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序章:安住の地は刑務所だった−下関駅放火事件 第一章:レッサーパンダ帽の男−浅草・女子短大生刺殺事件 第二章:障害者を食いものにする人々−宇都宮・誤認逮捕事件 第三章:生きがいはセックス−売春する知的障害女性たち 第四章:ある知的障害女性の青春−障害者を利用する偽装結婚の実態 第五章:多重人格という檻−性的虐待が生む情緒障害者たち 第六章:閉鎖社会の犯罪−浜松・ろうあ者不倫殺人事件 第七章:ろうあ者暴力団−「仲間」を狙いうちする障害者たち 終章:行き着く先はどこに−福祉・刑務所・裁判所の問題点 著者はかつて菅直人の秘書で、秘書給与流用事件で実刑判決を受け、獄中生活を経験しています。 内容は非常によくまとまっており、涙頂戴でも悪趣味な暴露でもなく、淡々と障害者の現状を、犯罪という暗い視点から扱った物。 で、本書の内容、、、 獄中生活を経験した著者は、刑務所に多々収容されている障害者の実態を見て、出所後、障害者が関連した犯罪を調査し、なぜ障害者が犯罪を繰り返すのかを追求する。福祉の網からこぼれてしまってる障害者は、自身を守るすべもなく、健常者や同じ障害者の犠牲になったり、自覚無く犯罪をくり返し、刑務所に舞い戻る。刑務所が障害者の最終受け皿状態になっている現状と、障害者が関連した犯罪の実態を紹介。 最近、多々児童虐待の事件がメディアに取り上げられます。 親二人が揃って子供を虐めたり、放置のはてに餓死で亡くなるなど、ゾッとする事件が多いですが・・・ 「自覚の無い親」とか「いつまでも子供のままの大人」みたいな簡単なことで片付けて良いものか、多々疑問に感じてまして・・・ ↑ずいぶん主観のまじった記事、というか毎日新聞の記者の作文なんですが・・・ (記事と言うには主観が混じりすぎで、レポートと言うには主張の正当性を支えるデータが無いから、作文やね、これ。え?ブログ?、うーん・・・) もしかしたら、最近の児童虐待の大半は、知能に問題がある保護者が引き起こしてるものかもって視点は、ナンダカそうかもと実感しました。 世の中に色んな思い込みというか、伝説というか、偏見みたいな物が多々あると思います。 そのひとつに・・・ 「親は本能的に子供に愛情を持つもの」 「母性本能は普遍」 なんてのがあるかと。親は子供を愛するのが当然で、動物でも本能で自分の子を愛してる、故に、虐待はマレな異常な事件であると思いたいのが、世の中の大半だと思います。 話を変えますが、知能指数。 IQの平均値は100で、85〜115の間に約68%の人が収まり、70〜130の間に約95%の人が収まるそうで、70以下と130以上は異常値に含まれるそうです。 ということは、極論ですが、世の中の思い込みってのは約68%の人達にしか当てはまらず、残りの32%には別枠の仕組みが必要とも考えられます。 32%の中で、何%が85以下で、何%が115以上なのか、wikiではよく分からないんですが・・・ 極めて乱暴にまとめると、世の中の二割ぐらいには、いわゆる常識というのが通用しない人達がいると考えても良いかと思います。 非常識とかではなくて、知能に障害があり、支援無しには通常に生活が営めない人達と言うべきか。 (あー、罵詈雑言が飛んできそう・・・) 児童虐待にしても、普通なら骨と皮状態まで痩せてる時点で異常なのに、放置。で、全然息もしなくなったあたりで驚いて、児童相談所や警察に電話をするなど、理屈に合わない行動が多々見られます。 食べさせてないのに、「死ぬとは思わなかった」としか思えない行動を、いい大人がしてるんですよ。 こういう事件が起こると、「犯人の親にも同じ目に遭わせて、苦しみを思い知らせるべき」なんて感情的な意見が多々見られますが・・・ これは、残酷というより、情緒的に障害があるって方を疑うべきと思います。 児童虐待ではありませんが、本書で伊勢崎市・女性監禁餓死殺人事件が紹介されています。 家族四人が、長男の内縁の妻を、四年かけて虐め殺した、なんとも悲惨な事件なんですが・・・ フタをあけると、より陰惨な話で・・・ 主犯の長男は知的障害者。虐待に加わった父親は聴覚障害で、長女も知的障害者。唯一母親だけが、普通の人だったようです。 で、虐待で餓死した女性も、実をいうと中学の特殊学級で主犯と同窓の、軽度知的障害者。 調べるほど変な事件で、四年の間にいくらでも逃げ出すことができたのに、女性は虐待家族の家に残り、息途絶えたところで、主犯の長男が警察に「妻が死んでいるようだ」と通報。 最近よく聞く話に、なんだかパターンが似ている気がします。 「家事を手伝うように言っても、満足にこなすことができなかった」 「何もせず、一日中、テレビばかり見て過ごしていた」 「部屋の中で、大便や小便を漏らすこともあった」 虐待側には一応理屈があるんですが、あまりに一方的。 レッサー・パンダ帽の犯人も、IQ49ほどの知的障害者。父親から躾と称した酷い虐待を受けていたよう。 なおかつ、著者の調査で、父親自身も軽度の知的障害者だったことが判明。 こういう話を並べると、障害者には子供を産ませるべきでないって意見にも到りそうで、なんとも困りますが・・・ では、だからと言って支援を厚くすれば、こういう問題が減るようにも思えず・・・ 「浜松・ろうあ者不倫殺人事件」では、ろうあでも、夫婦ともに仕事についており、二人の収入は30万から35万以上。給料以外に17万ほどの障害者年金。 だのに貯金は全く無く、サラ金に300万以上もの借金が有ったそう。 世間一般からすれば高収入とも言える状態なのに、金銭的にだらしなく、殺人にまで手を染めてる障害者もいるワケで・・・ もう少し、福祉事務所や児童相談所が介入すれば防げたのではとも思えますが、そこまで手厚い保護が可能なものか??? 正直答えの無い話なんですが、、、 私の感想は、「同じ目に遭わせて反省させるべき」とか「自覚が足りなさすぎる」なんて単純なレベルに落とさず、なぜここまで陰惨な犯罪を犯せるのか、その心の闇にまで思索を広げるべきかなと・・・ そして、その思索の先を、同じような単純さ、「行政の努力が足りない」とかに落とさないことも重要かと思います。 IQの分布から考えると、世の中の二割が永遠に支援が必要な人達、八割が支援を提供する立場。 その八割の多くが「同じ目に遭わせて反省させるべき」って程度では、むつかしいと思います。 でも、八割が永遠に支援負担に合意できるかというと、それもまた・・・ 31mar10
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