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1998年作。(原題:Ground Control)Richard Howard監督作品。

「24」でKiefer Sutherlandを見るようになったのではなく、「評決のとき」と「三銃士」や「ヤングガン」、「フラットライナーズ」等をいろいろ見ていてとにかくこの人の出演作が多い事もあり、主演作品も見ていました。佳作の扱いになるのでしょうけれど、お宝ざくざく、良作品が多いです。一つに彼の演技の質があるのでしょうか。出演作品の多さをこなしていくうちに、身に就いたものなのか、天性のものなのか、恐らくは両方でしょう。

この作品では、過去に自分が担当した飛行機が誘導の難しさから事故に遭遇し多数の死者が出るというトラウマで生活が荒んでいたところ、元上司から復帰のために必要だと半ば強引にまで復帰させ、見事にやり遂げるという復活劇です。こういうストーリーは実にいいですね。 B級扱いであろうが、B級にはお宝がざくざくあります。(笑)それに、なんでB級なんでしょうか。キャスティングが実に渋い。私的に、Bruce McGillの直後の作品"The Insider"などは実に迫力があり、光るものがありました。"Death Poetry Society"で有名になったRobert Sean Leonard、"Top Gun"等で有名になったKelly McGillisも良かったですし、Henry Winklerという日本では知名度が低い名脇役も出演、出番は少ないのに実に存在感がある好演をしています。更に管制官という、意外にもあまり描かれない世界についてテーマにしているところも、この作品の醍醐味があると思います。

他にも「失踪 妄想は究極の凶器」という作品でも先のエントリーで綴らせていただいた「評決のとき」で共演したSandra Bullockと既に共演していますが、この作品もなかなかどうして、良い作品でした。

更に、彼は一時期低迷していた事から、製作側にまわりたかったようで、「気まぐれな狂気」という作品を監督しているのですが、監督としても才能を発揮しています。

こちらもお薦め致します。

評決のとき

1996年公開。(原題: A Time to Kill) John Grishamの小説がベースになっている作品です。監督はJoel Schumacher。

本日既にエントリーさせていただいた「さまよう刃」、家族が犯罪の被害を受けた立場、そしてならず者(この作品ではKKKが描かれていますね)、プラスアフリカ系米国人に対する差別、偏見、貧困、暴力等社会問題も背景にして描かれていて、更にキャスティングが抜群な良作です。

Sandra Bullock演じるヒロインが語る「死刑反対」のセリフがとても印象的です。そして、陪審員制度をとる米国で、その選ばれる陪審員の(人種的、社会的、思想的等)バランスの難しさと、弁護する立場、ジャッジする立場に対する政治的、社会的圧力についても考慮した上でご覧いただけると更に深みを感じられる作品ではないでしょうか。そして、何故「死刑」に反対なのか、という点からも興味深く描かれている作品だと思います。

個人的な意見で大変恐縮なのですが、犯罪者と被害者側遺族とが面会し、罪を犯した側を更生させるプログラムというものが検討されているのでしょうか。私は個人的な経験から、被害者側の傷を少しでも癒すプロセスの選択肢として検討されるべきだと考えます。

以前、既に「交渉人」についてエントリーさせていただきましたが、この作品でSamuel L. Jackson, Kevin Spaceyが共演をした事がきっかけで再共演へと繋がったとの事。そして、裁かれる立場のKiefer Sutherlandはこの頃、こういった役が続いていて「24」まで一時期低迷していた頃に撮影されていた作品ですが、やはり何を演じてもこの人は上手いですね。更に出番は少ないのですが、Ashley Juddも好演です。"Deep South"の湿っぽい空気も映像を通じて伝わってきます。

是非お薦めしたい作品です。

さまよう刃

2009年公開作。

書店で小説を見かけたのですが、今回は見送る事にしました。いずれまた。

映画は一度拝見しました。日本版"Death Wish Series"いったところでしょうか。で、主人公の心境、とてもわかるんです。犯罪を積み重ねても悔い改めも反省も全くないこういう「ならず者」に対する扱いにどう対峙するのか、ご遺族のご心境とご心痛を考えると私があれこれと書くのも正直ためらいます。

で、本日はもう一作、ハリウッド映画作品について綴らせていただきます。

ところで、このならず者についてですが、※米国では南北戦争後、窃盗や犯罪を犯す兵士の扱いに"Lynch Law"というものが存在しました。良くも悪くもこういうものが存在するのです。恐らくは"Death Wish Series"もここから来ているのではないかと。そして、日本語の「私的制裁」は恐らくここから来ているのではないでしょうか。
適当に書いていますので、間違い等ございましたら、訂正致します。

寺尾聰さん、竹野内豊さんの共演も私的に嬉しい組み合わせですし、演技も申し分ないです。


少し前のエントリーでご紹介したピーター・サースガード氏の最新のインタビューから名言だと共感するものがありましたので思う事を綴らせていただきます。

まだ日本では彼も知名度が低いのでしょうか。一つ一つの出演作を拝見していると個性的で見たい作品が多いです。実際、良い役者さんだと注目している人なのでご紹介させていただきます。


"Look, I see how people boss other actors around to try to get a scene favorable to them. I absolutely just never engage in doing that. If someone’s going to do it to me, I just let them have it. You can’t fight it. There’s no reason to fight it; just let them have it. I’m interested in the other thing, so when I encounter a situation when there’s tons of resistance to that, I know it’s futile to fight. I let it go and I save my energy to act another day. "

