政府がどう対処するのか。いや、できるのか。アピシット首相はきょう、デモ対策担当を副首相から陸軍司令官に交代したらしいが、今後、軍が前面にそして全面に出てくることになれば、ささやかれている軍によるクーデターも現実味を帯びてくるような気がする。あとは最後の望みとしての国王の「調停」しかないのだろうか。見守るしかない。

酷暑の正月…

 …がやっと終わる。ソンクラーン(タイ正イメージ 1
月)は正式には15日まで。ただ、週末にか
かるので月曜日を「仕事始め」(そう呼ぶの
かどうかは知らないが)にしている所も多いようだ。近所のマッサージ屋(その名もサバーイ=สบาย)はやっと土曜日から再開する。待ち遠しいぞサバーイ!!!まったく休み過ぎやちゅーねん。(あっ、それは俺だな…)
 
 赤色集団のタクシン派は中心市街地への拠点一本化をほぼ完了したらしい。しかし、それ以外にここ数日は目立った動きがない。やはり正月気分なのだろう。僕のアパート近くのタクシン派支持の家でも“ひと休み”中の赤シャツが洗濯されて干されていた。次の「出陣」に備えているのだろう。
 
 しかし、暑い。きょうは38度あったようだ。上からガンガン太陽が落ちてくる感じの酷暑が続き、それでなくてもヤル気のないこのオヤジの肉体と精神を蝕んでいく。エアコンは経済的にも肉体的にも、そして「運動時には水イメージ 2は飲むな」という今考えると非科学的な軍隊式体育教育を受けた影響で、精神的にもあまりよろしくないような気がするのでつけない。
 
 だからビールに手が伸びそうになるのをいさめ、眠りたくなるのを抑え、夏の大学受験生よろしく上半身裸になって勉強机に向かうのだが、そこはオヤジである。かなわない。さすがに朝からビールとはいかないが、タイ語のカセットテープ(「今時?」と今、誰か言ったか?)を聞いていると、あの抑揚の心地よさからもう眠くて眠くて仕方ないのだ。
 
 ついに耐えられずバタリとベッドに倒れこむと、軽く1時間寝てしまう。それでスッキリすればいいのだが、やはり暑い。というか暑過ぎて目が覚めてしまうというのが本当のところで、結局は眠いのだ。だから「午前中2時間」と自分で決めた勉強はダラダラと午イメージ 3後2時近くまでかかってようやく「2時間」のノルマをクリアする。
 
 そうなると今度は腹が減ってくる。まったく人間とは非効率的な生き物だと実感する。朝飯食っただろ!と言い聞かしても胃袋はブーブー怒っているので、近くのクィッティアオ(汁そば)屋までだるい体を引きずって行き、1杯を平らげて汗だくになりながら一息つく。そこから道路の反対側にあるスーパーで涼む。ついでに夕食と果物、ジュース、そしてやっぱりビール(2−5イメージ 4時はアルコール販売禁止なので、時間が合えば)を買って帰る。
 
 帰り着くとベランダのサボテンも暑そうにしている。するともう夕方である。おぃおぃ、俺はここで何してるんだ!?という思いに駆られつつ、太り始めたような気がする体を気遣って運動を始める。ひとしきり汗をかいて、きょう何度目かのシャワーを浴びる。とにかくバンコクに来てシャワーの回数が増えた。起きてシャワー、食べてシャワー、勉強してシャワー、飲んでシャワー、運動してシャワー、出掛けにシャワー、帰ってきてシャワー…。シャンプー代がかさむ。
 
 となるともう日は暮れている。さっき…起きたような、と思いながらも、少し涼しくなってきたことを喜ぶ。それでも十分に30度は超えている。レモングラスの香りのキンチョーの蚊取り線香をつけ扇風機をフル回転にしてもう1時間だけ勉強する。終わるとようやく心置きなくビールに手が伸ばせる。いや、正直に言うと、これがきょう2本目イメージ 5だったりする。
 
 じゃぁ、エアコンかけてちゃっちゃと勉強して、ビールも飲まずに規則正しい生活をすればいいじゃないか、という読者からのお叱りの声は既に聞こえているような気もする。のだが、そうできないのもまた、頑固なオヤジの困ったところなのだ。本当に困ったものだ。
 
 これまでは「タイの正月休みなのだから」と自分に都合のいい言い訳もしてきたが、それもきょうでできなくなる。残るのは酷暑と新学期だ。そしてタクシン派の長引く占拠。なにやら軍部によるクーデター論までささやかれ始めたとか。タイの今後の展開はまったく読めない。
 
