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私は今東光の大ファンです。キチンとは揃えてませんが、色んな作品を読ませてもらいました。
読み始めたきっかけは有名な「極道辻説法」。週刊プレイボーイに連載してた和尚の人生相談コラムで、「がんばりなさい」とか白々しいことをいう代わりに、「てめえは馬鹿だよ」とか「一日でも早く自殺をされることをお勧めします」とか、言いたい放題のすごいしろものです。
残念ながら今は絶版で、ダイジェスト版だけ販売されてます。まだまだヤフーオークションなどで連載分すべてが搭載された「極道辻説法」「続 極道辻説法」「最後の極道辻説法」の三冊が入手可能です。ご興味のある方は競り落としてください。でも、ダイジェスト版でも十分読み応えがありますよ。
毒舌 身の上相談 集英社文庫
ISBN: 4087481700
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087481700/qid=1149747664/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl74/503-0009641-1001523
和尚さんは碩学で、色んな話をあげて回答します。もちろん沢山勉強されたってのもあるようですが、中学退学以降、学歴が無い分、自分でどうにかしないといけないっていう強迫観念から努力されたようです。極道辻説法では強い和尚を演じているのでそんな鱗片は少しも見せませんが、もう少し前の「みみずく説法」ではそんな感じのことが書かれてます。
弱さの裏返しが、強さってことなんでしょうね。
和尚さんは易も勉強されたようです。こちらも残念ながら絶版ですが、「今氏易学史」という易の歴史をまとめた大著を記されてます。怒られちゃいそうですが、この本は本文より、谷崎潤一郎や佐藤春夫という文学界の巨匠が書かれた紹介文が凄い。これを読むために買う、または図書館で借りるもアリでしょう。古書店ではほぼ入手不可なので、国会図書館とか大学の図書館ででも借りてみてください。ちなみに私は母校の図書館まで行ってコピーさせてもらいました。ほとんどグルーピーですな。。。
で、これは私の想像なんですが、もしかして苦難の時代、和尚さんは易で商売をと考えたのではと思います。河内時代の話ではご祈祷もされたような話があるんですが、実際はどうだったのか?お父様が神智主義者だったこともあり、神秘主義に偏向されてる感じは多々あります。
「おれはその人の知性を、神秘的なものにたいしての理解度で計る」ってなことも書かれてるぐらいなんで、根はバリバリの神秘主義者だったのでしょう。。。
で、易に話を戻しますが。。。
和尚さんがだいぶ勉強されてるので、私も勉強しようとガバっと本を購入しました。おみくじにも興味を持ち、併せていろいろ調べたのですが。。。
ざくっとしたまとめだから、詳しい人には怒られそうやな。でもだいたいこんなもん。間違ってたらご指摘ください。
何らかで出した「卦」なるものをベースに、その人の未来予測をするのが易です。
卦は六十四個あります。まずは陰陽のペア。陰陽を三つ合わせた組み合わせが八個あり、それを八卦と呼びます。八卦を二つ組み合わせて、八かける八で六十四卦となります。
一番簡単な卦の出し方は、六枚コインがあればOK。できれば五枚を十円、一枚を百円か何か違う色のコインにしましょう。で、ウンジャモンジャ占いたいことを祈りながらジャラジャラやり、裏表を確認しながら、六枚を下から並べてください。「日本国」と刻印されてるのが表。裏=陰、表=陽、だそうです。
異なる色のコインを混ぜるのは、「変卦」を見るためです。六枚の裏表の並びを六十四卦に当てはめたのがお悩みへの回答で、変卦はバリエーションのようなもの。回答を見た後、変卦にあたるコインをひっくり返し、その陰陽の変化を見ます。
ホントは、こんな簡易なやり方ではなく、精神が集中できる筮竹がよいそう。筮竹で一番手間のかかるやり方をすると、慣れるまでは小一時間ぐらいかかるかも。
こんな感じで卦を出して、六十四卦に当てはめ、考えます。例えば全部「陽」ですと「乾為天」。
えらく手間取りましたが、結局は六十四のどれに当たるかを見るだけです。六十四卦の解説は色んなWebに載ってます。また、偉い先生の易本も、だいたいはその六十四卦の解説です。
「乾。元亨利貞。」なんて謎の漢文なので、それに応じて易者が想像たくましく回答をでっち上げてるだけのようです。
なんじゃ、アホらし、でした。
易の解説本を2-3冊見てみると分かりますが、同じ卦でも、時と対象で全然違う回答を出してます。たぶんタロットとか、そのほかの占いもベースは同じじゃないかな。
「占い師の実力による!」とか書いてますが、結局はコールドリーディングの実力の度合いのようです。
なら、じゃんけんでも、靴の裏表でも良さそうですが、「精神集中」が大事だそう。「大げさに見せるために大事」と書き直してくれって感じです。
と、一通りプロセスは理解しましたが、「俺はこの先どうなるんだろう」と不安げに筮竹をいじってる若い頃の和尚さんの姿がうかび、いやーな気分になりました。
そんなもん、分かんないんですよ。
何かの時点ってバサッと割り切り、その時点でできる努力をされたのでしょう。だから和尚さんの大成があったのだと思います。
「馬鹿野郎」もいいけど、どうしてその辺りの本音は書かれなかったのか。。。
ホント人間は難しい。
08jun06
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