ドしろうと芸術論

アートを本音で語るどしろうとのつぶやきです。

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星を見る旅

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ペルセウス座流星群を見に、御殿場の宿をとった。

病気になって約一年。

ずっと遠出を控えていたが、もういいだろう、、、と勝手に決めての事だ。

御盆中なので、東海道線は混雑していたが、人込みに出会うのも久しぶりなので、人間観察を楽しんだ。

御殿場の駅から見る富士山は、素晴らしい、と聞いていたが、駅に着いても何も見えない。

夕方には晴れるだろう、、、と自分に言い聞かせ、ホテルで待つ事にした。

     『華麗なる罪禍もあらむ星月夜』    森田深淵

どきどきして、彼の接吻を待つ乙女の気分、などというのは嘘臭いが、まあ、そんなとこだ。

だが、とうとう、夜になっても、真夜中でも、駄目であった。
ふてくされて、酒を死ぬほど飲んだ。

思えば、星の旅は、ほとんど失敗している。
知床からはじまった北海道一周、青森、岩手など、ほぼ全国に出かけた。
高価な双眼鏡と、星座版と、ござを抱えて、警察に疑われた事も、何度もある。
確かにあやしい。
のぞき魔のいでたちだもの。

降るような星を見たのは、オーストラリアの山の中だった。
黒人のタクシーの運転手と友人と3人だけで、山の奥に入っていくのは、さすがに怖かった。

だが、抜群の撮影、観測場所に案内された時は、チップをはずんで、しばらくの感激と涙を見せずにはいられなかった。
運転手も寝っころがって、鼻歌をうたって空を眺めていた。

南十字星、マゼラン星雲、カノープスなど、写真におさめて、それでもまだ手足が感動に震えて、脚立を購入して良かったと思った。

闇にうごめく星のカーニバル!

気障だなあ。

だが、写真展やカレンダーなどで見るような、まるで雲のような天の川は、見ることはできなかった。


      『妻二タ夜あらぬ二タ夜の天の川』   中村草田男


この句は淋しいが、今回の御殿場への旅は、「富士あらぬ星もあらねど酒ありぬ」ちゃんちゃん、で楽しく終わる事にした。

来年の、「降るような星を見る旅」は何処にしようか。
いい場所があったら、教えてください。


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香代子
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