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太宰治生誕110年、実に10ぶりに探索ツアーを企画開始したのは年初、様々横やりや雑念が混じり合いながらも、何とか実行できた。前回は限定15名、これだって十分大変だったのに、今回は総勢30名、魔がさしたとしか思えない。いや、儲けは考えていない。1人5,000円という高額は、主婦には無理、との苦情も正直あったが、なんやかんや準備で実は赤字であった。もう一度言う。儲けは考えていない。何を於いても、太宰が大宮に暮らした2週間を、もっともっと多くの人に知ってもらいたい一心でこのイベントは実現した。やってみるもので、当日1名欠席にしても、当日までに30名集まった。奇跡!
前回に続き参加下さった太宰治のご親戚である津島克正さん、山崎富栄を詳細に記した小説『恋の蛍』で新田次郎賞を受賞された松本侑子さん、塩尻市より古田晁記念館館長さん、さいたま文学館の学芸員さん、さいたま国際観光協会の方々、そしてその他、青森、富山を初め、各所から集まって下さった筋金入りの太宰ファンのみなさん、おそらく普段では考えられない顔ぶれと話ができる貴重な機会になったと思う。
目玉は、太宰が死の前日に飛び込んできた宇治病院旧宅にて、『人間失格』を執筆した座卓をお見せするというもの。お手を触れずに、なんて野暮な事は言わない、太宰が煙草で付けた焼け焦げのあとに触れて、彼の息遣いを感じてもらう。感動してもらえたなら嬉しい。
お昼は津軽料理も含んだお弁当、名付けて「大宮太宰弁当」を用意、数年前に日テレのズムサタに出てしまった藤縄信子さんの映像を紹介、そして、女優 千葉綾乃さんによる『人間失格』の一節を朗読。最後に皆さんから自己紹介と感想をひとりひとり。
まぁ何かを感じてくれた事を再認識でき、まずは成功、と言いたい。次は小栗旬主演の映画『人間失格』公開の9月13日に合わせて実施を模索している。新聞、そしてYahooニュースになって知ってしまった、隠れた太宰ファンも次は堂々と参加頂きたい。
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