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| 少しヒザを曲げてみれば、かつてだれもがその目の高さでした。覚えている?こんな景色、あんな遊び、そんな出来事・・・
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| 停電なんて珍しくなかった 白熱電球が突然消えて ラジオも黙り込んで たまに通り過ぎる車の音が聞こえるだけ 練炭の炬燵だけはポカポカ暖かいので みんな少しもあわてずじっとしていた お母ちゃんがロウソクを持ってきて 小皿にポタリとロウを垂らし 固まる前に立てるんだ 小さな炎がゆらゆら揺れた 絵本が読めない代わりに いつもお母ちゃんが ちっちゃいときの遊びや お嫁に来る前のことを話してくれた ぼくたちと同じように遊んだんだけれど 戦争が始まってからは 空襲警報が鳴るととても怖かったって 今は戦争じゃなくて良かったなあ そう思ったとき スッとまた電気が点いた 停電なんていつものことで 少しも騒ぐことじゃなかった |
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| つらくて悲しくて 涙がこぼれてしまう そんなときは 歌を歌おう 恥ずかしがらなくても 良いんだよ 音が外れても嗄れ声でも 良いんだよ 童謡でも流行歌でも 好きな歌なら なんでも良いんだ 胸の中に新しい空気を入れて 大きな声で歌を歌おう こどもたちは みんな知っている 歌は涙をかわかす 魔法のおまじない 歌を歌えば 心を包む暗闇にひとすじ 希望の光が射してきて 勇気が湧いてくる まるで夜明けのように こどもはそのまぶしさが 大好きなんだ |
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| あ キミも宿題忘れたのか 赤マジックで額にバッテン書いたり 手の甲に赤いハンコを押したり 嫌な先生だよなあ 取れないんだよこれ 手でこすると 跡がかさぶたになっちゃうし 唾を付けても 石鹸で洗ってもダメなんだ 帰ったら お母ちゃんに叱られるよ 参ったなあ 今度は宿題忘れないように しなくちゃ と そのときは思うんだけど 遊ぶのに夢中で結局 また赤いバッテンもらって 叱られちゃうんだよなあ |
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| 冬の関東平野はカラカラに空気が乾いて ちょっとでも汗をかくと すぐに蒸発熱が奪われて寒い寒い 雪国の人ですら関東は寒いと言う それでもたまに冷たい雨が降ると 建物の陰になっている道路に ところどころ残った水たまりが カチンカチンに凍っている 足元に気を付けないと 平らな靴底のおじさんおばさんが ツルンと滑ってへっぴり腰 かろうじて転ばずに歩いていく よく見ると 氷が張っているのは表面だけで 下は空洞になっているところもある そんな氷を足でパリン♪ 粉々になったら 次の氷をまたパリン♪ なんだかとても楽しくなって パリン♪パリン♪パリン♪ ちびっこは氷割りが大好き♪ |
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| だぁるまさんだぁるまさん にぃらめっこしましょ わらうとまけよあっぷっぷ って、そのまま顔と顔を見合わせて、歯を見せて笑ったら負けなんだ だけど、なかなか勝負がつかないので、互いに手で変てこな顔を作りだす それでも笑わないから、歯を見せちゃいけないルールなんかすっかり忘れちゃってさ |
| 耳を引っ張って鼻の下を長くしたり 三本の指でブタさんの顔になったり 両手で目尻とほっぺをつまんで クシャおじさんになったり 両手でほっぺたを押して そのまま手を前に返すとロンパリ〜♪ そんなことしてると 本当にそんな顔になっちゃうよって お母ちゃんに言われて あわててやめるのである |
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