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| 少しヒザを曲げてみれば、かつてだれもがその目の高さでした。覚えている?こんな景色、あんな遊び、そんな出来事・・・
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| きっかけはいつも他愛のないこと もうやーめーてーよっ! て言われると 妙に愉しくてニヤニヤしちゃう ついついまた手を伸ばす いい加減にしなさい! ってお母ちゃんに叱られても おとなしく退散するのが これまた妙に悔しくてやめられない まるで心の中に忍びこんだ 小さな悪魔に操られているよう おちょっかい 出す方も出される方も 泣き出すのは時間の問題 やれやれ |
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| 廊下の幅が丁度良くて 柱に両の手足を押しつけるようにして 上っていくである 大人になるとこんなふうに見えるんだと 思う間もなくどんどん上って ついに天井に手が届く こうなるともう体が浮いて 空からおうちの中を眺めている感じ こんな忍術使いみたいな遊びも 体が大きくなると廊下の幅が狭すぎて 全然できなくなってしまった 空を浮遊する感覚が記憶の中にある 実際に飛んだわけではないので こんな遊びで見た光景がきっと 疑似体験として残っているんじゃないか って思うんだ |
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| お月さまがとってもきれいだから お月見をしましょう にいちゃんが近くの空き地からススキをとってきて それからお母ちゃんが里芋を大きなお皿に盛って お供えを作ってくれました ねえ、にいちゃん お月さまにうさぎさんがいるってホント? ねえ、にいちゃん どおしてお月さまはお空に浮かんでいるの? ねえ、にいちゃん ちゅーしゅのめーげつってなあに? ねえ、にいちゃん あれ? いなくなっちゃった |
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| ピーピーガーガー いつもより雑音が多いラジオ ようやく放送の声を探り当てると 台風の予報を淡々と伝えていた 何を言っているのか ぼくにはよく聞こえなかったけど 間違いなく近づいているのはわかった ぼくんちは古い木造の家なので 屋根瓦が吹き飛ばされたり 窓ガラスが割れたり 本当に壊れちゃうかもしれないのに 怖いもの見たさで胸がわくわくした 学校も休みになるかもしれない でも正直言うとそんなことより どんなにすごい大風が吹くのか その好奇心の方が強かった |
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| ポンとお手手を叩いたら 後ろもマネして手を叩く うふふ♪マネして手を叩く ピョンと小さく跳び上がる 後ろもマネして跳び上がる うふふ♪マネして跳び上がる ワーンと両手で口広げ 後ろもマネしてワ―ンワン うふふ♪マネしてワーンワン しゃがんで地面に手を触れる 後ろもマネして手を触れる うふふ♪マネして手を触れる 片足上げて壁を蹴る 後ろもマネして壁を蹴る うふふ♪マネして壁を蹴る 後ろを振り向き苦笑い 後ろもマネして苦笑い うふふ♪マネして苦笑い みんなどうしてマネするの みんなおかしな奴らだなあ うふふうふふ♪マネをして ゾロゾロ仲良しついていく |
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