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報道提供資料 平成21年12月11日 午後3時提供 連絡先 大阪府立公衆衛生研究所 担当:高橋、加瀬 代表 06−6972−1321 本年5月に府内で新型インフルエンザの集団発生が確認された関西大倉中学・高等学校を対象に、国立感染症研究所の協力を得て実施した血清疫学研究の結果が判明しましたのでお知らせします。 1.研究目的 我が国における新型インフルエンザ流行早期の集団発生において、感染状況を血清学的に把握すること 2.研究対象 対象:647名(生徒550名、教職員95名、生徒家族2名) 採血:8月下旬に実施 3.研究方法 1)対象者全員における新型インフルエンザウイルスに対する中和抗体の測定 2)対象者に対するアンケート調査(5月及び採血時) 4.研究結果 1)検査対象者における抗体価分布 160倍以上 102名 10〜160倍未満 211名 10倍未満 334名 2)RT-PCR法で確定診断された方での抗体価分布 対象:採血時までにPCRで確定された21名 160倍以上 18名(85.7%) 112倍 1名 56倍 2名 3)抗体価160倍以上の対象者の5〜8月(採血前)の症状について 160倍以上の対象者のうち症状の有無が確認できた98名中18名 (18%)が無症状 4)採血日以降にインフルエンザと診断された対象者の抗体価分布 (インフルの診断はPCRの確定診断ではない) 対象:採血後にインフルエンザを発症した108名 10倍未満 77名 (71.3%) 10〜160倍未満 28名 (25.9%) 160倍以上 3名 (2.8%) 5.研究の結論 1)中和抗体価160倍以上の抗体価を有する対象者は、新型インフルエンザウイルスの感染を受けた可能性が非常に高いと考えられる。 2)少なくとも、中和抗体価160倍以上で採血時まで無症状であった 18名は不顕性感染の可能性が高い。 *今回の研究において、新型インフルエンザでも不顕性感染があることがデータに基づいて初めて確認された。 3)採血後にインフルエンザを発症した108名中、採血日以降にインフルエンザと診断された対象者のうち中和抗体価160倍以上の人が3名いることから、160倍以上の中和抗体価を保有していても新型インフルエンザウイルスに感染・発症する可能性がある。 6.最後に 本調査研究は、関西大倉中学・高等学校の全面的な協力のもとに行われたものであり、同校およびその関係者の方々に深謝する。 報道提供資料 平成21年12月11日 午後6時提供 連絡先 大阪府立公衆衛生研究所 担当:高橋、加瀬 090−1226−9649(加瀬) 本日、午後3時に報道提供しました「血清疫学研究」の結果について、 下記のとおり追加してお知らせします。
記
不顕性感染と考えられる18名の内訳について内訳は、 高校生17名 教職員 1 名 抗体価の分布は、 160倍 7名 224倍 3名 320倍 4名 448倍 1名 640倍 1名 896倍 1名 1280倍以上 1名 以上です。 検査対象者における抗体価分布 n=647 <10.10.14.20.28.40.56.80.112.160.224.320.448.640.896.>1280. 334. 47. 26. 42. 18. 27. 18. 18. 15. 24. 10. 21. 9. 26. 6. 12. 人 5月にRT‐PCRで新型インフルエンザと確定診断された対象者の抗体価分布 抗体価人数 <10.10.14.20.28.40.56.80.112.160.224.320.448.640.896.>1280.
