散策思索語録質種

絵本もどきの落書きと、エッセイもどきのひとりごと・・・

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ガチョーン

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さてさて、いつか記事にしようと思っていた大好きな人たちが、次々とこの世を去ってしまう。 例えば、井上ひさしや忌野清志郎は辛うじて追悼記事を書けたけれど、実は他にもそういう人が沢山いた。梅棹忠男とか、本多竹広、永嶋慎二、春風亭柳昇、海外ではグレゴリー=ペックやジューン=アリスン、ポール=ニューマンなどなど。記事にまとめようとする前に、いろいろなことが思い出されて頭の中の収拾がつかなくなってしまうのである。面識があるわけでもないのに、ものすごく残念な気がして仕方がない。文才のなさを嘆くばかり。 そして、また一人、残念な名前を聞いてしまった。 私らの世代のガキの頃というのは、何といってもクレージーキャッツ全盛で、それはもう今の一発ギャグ漫才の人気の比ではなかった。そもそも、無責任という言葉が学校で大問題となって、「スーダラ節」とか「ハイそれまでよ」なんぞを口ずさんだりしたら大目玉を食らったものだ。 子供はそういう羽目を外したものが大好きなのだ。ひとつ前の世代がお富さんで、私らより後の世代がドリフターズ、コント55号、ゲバゲバ、そしてひょうきん族と続いていく感じだろうか。上手い下手関係なく、理屈抜きで彼らは正真正銘のアイドルなのだ。だから、比較はできない。今の漫才ブームだって、子供たちが大きくなった頃には良い思い出となって心に残ることだろう。 学校の先生方には目の敵にされたけれど、クレージーキャッツはとても知的でおしゃれなグループに見えた。たとえば、シャボン玉ホリデーや大人の漫画などのコントは、ほとんどが青島幸男とか河野洋といったしっかりした作家のアイデアをベースにしていたし、永六輔や野坂昭如、大橋巨泉なども絡んで、早稲田の匂いがプンプンしていた。 メンバーもまた中途半端な芸人ではなく、バンドだけでも食べていけるほどの腕前を持っていた。子供たちの1番人気はやはり植木等だったけれど、あの歴史的なギャグが登場すると人気は逆転。ガチョーン!と、これもまた学校で目の敵にされた。どうして、先生という生き物はこんなに頭が硬いのだろうと思った。また、硬くないとできない商売なんだなとも思った(今でもそう思っている)。 アメリカの人気エンターティナー、ダニー=ケイをもじった芸名だという。そう言えば、江戸川乱歩のエドガー=アラン=ポーとか、益田喜頓のバスター=キートンとか、尊敬する人の名前をもじるのが、おしゃれな感じのする時代だった。その和製エンターティナーが、NHKの美の壺のコーディネータを務めていたときの雰囲気は、もはや重厚感あふれる文化人そのものだった。 ある時、永六輔がラジオで谷啓の話をしていた。テレビ黎明期の戦友同士ということもあるが、その時の話題は近年のグルメブームや大食い番組についてのことで、もちろん、それらを非難しているのである。物を食べるという画像は、映画やドラマでは物語の進行上やむを得ないものだが、それ以外で人前で食べるということは、かつてはなかったという。ところが、これらの番組ではマナーやエチケットなどまるで無視。ひたすらガツガツムシャムシャ、まるで養豚場のブタのようだというわけだ。 谷啓という人は、ドラマも含めて人前で物を食べることはしないという。つまり、人前で食べる姿を見せるのは恥ずかしいことだというのだ。あれだけ、面白いギャグを連発し、目立ちたがり屋と自分で言いながら、実はしっかりと日本人であった。日本人は恥という感性をどんどん失っている人種で、今や海外に出ても旅の恥はかき捨てとばかり、平気で現地の失笑を買う。最近増えてきた中国人観光客のマナーの悪さを言う前に自分をよく見た方が良い。 尊敬すべきわれらがアイドルがまた逝った。合掌・・・ん、今気付いたが、ガチョーンは合掌に音が似ているなあ・・・ 改めて、合掌。

※文中敬称略(2010/09/12)

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こんにちは〜

谷啓さん、心からご冥福をお祈りいたしたいと思います。
谷啓さんのトロンボーンが大好きで。。。
もちろん、クレイジーキャッツも大好き。

ガチョ〜〜ンは麻雀の牌をつもってくる擬態語だそうで…
合掌に音が似ている…確かに。。。

2010/9/13(月) 午後 2:03 CANDY

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CANDYさん、こんにちわ。
残念ですねえ。本当に残念です。
老いは宿命なのでやむを得ないとしても、事故で亡くなるなんて言葉も出ません。
知的な笑いを作れる人がどんどんいなくなるのが悲しいですねえ。

2010/9/13(月) 午後 6:30 面白狩り


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