昔の映画少年の映画雑記

なんとか更新を続けてます。ふぅ!

映画レビュー2006

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2006私のベストテン

大変遅くなりましたがようやくベスト10がまとまりましたので、発表します。
ジャジャジャーーーン ←勝手に盛り上がってます。

1 クラッシュ
2 トランスアメリカ
3 ホテル・ルワンダ 
4 エレニの旅
5 嫌われ松子の一生
6 花よりもなほ
7 かもめ食堂
8 アメリカ、家族のいる風景
9 スタンドアップ
10 フラガール
次点 サンキュウスモーキング
   母たちの村
   パプリカ

という結果です。
ここからは、1年間の感想なんですが、ちょっと長いです。暇な方のみお付き合いください。

 今年の映画はなんとか総数50本に到達しました。←パチパチパチ

 一般的には洋画の低調と邦画の台頭が特徴となるんでしょうが、わたし的には邦画のがんばりは

評価できるものの、やはり洋画のテーマの取り方、話の展開、場面場面の表現等が好きで、

結局洋画が上位を独占する結果となりました。といってもたかが50本なんで、偉そうなことは

言えませんが、時間を作って選んで観た結果なんで、それなりに網羅しているように思っています。

 さて、1位ですが、昨年度のアカデミー作品賞受賞作で、アカデミーも捨てたモンじゃないなと言う

印象です。とにかく、昨年のダントツの1位でした。わたしは、こういう群像劇でしっかりとした構成の

映画が大好きで、一つのテーマの中で多くの登場人物が動き回り、それが複雑に絡み合いながら映画

として昇華していくという、すばらしい作品でした。ただ、この映画、DVDなんかで、観流してしまう

と、きっとその良さは半減してしまうかもしれませんね。そういう意味では、映画館で観てよかったで

す。あと、やっぱりメジャー映画ではなく、単館ロードショウが上位に来てしまいました。

なんせ、メジャー映画は先が見えすぎるし、絶対ハッピーエンドなんて映画楽しくもなんともなかったです。

もう少し、しっかりとした映画のテーマと構成を取って、何を観る者に訴えたいのか、

エンターテイメントと問題提起のバランスを考えてもらいたいと思います。

 日本映画に関しては、「嫌われ松子の一生」がトップですが、これは、ある意味キワ物で、

うまくまとまっていたからいいようなもんの、一つ間違えば駄作となる作品でした。と言う意味で

構成と監督の技量に拍手です。映画の出来としては「花よりもなほ」がよくできていて、是枝監督は

「誰も知らない」がまぐれではないことを証明した作品でした。こういう映画がもっと日本で評価

されればいいのにと思うところです。

 最後に、今年のキネマ旬報ベスト10が発表されましたが、かなりずれた結果となりました。私は、

メジャーな人間ではありませんが、今までそれほどはずさなかったのに、今回は大きく食い違っていて、

ちょっと意外でした。この辺は、価値観の多様化というやつなのか、私の主観がメジャーからずれて

きたからなのか、よく解りませんが、おもしろい現象でした。また、今年もずれたら私の感性がおかしい

ということなのかもしれませんね!

 とにかく、今年も映画三昧で一年過ごそうと思っています。こんな不定期なブログに付き合って

くださる皆様、本当にありがとうございます。もう少しちゃんと時間をとって書き散らすのではなく、

しっかりとした感想を書きたいと思うのですが、なんせ、根がいい加減なんで、こんな調子で今年も

過ごしちゃうと思うんですが、よろしかったらまた、お付き合いください。

今年もよろしくお願いします。

参考 キネマ旬報2006ベストテン

日本映画
1 フラガール
2 ゆれる
3 雪に願うこと
4 紙屋悦子の青春
5 武士の一分
6 嫌われ松子の一生
7 博士の愛した数式
8 明日の記憶
9 かもめ食堂
10 カミュなんて知らない
外国映画
1 父親たちの星条旗
2 硫黄島からの手紙
3 グエムル−漢江の怪物−
4 ブロークバック・マウンテン
5 麦の穂をゆらす風
6 太陽
7 カポーティ
8 グッドナイト&グッドラック
8 クラッシュ
10 マッチポイント

