| こないだ年が明けたと思ったら、もう最後の月を迎えてしまった。 時間の経つのが速い。齢を取れば取るほど速くなるもんだとはよく言われるが、全くその通りだ。なぜなんだろう?なぜ齢を取ると時間が速く過ぎていくのか? こんなことを想像したことがある。 |
| つまり、人の頭の中には時間の定規があり、その長さは人それぞれ決まっていて、勝手に大きくなったり小さくなったりしない。その定規の中に時間の記憶が収められていく。 例えば、それが10センチの定規とすると、1歳の赤ん坊の1年は10センチ。2歳になれば半分の5センチ、3歳になれば3.3センチ・・・齢を取れば取るほど1年の長さは短くなっていく。1年分の容量が小さいから、そこに収められる記憶量も少なくなる。よって、齢を取れば物忘れし易くなり、時間が経つのはますます速くなる。 秦始皇帝も夢を追ったという不老不死。しかし、何百歳、何千歳ともなれば、考えるより先に時間がすっ飛んでいって、何が何だかわからなくなってしまうだろう。幸い、人間の平均寿命は70〜80年。このくらいでお迎えが来るくらいが丁度良いのかも知れぬ。 老いとはそういうもの、死はむしろ究極の安息。なればこそ、今の時を悔いなく精一杯生きて生きて、ああ疲れたな、もう休みたいなと思った時にすうっと眠るようにあの世に行ければ最高だなと、まあ、そんな風に哲学者ぶってみたりしていた。 ところがだ。こんな役に立ちそうにないことでもしっかり研究しているのが科学者。 まず、人がものを見て脳で認識するまで0.1秒かかる。これは動作研究(生産改善の手法の一つ)の、基本動作(指を動かす)の時間とほぼ同じだ。 一川誠さんという千葉大の先生によれば、代謝が良くなるとこの認識時間が短くなって、実際の時間が過ぎるのが相対的に遅いと感じてしまう。逆に代謝が悪くなると認識時間が長くなり、そのために年を取ると時間が早く過ぎていくと感じてしまう。これが実験でも確かめられている。 なるほどそうであれば、同じ仕事をこなすのでも、代謝が良い若い人ほど効率がよく、中高年は効率が悪いということか。ところがどっこい、実際には必ずしもその通りの結果にはならない。仕事の要領、熟練といったものが代謝の悪さを十分にカバーしてしまうからだ。経験というものをバカにしてはいけない。・・・時間の話がこんな結論になってしまった。ま、いいか。経験の重さというのは時間の重さでもあるのだから。 ところで、熱中して時を忘れるとはどういうことなんだろう?時間が経つのが速いわけだから、代謝が悪くなっているのかな?でも、仕事に熱中していれば普通は効率も悪くないと思うが・・・。 うーん、ちょっと頭が混乱してきたので、いずれ改めて考えるとしよう。 |
(2008/12/01)
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