 いやいや、そんなことより自分の新学期の展開である。これこそ展開が読みづらい。どうなることやら。いやぁ、それにしても暑い…。

「赤」尽くし…

イメージ 1…だった。高架鉄道(BTS)でサイアム駅まで行き、そこからチットロム駅まで歩いてみた。普段ならものすごい渋滞が発生している場所だが、そこに車は走っていなかった。代わりに大量の赤シャツの人たちが車を止めて、路上にシートを広げて思い思いの「生活」をしていた。
 
 阪神大震災のテレビ画面の記憶から、中央にBTSの橋脚が立っている光景は、一瞬「被災地」のようにも思えてしまうのだが、赤シャツの人たちにもちろん悲壮感はない。それどころか、むしろ昨日からのタイ正月(ソンクラーン)も相まって水を掛け合って新年を喜んでいる人やそこここでご飯を食べている人、数人集まってお喋りを楽しんでいる女性たちなど、まるでお祭り気分だった。
 
 しかし、これだけみんなが「赤い」とやはり異様だ。それに前回訪れた6日よりも人数が増えているように感じる。どうやら赤色集団のタクシン派は、東西2カ所に分かれていた占拠地域をラートプラソン交差点を中心としたこの西側の商業地域に集約する模様で、きょうからこのサイアム〜チットロムの一帯にどんどん赤い人々が流れ込んで来ているようだった。
 
 そして出来上がったのがこの「お祭り広場」なのだ。焼き鳥に焼きソーセージ、果物を売る屋台がずらりと並イメージ 2ぶ。石けんにシャンプー、歯ブラシ、ティッシュといった生活用品を売る露店もある。服屋に靴屋、宝くじ売りの兄ちゃんも歩き回っている。そしてついには足つぼマッサージの露店まで見つけてしまった。かなり客がいる。周囲の商店街やデパートは被害を恐れてほとんど閉まっているのだが、まったくこの人たちのたくましいこと。車が入ってこれなくなった片側3車線の道路には別の「街」が形成されていた。
 
 赤色集団のトレードマークの赤シャツを売っている露店もある。表に「ไพร่(人民)」、裏には「ยุบสภา(議会解散)」と書かれている。その店の一つに腰をおろして値段を聞くと、兄ちゃんあっさり「1枚100バーツ(約300円)」と意外にも良心価格が返ってきた。もちろん観光客相手ではないだろうから普通の値段でなければ売れないのだろう。赤いネッカチーフは30バーツ(約90円)とさらに買い易い。これなら誰もが手の出る価格帯だ。そりゃぁ売れる。いい商売だ。
 
 店の兄ちゃんとそんなやり取りをしながらも、僕の気持ちはやはり落ち着かない。なんとなく怖いのだ。何が起こるか分からない。「外から来た人間」に赤い集団という組織、人々がどう対応してくるのか予想がつかない部分があるのだ。そして当然、もしかしたら今すぐにでもここで政府軍による新たな排除作戦が始まるかもしれないのだ。どっちにしても怖いことだ。
 
イメージ 3 近くにいた白人の男に「少し怖くないか?」と聞いてみたら、「ちょっと怖いね」と言って、「だからこれを買ったのさ」とタクシンの似顔絵が染め抜かれた赤色の鉢巻を見せてくれた。何か起こった時の“お守り”くらいに思っているのかと感じた自分だったが、そんな自分のかばんの中にもさっきの露店で買った赤シャツが既に入っていたのだった。
 
 さらに進む。ラートプラソン交差点はエラワンデパート(旧バンコクそごう)が角にあるバンコク商業地の中でも「超」の付く中心地。さらに頭上をBTSのスクムビット線とシーロム線が走る交通上でも重要ポイントである。だが、ここもいつもの渋滞はなく、中央分離帯にはいくつものテントが並び、行き交う赤シャツでいっぱいだ。
 
 当然、それだけの人数となれば「飲み」「食い」「排泄」への対処が必要になるはずだ。と思って見ていたら、道イメージ 4路上にどこから引いてきたのか簡易の水道パイプが横切っていて、数カ所に蛇口が設置してある。バンコクの水道は飲めないのだが、この暑さの中では水道は重要だ。そして飲み水はあちこちでペットボトルが配布されていた。
 
 食事は、並んでいる屋台もそれを一定まかなう役割を果たしているようだが、地方から出てきた人たちを含めた大量の人口を支え切れるはずもなく、そしてそんな屋台の代金を長期間は払い続けられる人ばかりがいるわけでもないはずだ。と思っていたら、そこには炊き出しのコーナーがあった。赤シャツの人たちが列をつくっている。一人ひとりにチャーハンのようなご飯を一皿ずつ配って、もらったひとはおいしそうにほおばっているのだ。
 
