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国家が指導する地方滅亡への冷徹なシナリオ
福島県は5日、県内の過疎地域にある1567の集落のうち、住民の高齢化などで
41集落が消滅の危機にあることを明らかにした。
全国の過疎地域自立促進特別措置法の対象市町村に
過疎進行状況のアンケート調査を行った結果分かった。
調査対象となった県内の28市町村には1567の集落がある。
県地域振興グループによると、65歳以上の住民が50%以上を占める集落は約100カ所。
このうち、41カ所が消滅の危機にあり、10年以内の消滅が懸念される集落もあるという。
過疎地域にある集落は、会津地方を中心に県内各地に点在する。
約100ある南会津町によると、
50年代から60年代初めに比べ人口が半減している集落がほとんどで、
中には5〜6世帯、十数人の集落もある。
町は「働く場がほとんどないので、若者が就職で関東地方などへ出て行ってしまうのが原因」
と説明している。
その根本原因である地方の就労の場の確保は、これまで公共工事が唯一絶対的に支えてきた。
端的に言えば、そもそも地方の民間の職種は、公共土木工事関連、唯一それしか無かったのである。
その唯一の就労の場であった、公共工事を、小泉日本は急激無情にばっさりと切り捨てみせた。
最盛期から比べて、地方公共工事を1/3から1/4まで激減させ、
しかもそれを補うべき施策やセイフテイネットの拡充は、整備も機能も全く果たさないままにである。
そもそも公共事業投資は、都市から地方への所得移転の意味合いも内包し、
労働者と地方の底辺部を支えてきた唯一絶対の基盤であった。
その基盤を急激に破壊させたのであるから、
地方の雇用や経済が滅亡消滅に向かっていくことは当たり前であり、
それは、小泉-竹中ラインが作り出した人為的な冷徹な破壊なのである。
福島県は「2地域居住や企業誘致などを早急に進め、人口流出に歯止めをかけたい」
としているが,
企業誘致などはバブル華やかなりし頃から盛んに言われてきた施策でもあり、
それが全く絵に描いた餅にすぎないことは、もはや周知の事実でもある。
それ以上に大切な事は、餓死寸前とはいえ、現に未だもって地方の経済基盤を唯一支えている
建設業の振興育成を重点的に図っていく事こそが一番重要な活性化策なのでは無いだろうか。
しかるに、前述のように「絵餅」が語られる事はあっても、今や悪の代名詞となった
「公共事業」による活性化待望論は、マスコミと行政と政治家から上がってくることはなぜか
全く無いのである。
建設業の活性化策どころか、政治と行政が行っていることは、
公共工事総量を激減させ、意図的なまでの賃金調査等により、設計単価のデフレスパイラルを加速させ、
もはや餓死寸前どころか、既に餓死者が累々と横たわっている惨憺たる建設業界と地方経済の命脈を完全に絶つべしと、
入札制度を大改革し、一般競争入札を福島県は全面的に導入するという暴挙を決定したのだ。
競争の原理を更に加速させて、業界の血の一滴までをも絞り取ろうという冷酷非道な改革だ。
つまり現状は建設業と地方の活性化策どころではなく、
「地域や集落の消滅に向けて、更に劇的に加速させる為の政策を無情冷徹に行っている」に過ぎず
これはもはや、国家が指導する地方への強圧的な世紀の愚策であり、神をも冒涜する狂気の沙汰という他はない。
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