父親たちの星条旗

イメージ 1

2006/12/22 映画館にて

なんとか滑り込みで観る事ができました。どっちかというと、「観たい」というより「観なきゃ」的な

感覚で観てました。

そのせいでしょうか、映画に対する不満というわけではなく、観終わった後に、何も私の中に

残らなかったんです。よくできた映画だと思うし、いろんなシーンがあって、テーマもはっきりして

いる。でも、私の胸に突き刺さるものは何も無かったんです。

というのも、当時も今も同じなんでしょうが、戦争で守れるものは何も無いし、

戦争を(あるいは兵士を)利用する輩はいつの時代にも存在するし、ましてや、国家が私たちを

守ってくれるなんて甘い考えは毛頭ない。

クリント・イーストウッドはただただ、友(戦友)のために戦う兵士たちを讃え、その奥にある

どす黒い権力に対する幻想を非難する。この手法は、今までの彼の映画と通じるものがあるし、

戦争に対して甘い反対でもなければ、好戦的な国粋主義者でもない。ただ、そういう戦争がもたらす

理不尽さを構図として捉える中で、個人の尊厳を守ることを主題としている。

彼の意図は理解するし、そういう主張に対して異議を唱えるつもりもない。でも、ここにきて

なぜそういう主張がしたいのか?アメリカの今の世情がそういうことを言わせるのか?

たしかに世界的に(アメリカ的に)きな臭い匂いが充満しつつあることは、世間に疎い私でも

よくわかる。でも、それに対するアンチテーゼとしてはあまりにも映画として主張が弱く、

情緒的な方向へ流れているように感じます。

その情緒的な部分がかえって映画としての強さを弱めているように感じてなりません。

繰り返すようですが、映画として不満があるわけではありません。見る価値はあります。

ただ、私の琴線に触れる映画ではなかったということなんでしょう。難しいところです。

私のお勧め度 ★★★☆

蟻の兵隊

イメージ 1

2006/12/8 とある場所で

これは、いったい何を描いた「ドキュメンタリー」なんでしょうか?

奥村さんを追いかけたドキュメントなんでしょうか?それとも、戦後も戦いを強いられ、

そのことを否定された理不尽さを追求するのか?はたまた、侵略戦争を非難するのか?

全部という答えは通らない答えだと思います。主題は、戦後も戦いを強いられた事実への追求だろうし、

そのことを求めるはずだと思います。

ところが、映画は奥村さんを通じて、製作者の意図かどうか知りませんが、日本軍が戦時中に行った

残虐行為に対する告発へと主題が移っていきます。そのこと自体を私は否定しません。

というよりそのことを主題としてドキュメントを作るならそれは賛成します。

 ところが、この映画は奥村さんと狂言回として、製作者の意図が前面に出た展開になり、

挙句の果てに、奥村さんは戦争行為の聞き役になってしまう。こういう映画をドキュメントと

いうのでしょうか?

繰り返して言いますが、私はここで語られる内容を否定しないし、そのことは次の世代に必ず伝える

必要がある事柄だと思います。ただ、ドキュメント映画として、何を主題にして訴えるのか?

侵略戦争という言葉が、あらゆるところにちりばめられています。そのとおりだと思います。

でも、この映画では、そのことは前提のように何の説明もしません。すべての物事が同様です。

てんこ盛りの想いをもう少し整理してから製作するべきではなかったでしょうか?残念です。

私のお勧め度 ★★★

麦の穂を揺らす風

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2006/12/1 映画館にて

わかってたこととはいえ、やっぱりつらい映画でした。

簡単に言えば、戦うことで得られるものは死だけであるのに、人はなぜ戦うのか?

その救いのない連鎖が人間の性なのか?