 最後に排泄対応だが、これはちょっと分からなかった。周囲の商店街はしっかり閉まっているので、デパートやショッピングセンターのトイレは使えないはずだ。だが、普通これだけ人が集まれば当然のようにするはずの汚臭がなかったのだ。とすれば、これもどこかにきちんと施設がつくられているに違いないのだ。この暑いバンコイメージ 5ク、その中でも一番暑い季節を迎えたこの時季のことである。下手すりゃ「議会解散」を実現する前に自分たちが伝染病で「解散」である。
 
 約30分をかけてサイアムからチットロムまで歩き切った。普段なら上の高架歩道(スカイウォーク)で10分から15分ほどのところだが、きょうは「おどおど」「タジタジ」しながら、そして変に早足になるのもはばかられる雰囲気もあってそれだけかかっていた。だがその時間以上に長く感じていたような気もする。なかなかチットロム駅に着かない気がしてならなかった。
 
 だが、チットロムの駅の階段を上り始めると逆に、「異常に短い時間」だったよに感じていた。あれだけの人がいながら、そしてこの国の政府をグラグラと揺らしているというのに、そこは歩いてたったの30分の区間だったのだ。なんと狭い範囲でのことなのか。
 
 それにしても不思議な空間だ。道路の不法占拠、無許可出店、勝手に作られた簡易水道…。多分、いや絶対にそのすべてが違法、不法のものなのだ。だが、それはそれで妙に整った「社会」を形成していた。本当の「社会」として機能している節もあった。
 
 ただ、普通の社会と大きく、そして絶対的に違うのが警察や軍隊などの国家権力が及んでいないということだったろう。保健衛生はもちろん治安維持などの法的なそして国家としての根幹部分がなくなっているのだ。もちろんタクシン派内に「自警団」のようなものはあるのかもしれないが、法的根拠はゼロに等しい。国家の中に「不思議な空間」が生まれていた。
 
 だから僕のような外から来た人間は不安なのだろう。その「社会」に対するこちら側からの信頼はないし、その「社会」からこイメージ 6ちら側も信頼されていないような気がする。だから国家間の約束事とは無関係な場所に映ってしまうのだ。裏付けのない「社会」。外からの来訪者にとっては、なんとも不安で不安定で心細く怖いものだ。この30分の区間でそう感じるのだから、イラクやアフガニスタンといった戦乱国家、地域では、その恐ろしさたるや想像を絶するものだろう。
 
 チットロム駅からBTSに乗り込んだ。ソンクラーンによることもあるのだろうが異常に客が少ない。だがそれを除けば、いきなり「普通の世界」に帰ってきた妙な感覚だ。サパーンクワイ駅で降りて近くのショッピングセンターでトイレットペーパーなどを買い込む。本当にとことん普通の生活だ。だが、なんだか思わず赤ワインを買ってしまった。そしてそこからアパートまでの途中の商店街で「ムーデーン(หมูเเดง=赤豚)」を買ってしまった。いかん、今夜の食事も「赤尽くし」になってしまった。共産党の「赤」なんかには影響されないが、こちらタイの「สีเเดง(赤色)」の威力は恐るべしである。実感だった。

3種の神器…

 どうやら中休みのようだ。タイ正月のソンクラーンが始まった。まぁ正月早々同じ国内の国民同士で戦っている場合でもないのだろう。タクシン派のデモは一休みらしく、中心部の占拠地域でもデモ参加者の子供たちの水の掛け合いのシーンが見られたらしい。
 
 僕の住む地域でもスーパーではやはり水鉄砲が売れていた。そして子供たちがびしょびしょになって歩く姿もあった。やっぱりタイはこうでなくっちゃ。
 
 ただ、僕の周辺の人たちはイメージ 1正月気分がほとんどない。タイの友人はみんな正月返上で仕事。「休みはいらないの」ときょうも遅番の仕事に出掛けて行った。なんだか数年前までの自分の姿を見ている気分だった。しかし、こんなに暑ければ、日本から来た僕には正月気分はまったくない。
 
 で、書くこともないので、しばらくぶりにのんべんだらりとした日記に戻ってみる。暇に任せてきょう紹介するのは最近、僕の部屋に仲間入りした「3種の神器」たち。さんざん「物はこれ以上いらない」と豪語してきたのだが、人間の煩悩というのはなかなか払えないようだ。困ったものだ。
 
 まずは扇風機。先日まで使っていた友人から借りた扇風機が異常に熱を持ち始めて、火を噴きかねない状態になったので、ついに購入した。友人の扇風機はそれでなくても3段階の風の強さの「3」のボタンしか作動せず、しかもボタンを押した後、羽を指で少し回して「助走」をつけないと回ってくれない代物だったから、新品扇風機はほとんど魔法の道具だ。
 
 1−3の強さの調節ができるのは当然だが、タイマーも付いている。さらに「NaturalWind」と銘打ったボタンがあって、ランダムに風の強弱を作ってくれるのだ。いわゆる「f分の1」という感じの機能があったのだ。素晴らしい機能だ。寝る時の快適なこと。
 
