<ストーリー>
地中海、スペイン沖。
銀の幽霊船に漁船が襲われる事件が起こった。
一方、ニューヨークのFBI捜査官・滝和也のもとをインターポールのアンリエッタ・パーキン捜査官が訪れていた。
スペインのアンダルシア地方、コスタ・デル・ソルで怪事件の捜査をしている二人。
だが地元の海をパトロールしている網元のグレコ爺さんによって阻まれる。
その夜。グレコ爺さんは町にやってきたフラメンコの一座に酔った勢いで絡む。
そのことをよく思わないバーの客とけんかになりそうになるグレコ爺さん。
だが彼のもとで住み込みで働いている青年・神敬介の仲裁で事なきを得る。
神敬介に自己紹介をするアンリと滝。
二人は敬介の計らいでグレコ爺さんの家に泊めてもらうことになる。
敬介から海難事故に関する調査の報告を受けるアンリ。
だが滝は彼の「俺は海難事故の調査のためにグレコ爺さんに近づいたに過ぎない」という言葉に反発。
グレコ爺さんの家を飛び出す。
昼間アンリと滝に協力した漁師の前に立ち塞がる、フラメンコ一座。
やがて彼らは銀の闘牛に姿を変えると漁師に襲いかかった!!。
その現場に偶然遭遇する滝とアンり。
闘牛は漁師を殺害するとその目標を二人に変えた。
必死に逃げる二人。
滝とアンリの前に奇妙な形をしたバイク・クルーザーが現れた。
クルーザーに乗って逃げる二人。
クルーザーは自走すると銀の闘牛を連れたまま闘牛場へとむかった。
クルーザーに乗った滝とアンリの前に浮かび上がったシルエット。
その姿を見て滝は驚愕する。
「あれはまるで仮面ライダー!?」
その問いにアンリが答える。
「そうよ。彼も仮面ライダー!!。仮面ライダーX!!」
Xライダーは追いかけてきた銀の闘牛をライドルで一閃。
X字に切り裂く。
変身を解除するXライダー。
その正体は神敬介だった。
悪夢にうなされているグレコ爺さん。
彼は昔ロッサというフラメンコダンサーと恋に落ちた息子を村人の迫害で亡くしたという過去があった。
一方、フラメンコ一座の踊り子・ロッサもまた辛い過去に涙を流していた…。
グレコ爺さんと滝は海にパトロールに出ていた。
その時、海面が銀色に光り…。
アンリは敬介から事件の報告を受けていた。
その時ロッサの仲間に取り囲まれる。
ロッサの仲間は銀色の液体に姿を変えると一つになりその姿をヨロイ元帥に変えた。
その姿をみて戦慄を覚えるアンリ。
だがヨロイ元帥は再び銀色の液体に姿を変え海に向かった。
敬介は海に飛び込みながらXライダーに変身。
グレコ爺さんと滝の乗った漁船の前に姿を現す、銀の巨大な竜。
そしてその上に立つ銀の髑髏を抱えたロッサ。
だが彼女はその姿をバラの怪人へと変えた。
グレコ爺さんはロッサに昔のことを詫びた。
そして彼女と刺し違えようとしたその時、グレコ爺さんの息子・ドメニコのふりをしたXライダーによって彼は救われる。
「オヤジ、俺はロッサを迎えに来た。もう誰もあいつに殺させない。」
グレコ爺さんの息子・ドメニコとしてロッサに立ち向かうXライダー。
その時、銀の竜はキングダークへと姿を変えた。
敵は人の恐怖や恨みの形に擬態するのだ。
Xライダーはクルーザーアタックでキングダークをぶちぬくが破壊することができない。
”コアである自分を破壊しなければキングダークを破壊することはできない”とうそぶく銀の髑髏。
疫病を流行らせたのもグレコ爺さんの息子夫婦を破滅させたのも全て銀の髑髏の仕業だった。
人の悲しみや憎しみを食って液体金属を精製していたのだ。
銀の髑髏に怒りをあらわにするXライダー。
海面に浮上するキングダーク。
その顔の上にのっているロッサ。
グレコ爺さんは彼女めがけて巨大な銛を発射した。
だが間一髪外れてしまう。
その時海面に浮上したXライダーのXキックが銛の後尾部に炸裂。
キングダークを貫いた銛はそのまま銀の髑髏を破壊。
ロッサはドメニコのところへ帰っていった…。
<解説>
仮面ライダースピリッツの掲載誌が休刊することを知り、レビューを書くモチベーションがなくなりました(@_@  。
しかし他の雑誌に移行して連載が継続されることが決まり、再びモチベーションがあがりレビューを再開することにしました(*^_^*)。
FBI捜査官・滝和也が前作「右腕の記憶」で登場したスピリッツのオリジナル・キャラクター、アンリエッタ・パーキンとXライダー・神敬介に出会う好編です。
特に後者は滝和也が本郷、一文字以外の「仮面ライダー」と出会うということで
「あれはまるで仮面ライダー!?」
とその驚愕の描写が見事です。
そして神敬介は海で肉親を亡くして以来心を固く閉ざしていた。
それゆえ滝和也はXライダーの正体が彼だと知ったときひどく反発します。
一方、神敬介は海で息子を亡くしたグレコ爺さんに自分の父親をダブらせていた。
そして彼の「息子」として戦う姿を見た時、滝は彼の心の中にも本郷や一文字と同じ熱いものが流れているのを知り、その心を開きともに戦うことを決意するのです。
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