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鉄人28号に初めて触れたのは、白黒アニメか、光文社の月刊雑誌「少年」か、朝日ソノラマのソノシートか、光文社のカッパコミクス(鉄人ファンの間では、「カッパコミックス」といっているようでは一人前扱いされないようだ。確かに、表紙をちゃんと見ると、「コミクス」になっている)のいずれかである。但し、どれが最初かは定かではないが、「少年」の鉄人との出会いは、「少年」の昭和40年(1965年)3月号だ。これだけは今でもハッキリと記憶しており、本誌表紙が読売巨人に移籍後の金田正一投手である。この号では、鉄人の後期エピソードの名作である(と、私は勝手に思っている)、「VL−2号の巻」が連載中であった。
ご承知の通り、当時の少年向け月刊雑誌に掲載されている人気漫画は、本誌に5〜6ページの記載があり、その後は「別冊付録で続きを見よう」式の掲載方法がとられていた。なぜ、わざわざ、そうしたのかは不明だが、「なんか、得した気分になった」ことを覚えている。
また、私は、鉄人28号の他の漫画にない特徴的な表現が大好きである。それは、「腕がモゲる」シーンだ。これって画期的で、いまだにこうした表現を取り入れた漫画に自分はめぐり合っていない(確か、マジンガーZのエピソードの中に、ロケットパンチを撃ったが、ロケットパンチを敵につかまれて戻ってこなくて、片腕になったような話の記憶はあるが、モガれたのとは異なる)。この「VL−2号の巻」でも、敵ロボのVL−2号に鉄人は腕をモガれてしまう。超カッコイイのである。腕をモガれると、関節の連結部分のボッチみたいなのが飛び出ている表現も秀逸である。もし、あれが人間で、腕をヒジのところからモガれて、関節の骨がニョキっと見えているなんてのは恐ろしいが、鉄人の場合は、やはりカッコイイのだ。
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