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毎朝の楽しみだった「ちりとてちん」が、ついに最終回を迎えた。
最後の最後に主人公・喜代美が選んだのは、かいがいしく世話を焼きながら、周りのみんなをあたたかく見守り、照らし続ける「太陽」のような存在となることだった。
落語家になることを夢見て、故郷の小浜をあとにする時、「お母ちゃんみたいになりとうないねん!!」と吐き捨てた、まさにその人のような生き方、それこそが、喜代美のたどり着いた答え、すなわち人生の目標となったのだ。
以前「夢」と題して書いた折、会社の同僚だったKちゃんからメールが届いた。彼女も私と同じく、自らの夢を置き去りにしてきた一人だった。あまりにも酷似した遍歴に驚き、自分自身のこれまでの葛藤を打ち明けてくれた。そして私の「今、ここでできることを精一杯やるのみ」との言葉に共感してくれ、ともに前だけ向いて歩いていこう、と誓い合ったのだ。
Kちゃん、以前病床の母に贈った、日野原重明先生の「生きかた上手」に、こんな言葉があったよ。生きる上で大切なことは「自分の寿命を、自分のためだけでなく、他人のために使ったか」なのだと。「他人のために役に立ったということは、つまり自分という存在が生かされたということ」なのだと。
今、だんな様の仕事を立派に支え、お子さんの個性を伸びやかに育ててあげているKちゃんは、十分まぶしい光を放っているよ。
人生は思い通りにならないのが常。時間を戻すことはできないけれど、かつての夢を叶えることは難しいかも知れないけれど、家族や周りの人たちの人生を支え、見守り、輝かせる「名脇役」を、私たちのライフワークにしてみない?
いつかまた、じっくり語り合いたいな。楽しみにしてるよ。
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