 次に登場するのは椅子だ。こちらはキャスター付きで部屋の中をゴロゴロ動き回れるというものぐさオヤジには最適な道具だ。買ってから毎日、日曜日の日本のお父さんよろしく部屋の中をあっちにゴロゴロ、こっちにゴロゴロしている。それに腰痛持ちの僕にとってはこのクッション感と機動力は大きな武器になってくれるのだ。
 
 最後が手首用のサンドバッグ。つまらん、と思われる向きも多いだろうが、散々これまでサーフィンをしてきた僕にとって、これからほぼ1年はほとんど波に乗ることができないことを考えれば、これはパドル力を維持する強力な武器になってくれるはずだ。もっともちゃんと着けて運動すればの話だけど…。
 
 だが、少なくともこの2日間は両腕に装着して、かなりの運動をやった。そしてさっきは「3日坊主にならないように」と、通りかかった祠に祭られている仏様にお願いしてきた。なんとかしてくれるだろう。まさに神頼みだ。
 
 そんな機械頼み、道具頼み、神頼み、の生活が本格化した。この正月明けからは「新学期」が始まり、四半世紀ぶりに「通学」をすることになる。授業についていけるだろうか?先生やクラスメートとちゃんとやっていけるだろうか?いや、それ以前に朝起きられるだろうか?ってなくらいに脆弱な感じの僕なのだ。
 
 タクシン派はあす以降、さらに活動を本格化させるらしいが、そんな脆弱な僕の生活のスムーズなスタートのためにも、平穏に解決してjほしいものだ。初日から暴動に巻き込まれるようなことはマッピラ御免だ。

タクシン派デモ…

…があっイメージ 1
た。それ
も僕のアパート近くの大通りでのこと。買い物を終えてスーパーからてきたところ、道路には赤シャツと赤帽子に身を固め、赤い旗を振り回すバイクやトラックの一団が次々にやってきた。それぞれイメージ 2警笛を鳴らし続け、気勢を上げて
通行人たちにアピールしていた。
10日の軍との衝突に“勝利”した
ことを訴えているのだろう。
 
 通行人の中からもそれに応える
歓声が上がる。声援も飛んでいる。沿道に詰め掛けて手を振る人たちもいる。なるほど軍に対する“勝利”は一般市民にも大きな影響を与えたようだ。“勝ち馬”に乗りたがる心理かもしれない。だが、一方でその通行人には、騒ぎを遠巻きにして冷ややかに見守る人たちがいたのも確かだ。不安そうな目を向ける人、無視して歩き出そうとする人…。                            イメージ 3
 
 そんな状況を見ているだけでこの
タイの国の世論が大きく割れていることがうかがえた。ただ、正確な数字はないので僕の肌で感じた
分だけなのだけど。
 
 それにしてもこのタイではいわゆる世論調査というものはやっていないのだろうか。どこのテレビでもそういった類の数字が出てきたことがない。僕が見落としているだけなのか。ニュースや討論番組などは行われているのだが、出てきた数字といえばけが人と死者の数ばかりだった。全国調査は難しいならバンコクだけでもやってみる価値はありそうなものだが…。もしやっていないとすればだが。
 
 そしてそのテレビでは10日以降、軍隊とデモ隊の衝突の映像ばかりが繰り返されている。タクシン派の衛星放送では赤い集団の集会の生放送を垂れ流しているだけ。一方、きょうの午後は全チャンネルが国営放送の「タイ                     イメージ 4                        国家 将来への歩み(ประเทศไทย  ก้าวไปข้างหน้า)」という番組に約1時間に渡って1本化されてしまったのだった。官製番組かどうかは知らないが、出てくる人は軍服組がほとんどだったから自ずと「色」はついている。マスコミの調査報道はないのか?マスコミはプロパガンダの道具でしかないのか?
 
 きょうはついにアピシット首相が「政治的解決策」として半年以内の議会解散と年内の総選挙という譲歩案の協議に入ったらしい。強制排除失敗で完全に苦境に立ってしまった感のあるアピシット派。しかもアピシット首相が党首である民主党の違イメージ 5法献金を選管が認定し、告発する方針を決めたという。これで一気にタクシン派の「世の中」に流れていくのだろうか。
 
 だが、僕にはまだよく解らない。赤いデモに手を振ってっていた人たちがいた半面、冷ややかな視線を送る人たちもいたのも確かだったからだ。
 
 この「タイの歩み」はどこに向かおうとしているのだろうか。まぁ、少なくとも1年をかけて僕なりにじっくりと見させてもらおう。所詮、「高みの見物」ではあるが、少なくともここに住むのだから、「現場」としての気持ちは伝えていきたいと思っている。

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