散策思索語録質種

絵本もどきの落書きと、エッセイもどきのひとりごと・・・

季節の素描

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雨上がりの街 季節の移ろいを愉しみながら、感じたこと気付いたことを思いつくままに。
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花絨緞

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 あの災害があってから、どうも心から自然を愉しめない自分がいる。 去年と同じように桜が咲き、風に舞い落ち、歩く道が花絨緞に敷き詰められる。そこはかとなく躍るはずの心が、力尽きた兵士のように静かに横たわっている。 四季は美しき変容を伴って無情に移ろいゆく。と、そんな風に語って無理やり詩的な気分を湧き起こそうとするが、心は少しも解けていかない。 むしろ、この美しさは人間の愚かさを笑っているのではないか。 物憂い雲に覆われた空は、春の愁いの色。秋のそれよりも深く深く沈みゆく。

(2012/04/18)

どんど焼き

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 落ちこぼれだとか、ゆとり教育だとか、ストレスだとか、そんな言葉が当り前に聞かれるようになってから、著者は忘れたけれど「頑張らない」なんて本が売れたり、世の中なんとなく頑張ることが良くないような風潮になった。 確かに、頑張れない人もいる。癒しが必要な人もいる。でも、全ての人がそうであるわけがない。頑張れる人が頑張らないのであれば、期待した成果を上げられないのは当り前のことだ。 頑張らなくちゃいけないときはやっぱり頑張らなくちゃいけない。 数学の問題がわからないとよく教えてやった上の姪っこは昨日今日とセンター試験だ。落ち着いてさえいれば実力は付いている。頑張ってほしい。 先日の早朝散歩で隣町のどんど焼きのポスターを見つけた。うちの方ではそういう催しがないので、松飾りはいつも小さく切ってゴミ処分していた。正月のお供え物をかき集め、テクテクいつもの散歩道を歩いてどんど場に持って行ったら、もう煙が上がって行列ができていた。 しばらく並んで大分前の方になったら、それは汁粉や豚汁を求める並びだった。あわてて列を飛び出て、どんどの近くにいる係に渡して燃やしてもらった。 東北の方では放射能の影響で中止になっているところも多いという。複雑な気分である。こんな折に増税に命を掛けるんだと。少しも頑張ってないねえ、今のお偉いさんたちは。

◇どんど焼き_正しくは左義長(さぎちょう)という小正月の火祭りのことで、荒々しい霊魂を追いのける目的で行われる。松飾りや古い縁起物を集めて燃やし、青竹がはぜる音からどんどと呼ぶようだ。とんどとかさいと焼きなど土地土地で呼称も様々だ。(2012/01/15)

名残りの月

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 出掛けの門に向かうと真ん円の月が出ていた。本当にきっぱりと真ん円だ。 そうか、夕べは十三夜だったのかと気が付いた。 前の月は仲秋の名月やら団子の供えやらと、メディアも賑やかだったが、ひと月後のこの月は話題にもならない。虫の声もか細くなって辺りの静かなことよ。 最新の携帯端末には興味があっても、毎度毎度、空に浮かぶ月を見てもの思うほど、現代人は暇でもないか。まあ良い。俗世と離れたところで冷たく光を放つ名残りの月。それもまたもの淋しい秋らしさというものだ。 後の月であったか今朝のこの円は

◇十三夜_旧暦九月十三日の満月の夜のこと。前の月の十五夜に名月として祭ったように、この月にもお供えをして祭る。名残りの月とか後の月などと呼ばれる。栗が落ち、枝豆が色付く頃なので、栗名月、豆名月とも。(2011/10/14)

もう初雪?

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 今朝は寒い。 犬の散歩はみんな冬の格好だ。半袖で出てきたことを後悔する。であれば、いつもより早足で体温を上げるのみだ。 坂を上り息を切らせながら西の空を見れば、おやおや、富士が白く見える。カメラがボロなのでよくわからないと思うが、尾根筋が冠雪して白い筋になっているのが肉眼で見て取れた。
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右は、たまたま台風一過の一昨日に撮っておいたもの。黒く見える夏の富士。丁度秋分の日を境に衣替えとは、お山の神様も几帳面だなあ。 暑さ寒さも彼岸まで。

これからしばらくは白くなったり黒くなったりを繰り返しながら秋が深まっていくんだ。
◇富士の初雪_毎月1日の気温がその年の最高気温を記録したとき、それより前に降った直近の雪がその年の終雪、それ以降の最初の雪が初雪となる。また、記録上の初冠雪は地元の観測所から初めて観測されたときとされる。なので、これが正式に初雪かどうかはわからない。が、初雪と思った人にとっては初雪なのだ。それでよい。(2011/09/24)

台風一過

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台風が過ぎた翌日というのは、普通はからりと良い天気になるものだけれど、まだ北日本は勢力圏にあるせいなのか、思いのほか雲の量が多い朝だ。 足が向いた先はカルガモがいる川沿いの道。大雨が止んでも気を付けるようにと気象情報で言っていたが、なるほど川面がいつもより1〜2ブロックほど高く、流れも速い。 太い枝が折れた街路樹や、根こそぎの倒木があちこちに。昨日は風が吹くと家が揺れた。凄まじい暴風だったことがよくわかる。といっても、半年前の大災害を思えば可愛いものである。 
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大自然の力に比べたら人間のいかに無力なことよ。 とはいえ、人間がこれだけ繁栄しているのは、自らの無力を悟り、自然を敬い、その中で命を守るための賢さを身につけているからと思いたい。思いたいが、見栄や偏見のためか、あるいは傲慢さのせいか、現代人は本当に賢いのだろうかと首を傾げたくなることばかりが目に付く。 半年前も同じ光景を見た。首都圏の交通機関が全面ストップし、多くの人が帰宅難民となって都心に取り残された。ところが、今回は前日の段階でこの事態を完全に予想できていた。実際、台風は予想通りの進路を取ったし、だれもがこうなることをわかっていて仕事を優先させたのだ。 もちろん止むを得ない場合もあるだろう。しかし、仕事というものがいつも最優先であるべきなのだろうか。どうもそのように考えているみたいだ。半年前、多くの人が仕事を失ったが、それ以上に命が家族が大切であることを身をもって知ったはずなのに。 我々が本当に賢いのであれば、例えば予め半休にして午後帰すことができたはずだ。半休の分はどこかで取り返せばいいじゃないか。家に帰るより会社に残って、いざとなれば泊まる方が偉いのだろうか。そうすれば出世するのか。もし、そうであるなら、帰宅難民などいう言葉を使うべきではない。 木村太郎氏が述べていたが、役所は帰宅難民のために施設や物資を用意するよりも、自らさっさと仕事を止めて帰った方が良いと。そうすれば、民間企業も止めざるを得なくなるというわけだ。全く同感である。 ところが、立派な政治家さんや都知事さんなどは、安心して会社に残れるように支援すべきだとのたまっていた。やっぱり根本的な発想がおかしい。お役人は奴らの言うことを聞くだけだし、会社のお偉いさん達は従業員の苦労より目先の利益の方が大事だし。 普通の神経をした普通の人は、みんな早く家族のもとに帰りたいんじゃないのかな。わかってないよね。 台風一過。なんだかすっきりしないなあと思っていたら、午後また雨が降ってきた。
◇帰宅難民(現代用語)大地震などの災害で交通機関が止まり、都市部にいて自宅へ帰れなくなる人をいう。帰宅困難者。(2011/09/22)

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