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去年の12月から、ある会社の研修生を受け入れて一緒に仕事をしている。
それによって、考えるべき事がとっても増えて、この環境に大変感謝している。
中でも一つ、必ずキチンと伝えておかなければいけない、と思う事がある。
私達は幸か不幸か、神様に物作りを許された。
早く走る才能や、文章を書く才能や、数を数える才能や、そういう沢山の才能がある中、
私達には綺麗な物を作る才能を、神様が与えて下さった。
私達がもし、この与えられた才能を生かして、生きて行こうと思うなら
命を賭けて美しい物を作らなければいけない。
それ以外に私達が、神様の手足になる方法はない。
そしてもし本気で、綺麗な物を作りたいと思うなら、いい物を沢山見なければいけない。
しかし私達には、その“いい物”というのが、どれなのかが既に分からない。
私達がいい物を作れないのは、どんな物がいい物なのかが分かってないからなのだ。
でも、実はこの問題はとっても簡単に解決する事が出来る。
その最善の方法はたった1つ。
古い物を見る。
歴史上に生き残った古い物を。
今現在、世界中には天文学的な数の物(アイテム)がひしめいている。
しかし、200年、300年経った時に、幾つの物(アイテム)が評価されているだろうか???
1000年経った時にはどうだろうか???
つまり歴史上に残った物、それらはオリンピックに出るよりも、総理大臣になるよりも
厳しい目によって、さんざん吟味され続け、それでも、生き残った。
生き残ったからには何かしらの訳がある。
それらを鑑賞する事は、徳になることはあっても、損になることは絶対にないと断言しよう。
本当の事を言うと、古い物に限らず、沢山の物を見る事で自分を成長させる事は出来る。
しかし、非常に遠回り。
一個人の生涯はせいぜい80年。
人類の歴史のほんの一瞬。
先祖の知恵を拝借する事ほどの近道は他にない。
古い物であれば何でもいい。
自分が楽しめる物を探せばいい。
工芸品が退屈なら、絵を見ればいい。
絵が退屈なら、彫刻を見ればいい。
彫刻が退屈なら、建築を見ればいい。
日本の物が退屈なら、海外の物を見ればいい。
見ることが退屈なら、本を読めばいい。
本を読むのが退屈なら、音楽を聞けばいい。
人の手による物が退屈なら、自然を見ればいい。聞けばいい。感じればいい。
私達が神様のために働くには
私達が歴史に残るいい仕事をする為には
私達が綺麗な物を作る為には
歴史に残った物を鑑賞する事ほど、有意義な事は他にない。
机に向かい手を動かしてさえいれば、いい仕事が出来るようになると思っているのなら
それは大きな間違いである。
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熱い!! 『ミルコト』確かに俺の胸に響きましたよ。押忍
2008/8/15(金) 午前 7:13 [ rom*hu* ]
同感。歴史に残った物を鑑賞・・・きっと、よいインスピレーションが沸きますよ。
2008/8/15(金) 午前 8:00
ロンチュンさん。
本当?それだったら嬉しいです。正しいと思う事をやり続けたり、語り続けたり・・・無能な私には、そのくらいしか出来る事がありません。
2008/8/18(月) 午後 4:57
マリー先輩。
沢山インスピレーションを得られるはずと思います。しかしその前にまずは「自分があまりにも出来ない」という事を肌で感じることが必要不可欠です。
2008/8/18(月) 午後 5:01
こないだねぇ、ラジオで高校生くらいの子がDJになって、先生や親の世代のリクエストをリスナーに紹介するという趣向の番組をやっててんけど、青い三角定規の『太陽がくれた季節』とアリスの『今はもうだれも』をON AIRした後、「『太陽が・・・』は自分はコーラス部だからハモリが綺麗でよかった、『今はもう・・・』は楽しい曲だと思いました。」とコメントしてるのを聞いてびっくらこきました。この子にとって音楽って何やねんやろうと思いました。そら、例え葬送行進曲でもみんなと練習するのは楽しいでしょう。気を滅入らせていては練習にならんでしょう。しかし鑑賞する時には別の大切なものがあるでしょう。知らんのん、君?と思いました。見ない、聴かない、味わわない、感じないで、楽しくやれれば最高という典型的な子供の価値観。然しかなりこの価値観を迎合している社会があるような危惧をちらっと感じました。
2008/8/27(水) 午前 3:49
クリムさん。
私もそう感じます。社会が迎合している。私自身も含め大人が悪いんです絶対。誰かの仕事をそんな風にしか見ない事が失礼である事を伝えなければいけません。それは大人にとっても本当に辛い事。厳しい事を言われたら辛いだろうな・・・と感じながらも、それらを厳しく伝えなければいけない。彼らが辛い思いをしているのを、私達大人も一緒に味わわなければいけない。でもそれでも彼らを、クズにしないよう苦しさを強いなければいけない。きっと、今の大人達は、自分が辛い思いをしたくないがために子育てを放棄しているのです。私達大人はそのまた大人達が本当に辛い思いをして育ててくれた事を忘れ、その恩を次世代に返す責任を放棄している様に思うのです。
2008/8/28(木) 午後 6:36
りんさんは真面目なんだなあ。
私の小学校の恩師が卒業式の後「下手な自分に出来る一番上手なことをしなさい」との言葉をみなに言われました。
人に伝える、なかなか難しい。人を育てるのがそうであるように。
2008/9/26(金) 午後 4:15
マリー先輩。
育てる当人が成長し続けなければ、人は育たないと思っています。私自身が頑張らなければ!
2008/10/14(火) 午後 7:09
大変に良いお話を、有難うございました。感謝。
2013/2/3(日) 午後 4:44 [ 老爺 ]