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米原万里さん56歳=エッセイスト、作家
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000056-mai-peo
あまりテレビが報道してないので気がつかなかったのですが、米原万里さんが5月29日に卵巣ガンで亡くなったとのこと。びっくりしました。近所の図書館に向かい、表題の本を借りて読みました。
ヒトのオスは飼わないの? 米原万里
講談社 ; ISBN: 4062099365
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062099365/qid=1149516791/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/503-0009641-1001523
米原さんは最近はエッセイストで名を馳せてますが、私が初めて知ったのはニュースステーションか何かの報道番組でロシア語通訳をされていた頃。ゴルバチョフ氏の登場でペレストロイカやらロシア情勢が一気に変わり、ベルリンの壁崩壊までの流れの中、リアルタイムで日露の言葉をつないでいた人というのが印象です。
通訳と言うと華やかな仕事を想像されるかと思いますが、実際は非常に地味で、いつ仕事が絶えるか分からないきつい職業です。フリーランスというと聞こえはいいですが、現場では外人さんのアテンドや、送迎なんかも頼まれて、要するに言語能力を使う肉体労働者。
ちょっと前はイベントて外タレの評論家とかを呼ぶのが流行ってまして、その際の通訳も多々あっただろうと思いますが、最近はだいぶ減ったのではないでしょうか?
通訳は非常に難しい大変な仕事です。でも、結局一時点での言葉のコミュニケータですから、メール等による文章化が進めば、時間が多少かかっても自分で読んじゃうって人が増えるだろうと思います。
ますますニーズは減るでしょう。あまり同時通訳もテレビに登場しなくなってるかと思います。
実力のある方でも、最近は営業が大変なんじゃないかなぁ。。。
米原さんが露通で活躍されていた頃の1980年台は、ソ連情勢が毎日変わり、彼女を目指して露語を勉強した方も多かったみたいですが、今は露語通訳だけで食べてるって人も少ないかと思います。
米原さんのエッセイはあまり読んでないのですが、たまに買う週間文春での書評は楽しみにしてました。さすが言葉を扱う職人さんは、文章を書かせても上手なよう。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されていたってのは、お恥ずかしいですが今知ったところ。。。(>_<)
2002年 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で第33回大宅壮一ノンフィクション賞
(まだ読んでませんです・・・)
米原さんがなぜ露語通訳になったのか雑誌で読んだのですが、お父様が有名な共産党員で、ご自分も熱心に活動されていた様子。そんなで普通の会社に就職は考えられず、通訳しか道が無かったそうです
認知症のお母様の介護経験を元に書評を書いたり、晩年はご自分の癌との戦いを照らし合わせながら癌治療に関しての書評とかも書かれていました。
実際には妹さんと連動しながらお母様の介護をされていたそうですが、女性一人でフリーランスの仕事をしながらの介護は大変だったろうと思います。
表題の本はショッキングなタイトルですが、米原さんのほのぼのペットヒストリーのエッセイです。
ペット好きの方にありがちな、飼い主馬鹿(親ばかのペット版)の発言大連発ですが、文章力で最後まで読ませます。特に猫好きな方なら共感する部分も多いのでは。。。
でも、不思議なのが、なぜかペット好きの方の文章って、自分の都合の良いように解釈した物が多いですよね。ホントは全然違うことを考えてるとか、想像がつかないものだろうか・・・
クロ號 杉作
モーニングコミックス ISBN: 4063374637
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063374637/qid=1149515673/sr=1-16/ref=sr_1_2_16/503-0009641-1001523
これは漫画なんですが、こっちの方が猫の本音を読み取ろうとしてる気がします。杉作さんの本をペット好きの人に読ませると、たいがい嫌そうな顔をします・・・
ペットも別の人格(動物格?)なんですから、自分勝手な感情移入は良くないですよ、おほん。
とか思いつつ読み進めて、後日談で「やられたぁ」と思いました。
"悔しいけど、こいつの言うことにも一理あるなぁ。赤の他人と家庭を築いて子を生し、他者という理不尽と日々格闘する経験を持つ同年輩の人たちと較べると、どうも自分には包容力とか、相手を思いやる心とかいうものが欠けているような気がする。いつも言動が一直線で、余裕がない。感情のコントロールも下手だ。人間理解が浅いのかもしれないなぁ"
セクハラまがいの捨てぜりふを投げつけられた時、心の奥底でこんな自問自答をしていたよう。
そう言われれば私も何があると、理詰めで話を進めて、相手を思いやることなしに、冷たい結論をきっぱり出してしまう。自分の面倒の方が大事ってのがありますが、他人の弱さには必要以上に不寛容になる癖はありますね。
でも、女史は後半の人生で、ペットちゃん達とのつきあいを通して克服されたようです。
最後まで共産党員としての心情は貫かれたのだろうか? 死の間際にどんなことを考えられたのだろうか?
いろいろと疑問は沸きますが、働く女性としての光輝く先駆者であり、尊敬する方です。
合掌
05jun06
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コメントありがとうございます。米原さんのエッセイも面白いですが、フィクションも絶品です。『嘘つき・・・』は電車を乗り過ごすほどのめりこんで一気読みしました。56歳とはまだお若いのに、非常に残念です。ソビエト学校時代に、子供ながらに共産主義国の思想の違い・軋轢などを感じて育ち、米原さん自身はどういう思想をもたれるようになったのだろうと私も思っておりました。
2006/6/6(火) 午前 9:15 [ kyoko ]
kyokoさんコメントありがとうございます。「嘘つき。。」今日ゲットしました。シュワルナゼ氏失脚時のコメントの通訳をされた際、興味深いを書いていらっしゃるのですが雑誌で読んだものなので追うことができず。入手可能な著書で少しでも調べられればと思います。コメント&訪問ありがとうございました。
2006/6/6(火) 午後 7:46
コメント有難うございました。明日早速電話して聞いてみます。結果は報告いたします。ペット好きな方の本ですか。それならば、うちの両親はきっと共感しまくりでしょう。犬が御飯を食べないと言っては、口まで御飯を持って行って食べさせてあげたり、散歩中ちょっと足をひきずったなら抱っこして家まで帰ったり、、、飼い主バカの話には事欠きません(笑)
2006/6/6(火) 午後 10:51 [ big**ce_com ]