「他の役者たちを仕切って自分に好都合なシーンにしようとする人達が実際にいるんだ。僕は絶対にそういう事とは関わらないしそうした事もない。もし誰かが僕にそのような事をしようとするのなら、僕はただ彼らの思うようにさせるよ。ケンカしないんだ。そうする理由すらない。ただ好きなようにさせればいいのさ。僕は他の事に関心がある。だからそのようないくつもの抵抗がなされようとする状況に直面した時、僕は闘うのが無駄な事だという事を知っている。そういう時は受け流して別の日に演じるために自分の労力を無駄な事に浪費しないようにしている。」

駄訳ですみません。プロではありませんので、力不足な点、お許しください。何とか少しずつでも、勉強も兼ねて出来ればこういった事もチャレンジしてみたいと考えています。

話題を戻します。私は名言だと思いましたし、徹底したプロの役者さんだと思いました。

また、お金のためではなく、演じたいからそうしているとも。俳優という、演じるという事が心底好きだからこそ発せられる言葉ではないでしょうか。

よく自己主張や権利の主張がなされたりします。もちろん結構な事です。

が、他の人達を巻き込んで仕切るというのは違うと思うんですよね。
自分にとって最高の演技をする、持っている力を最大限出すにはどうするかを考える事。無駄な事をしないという事は、ネガティブに捉えられがちな昨今ですが、私は決してそうではないと思います。

寝食を忘れて好きな事に夢中になれる、生きがいを感じる事を続けられるって最高だと思います。またそのために地道に努力を続けている様子が伝わってくるような言葉だと感じたりします。

サースガード氏から見習う事は多いなと感じた記事でした。私は、こういう人に共感、尊敬したりします。

米国では10月16日に、最新作「Experimenter」が公開されたばかり。
共演はウィノナ・ライダーというのも個人的に見てみたい作品です。
日本で是非公開していただきたいですね。

ニュースの天才

久しぶりに映画について取り上げてみます。以前何度か見た作品です。

原題: Shattered Glass(2003)
実話をベースにした映画。政治雑誌『ニュー・リパブリック』の若手記者、Stephen Glassという記者による捏造記事が問題となった出来事をテーマにした問題作。

この映画を初めて見た当時、問題のグラス記者は、恐らく記者ではなくフィクション作家であれば、良かったのかも知れないと思ったものです。
彼は、何か病んでいたのではないかとも。

そして、この映画、主役のグラス記者を演じたヘイデン・クリステンセンも良かったのですが、脇役の俳優さん達の演技が光っていました。グラス記者の捏造記事を発見、調査、すっぱ抜こうとしたアダム・ペネンバーグ氏(当時Forbes記者、現在ニューヨーク大学で教鞭をとられているようです)演じたスティーヴ・ザーン、そして一番強く印象に残っているのがピーター・サースガード演じたチャック・レーン記者(日本財団→ジョージタウン大→プリンストン大→現在Washington Post誌コラムニスト)の苦悩。部下であるグラス氏の捏造に途中から気づき、上司であり、編集長として、ジャーナリストとして何が正しいのか、当時の職場の部下、仲間たちから孤立し、独り苦悩しながら最後にグラス記者に解雇を言い渡すシーン等、サースガード氏の演技は圧巻です。

この映画を見て、ジャーナリズムとは何なのか考えさせられました。その後、イラク戦争、SNSの普及に伴い、ジャーナリズム、ジャーナリストを取り巻く環境が激変。ジャーナリズム・ジャーナリストのモラル、そして情報を受け取り読み取る側、読者である私達個々のメディアリテラシーの力も問われている時代に入ったと思います。いかに、リテラシーを磨くか、その事が突きつけられている映画でもあると思います。

もう一点、日本と大きく違うのは、少なくとも欧米のジャーナリスト達はペン一つで渡っていく実力が問われている厳しい世界を歩いている人達だという事。そして公平性を保つため、様々な部門によって分かれており特に「Investigative Journalist、調査報道専門のジャーナリストを育てている点」が大きく異なるであろう事が、この映画を見ていても現れていると思います。

日本の場合は、フリージャーナリストを除いては、基本的に新聞社の社員である場合が大多数であるという点。最も最近では、外国通信社等から移り、まさにペンで渡り歩いている人達も出てきているようですので、変化してきているのでしょう。よくSNS等で執拗に某新聞社や外国通信社の記者さん達に絡み、糾弾や中傷したり、特定の民族の人達についてこれまた中傷、糾弾したりする人達がいるのですが、大抵ほぼ同じ顔触れ、日本人だったりします。その執拗さ、陰湿さを感じるのは言葉がそうさせているのか何なのか。識者、コメンテーター、評論家と呼ばれている人達もいかがなものか。読者側の態度、姿勢、モラルも問われる時代に入っているのは確かだと思います。

公開されてから10年以上経過していますが、年月が経過した今だからこそ見る事で冷静にジャーナリズムについて考えられる良質の作品ではないかと思います。因みにこちらの作品、トム・クルーズが製作総指揮を担当している事を後で知ったのですが、クルーズ氏は他にも硬派な社会問題を扱った作品の製作総指揮を担当しているようで、今後、製作者としての才能も開花させていく可能性も大いに秘めているかも知れませんね。

是非お薦め致します。

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