2 1 4 2 3 5 2 2
人数 計21160以上 80-159 40-79 85.7% 4.8% 9.5% n=21 抗体価160倍以上の対象者の症状(5‐8月) ILIあり 軽度の症状 症状なし (人) 44, 44.9% 36, 36.7% 18, 18.4% n=98 ☆採血者全体での160倍以上の抗体価を有する者は102名であったが、そのうち5〜8月の症状が明らかであり、分析可能な者は98名であった。 ILI : 38℃以上の発熱+ 咳嗽または咽頭痛、軽度の症状: 38℃以上の発熱、咳嗽、咽頭痛、鼻汁のいずれかがあるもののILIの定義を満たさない (*ILI=Influenza like illness (インフルエンザ様症状)) 採血日以降にインフルエンザと診断された対象者の抗体価分布 抗体価 <10 10 14 20 28 40 56 80 112 160 224 320 448 640 896 >1280
77 5 6 9 0 2 3 1 2 0 0 2 0 0 0 1
人数 計108人160以上 80-159 40-79 10-39 <10
2.8% 2.8% 4.6% 18.5% 71.3%
n=108感染症に関する定義 感染の定義 • 病原微生物が体内で増殖した状態 • 特異抗体の産生を認める− 十分条件 多くの場合抗体が産生される 例外慢性B型肝炎 急性感染と慢性感染 顕性感染と不顕性感染 • 発症する場合、しない場合 5.研究の結論 1)中和抗体価160倍以上の抗体価を有する対象者は、新型インフルエンザウイルスの感染を受けた可能性が非常に高いと考えられる。 2)少なくとも、中和抗体価160倍以上で採血時まで無症状であった 18名は不顕性感染の可能性が高い。 *今回の研究において、新型インフルエンザでも不顕性感染があることがデータに基づいて初めて確認された。 ※ H1N1ないにありますから、可能性は確認されました。 3)採血後にインフルエンザを発症した108名中、採血日以降にインフルエンザと診断された対象者のうち中和抗体価160倍以上の人が3名いることから、160倍以上の中和抗体価を保有していても新型インフルエンザウイルスに感染・発症する可能性がある。 160倍以上の中和抗体価でも、再発症する可能性が、確認されたことです。 以前のものでも、ありうりますので、2度の感染は可能でしょう。 ただ2度目の症例は、一度目に比べどの程度なのかでしょう。 ワクチンが、無効のような発言もございますが、個体差があって当然ですから。有効な人もいるわけです。 有効な人が多ければ、有効とされるのです。 |
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2009年12月29日
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Published at www.nejm.org November 25, 2009 (10.1056/NEJMp0910445) Australia's Winter with the 2009Pandemic Influenza A (H1N1) Virus http://content.nejm.org/cgi/content/full/NEJMp0910445 2009パンデミックインフルエンザA(H1N1)ウィルスはオーストラリアでは第18週ほどで、5月中旬 その後2009年9月中旬まで継続 GPやEDへのインフルエンザ様症状の受診は、1000受診当たり34-38がピーク インフルエンザA検査陽性比率は、州やテリトリーにより38%から65%とばらつき week 8での、2009H1N1ウィルスはインフルエンザAのうち90% 欠勤・休学率は、直近のインフルエンザシーズンである2007年と同様 入院率は23/10万で、オーストラリア原住民に多く(16%)で、入院の約13%がICU入室 5歳未満で入院が多く、5歳より若い世代での入院率は10万当たり67.9 前シーズンでは同世代は51.1であった。 入院期間中央値は3日間で、19%が7日を超える入院 集中治療スペシャリストは肺機能が人工呼吸使用にて維持不能な、"lung only”の単臓器不全である例を経験し、extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) 使用を行い、100万例に対し約2.1例で、2/3が生存 epidemicとの違いは、確定例のICU入院数( (3.5 per 100,000) )と若年であること(中央値42歳) インフルエンザ報告・オーストラリア政府からのデータから、387名の成人(20歳超)はインフルエンザAによるウィルス性肺臓炎で、2005-2008年のウィルス性肺臓炎入院はわずか57名であった。 オーストラリアでの流行のピークは約3週間で、ECMO、入院ベッド、ICU]ベッドの容量を逼迫 2009H1N1ウィルスがオーストラリアへ到着する前にこのウィルスで既に数千の死亡数が報告されていた。 追加症例が報告されてないだけかもしれないが、この報告段階で190名の死亡 オーストラリアに死亡数は後半に考えて、他のインフルエンザ・冬期シーズンに比べて少なかったといえる。 しかし、53歳死亡者中央値年齢は、通常は83歳であり、様相が異なる。 予想より少ない死亡数は、より重症者より軽症な者が多い疾患の特性、公衆衛生上対策、早期抗ウィルス治療使用が反映している可能性がある 今後の感染動向 保健所長会より |
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