ただ、私たちにIRAを非難することはできないし、イギリス軍を、ましてや自由軍を非難する

資格はない。私たちの祖父たちは、おそらく朝鮮でそして中国、満州で同じことを繰り返し、

つい最近まで暴力が支配する世の中にいたのだから。

暴力を否定するのは簡単で、非暴力運動の象徴であるガンジーを例に挙げるのはたやすいことだ!!

ただ、そのことをもってIRAを糾弾しても、過ぎ去った事実を無責任に論評するに過ぎない。

たしかに、一度始まった暴力は、暴力による復讐を生み、暴力による連鎖の中で、裏切り、粛清、

分裂、内戦をいう負の連鎖にスパイラルしていく。多くの歴史がそれを証明し、平和を求める者たちが、

暴力に手を染め、平和の名の下に他者への殺戮を繰り返す。「このことにそれだけの価値があるのか?」

常に繰り返される自問にさいなまれつつ、もはや抜け出すことのできない泥沼の中で、

他者が流すおびただしい血を喰らい、新たな殺戮者に身をやつしていく。

わたしたちも同様であるし、この負の連鎖は、人間の業であるかのように、私たちの前にその甘美な

誘惑の罠を張り続けている。

いままた、きな臭い匂いが私たちの周りににおっている。「美しい国、日本」とは誰にとって

美しい国なのか、誰のための国なのか?非暴力と暴力は常に裏腹の関係で存在し続ける。

国を愛することは、民族としての独立を愛することであり、天皇を守るためでも、

国家を守るためでもない。私たちの魂を守ることであると思う。何を守るかを忘れた愛国心は、

暴力を伴う伴わないに関係なく、権力の側に簡単に絡めとられてしまう。

アイルランドの人々は、誇りをもって、アイルランド国旗を振り続ける。

はたして、私たちは何を持って日の丸を振ることができるであろうか?

イラクに派兵された「自衛軍」は何を守るためにイラクで戦ったのであろうか?

私たちを守ることのできない国に、私は愛国心は持てない。

なんか、いつもと違う硬ーーい文章になってしまいました。でも、この映画を観て、

アイルランドの不幸な歴史として感じるのではなく、わたし達が今置かれている状況に少しでも

還元してくれたら、すごくうれしいです。映画の見方として、私はそうありたいと考えています。

私のお勧め度 ★★★★

カポーティ

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2006/11/2 映画館にて

うーーんすごく重い映画ですが、私には、貴族が、庶民の暮らしを見て、その悲惨さを嘆いているような

感覚でしか、世の中を見ていないような気がしました。

つまり、カポーティはそういう世界を見ることに慣れていなくて、なおかつ、人付き合いにも

慣れていなくて、そういう立場であるがゆえに、偽善者として巻き込まれ、結果その結末に恐怖している

だけじゃないんでしょうか?

そういうのは吐き気がする偽善でしかないし、自分の立場を自覚して、冷徹に、そのことを偽善として

自覚するなら許せるんですが、そうもできない、いい加減な人間だったということでしょう。

マスコミなんて、所詮死体に群がるハイエナと同じで、人の不幸をその糧にして、弱っている人を

骨の髄までしゃぶりつくして、使えなくなったらポイ捨てする、仁義も、倫理もわきまえない

社会の必要悪でしかないし、正義を振りかざした、やくざと同じ種族なんですから、

そういう輩の中では、カポーティは世間知らずのおぼっちゃんだったということでしょうか。

だから、観ている間中、主人公に対する苛立ちが先行して、けっか腹立ちと、空しさだけが

残る映画でした。

主演の○○さん(すいませんよく覚えてなくて)は、アカデミーの主演男優賞はうなずける演技でした。

でも、結局それだけの映画で、中身的には、マスコミというものに対する突込みの甘さが、

映画のテーマをぼけさせてしまって、重たい、苛立ちをだけを覚える映画になってしまいました。

私のお勧め度 ★★★(演技を中心に映画を観る人は +★)

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