|
| 少しヒザを曲げてみれば、かつてだれもがその目の高さでした。覚えている?こんな景色、あんな遊び、そんな出来事・・・
| |
| ぼくのひざっ小僧には うぶ毛が生えていなくて 周りよりも少し白っぽい部分が 1か所2か所いや3か所ある 転んだり引っ掻いたりして すり傷になって それがかさぶたになると 気になって気になって 指ではがしてしまうのだ はがしたかさぶたは そのまま捨てると バチが当たるような気がして 食べてしまう 大して美味くもないけれど ぼくの体の一部を ムダにしなかったという 変な安心感があるのである |
|
| 二学期の初めは いつも関東大震災の話だけど 先生も生まれてなかったんで あまりよくわからない その点 ばあちゃんの話はすごい そのときお父ちゃんを抱っこして 駅前の商店街にいたんだって 地面が揺れて揺れて 立っていられなくって もう死ぬかと思ったってさ 赤ん坊のお父ちゃんなんて どんな顔していたんだろう ちょっと想像できないよ でもばあちゃんみたいに 本当に経験した人の話って 聞いているだけで その光景が浮かんでくる すごい |
|
| 夏休みに入って最初の一週間で 日記と読書感想文を除く宿題を全部 済ませてしまう友だちもいる それなら最後の一週間でやっても 同じことだと思っていて 少しだけ始めるのが遅れてしまった 日記と感想文はちょっとムリだけど ドリルはなんとかなりそうだ なんて思っていたら甘かったよ 暑くて眠くて汗びっしょりで 全然集中できない 確か去年も同じことしてたような・・・ まいっか♪ って、本当に良いのか? にいちゃん! |
|
| 夕ご飯の後にやろうと 買っておいた花火セット そう言えば マッチに触ってもいい唯一の遊び だからきれいなだけじゃなく 火を使うスリルも楽しかった シューッと音を立てるススキ バリバリ火花が散る派手なやつ ネズミ花火やヘビ花火・・・ ほんの30分ほどのショーが とても長く感じた 最後はいつも線香花火 静かでちょっと物足りないけど 線香花火のわびしさが一番好きって お母ちゃんが言うので ぼくも好きになることにした わびしさっていう感じが なんとなくわかったのは ずっと大きくなってからのこと 花火が終わったら お風呂に入って寝るだけさ |
|
| こんなところで商売しても お客さんはぼくらだけだよ っていつも思うけど 夏の昼下がり 虫採りをしていたり ドジョウ獲りをしていたり そろそろ来ないかな って思うときに現れる アイスキャンデーのおじさん これこれ この持つところが割り箸の 細長い棒のアイス お母ちゃんは サッカリンだから買っちゃダメ って言うけれど 暑くてのどが渇いた時に こんな美味いもん 我慢できないよ |
|