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三十過ぎたらあっという間よ
なんてよく聞く
子供の頃はもっとゆっくり時間が流れていた気がする
時間 というものさしあまりにも大きすぎて計れなかったのか
忙しい なんて大人の言葉ではないか
100%時間を自分のために使えていた時は
完全に時間を信じて身を委ねられた
自分以外の人間のためにに時間を使い始めると
満たされない思いが時間の足りなさへと変換されて
時間の流れとは裏腹に 取り残されてしまうのではないか
自分以外の人間のために心を砕き
時間を使い
これが大人になるということなのか
風呂を沸かす灯油がと騒ぎ
食事の支度に追われ
勉強ははかどらず
洗濯物に囲まれ
いっそのことその中に埋もれて寝てしまおうか
不安定な母に
安心させる精一杯の言葉をあてがい
電話でしか生き生きと会話をしない男を横目で見て
自分が一体何をすべきで何をしたいのか
見失いそうになって
浮気をする男の心理状態がなぜか分かるような気がする
相手を受け止めなくてもよい
みがるさ
水玉模様を見ていると
気持ち悪くなる
生き物みたい
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