| 軍艦のような雲を見た同じ場所からの茫洋とした空。撮影日は4日前だが、何となく気になったので取っておいた写真だ。今や、政治も経済も社会生活も不満と不平に満ち溢れ、日々がこの空と同じようにはっきりとしない不安に包まれている。思いがけず先月の軍艦という記事にコメントをいただいたので、今日という日に寄せて何か書いておこうと思う。 12月にある特別な日というと、どんな日を思い浮かべるだろうか。無論、誕生日や命日などのように個人的に特別な日もあるだろう。それ以外に思うとすれば、まずはクリスマス。それから大晦日、冬至。祝日なら23日が天皇誕生日だ。あとは14日の赤穂浪士討ち入りぐらいだろうか。 今日は8日。8月15日の時もメディアは全く取り上げなかったので期待などしていなかったが、予想通り、今朝の新聞・TVでも何のコメントもなかった。 そのとき、どこでそれを知ったかと母に尋ねたら、自分はまだ小学生で、校庭に並んで先生の口から聞かされたと言っていた。みんながバンザイしていたとも・・・。アメリカ人なら忘れることはない。リメンバー・パールハーバー、つまり開戦記念日。決して無視できるような軽い日ではないのだ。 わが国は唯一の被爆国として核の脅威と戦争の悲惨さを語り、毎年その日を忘れまじと世界に訴えている。それは良い。それは良いのだが、同時にわが国がたどった忌まわしい記憶を残さずにいて何が平和国家だ、何が国際貢献だと批判されても反論ができない。 自虐史観と言って戦後を否定し、古い国家観を美化する風潮が若い世代に受けている。しかし、自虐史観を振り回す輩こそが自虐的に考えているのではないのか。私など半世紀以上も戦争をせずに平和を維持してきたことを誇りに思いこそすれ、自虐的とは少しも思わない。 300年前の討ち入りは知っていても、70年前のニイタカヤマノボレを知らない世代が大勢を占める時代。これから戦争を知る世代は少なくなり、その記憶はどんどん霞んでいく。戦争に関係のある日が1年にそう沢山あるわけでもない。なぜメディアはこういう日に歴史を学ぶ機会を提供しないのだろう。 与党・総理の支持率急落がトップニュースの一日。相変わらず社会情勢は混沌とした中で、テレビをつければおバカなバラエティ番組ばかり。昨日と同じように時間が通り過ぎていく。本当にこれで良いのだろうか? |
(2008/12/08)
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