散策思索語録質種

絵本もどきの落書きと、エッセイもどきのひとりごと・・・

季節の素描

[ リスト | 詳細 ]

雨上がりの街 季節の移ろいを愉しみながら、感じたこと気付いたことを思いつくままに。
記事検索
検索

籠る熱

イメージ 1

空を見上げて星が出ているときは、今夜はまずまず凌げると安心する。日照りの熱も放射冷却で和らぐからだ。そのせいか、連日の猛暑と言いながらも、このところ秋の虫がにぎやかに聞かれるようになってきた。 昨夜も空は晴れていたので、窓から流れる涼しい風で安眠できると期待していたのが、見事に裏切られた。暑くて暑くて目が覚めたのは三時過ぎ。空がいつもよりも明るい。ということは、雲が広がって都心の灯りが反射しているということだ。灯りだけでなく、日照りの熱も反射して籠もっている状態になっている。 ウトウトしながら何度も寝返りを打つと、その分、体から熱を発して尚更暑くなるからたちが悪い。結局、頭が冴えるばかりでいつもの起床時刻を迎えてしまった。 外に出ると風が生暖かい。これで多少の雨でも降れば別なのだが、その気配はない。こういう朝は散歩の足も重たく感じ、とぼとぼ歩きで運動にもならない。それでいて、汗だけはしっかりかくんだなあ。 昨日は九月としては記録的な暑さだったそうだ。暑い暑いで文句を言うより、逆に暑さを街おこしのネタにしようという前向きに考える都市もあるけれど、ここまでくるとやけくそのように聞こえてくる。こんな天気がまだまだ続くんだと思うと、やっぱりうんざりして、もういい加減にしてくれと言わずにいられない。 異常気象とはいっても、今年の場合は様々な要因が偶然重なったからだと、専門家は言う。専門家の言うことだから間違いはないだろうと、人々はあきらめて我慢する。しかし、クーラーの効いた密閉した施設の中であれこれ考えている人々が、四六時中、熱の脅威にさらされている貧乏人の気持ちがわかるものか。などと、怒りを抑えられなくなってくるのである。 笑い事ではない。現にこの夏、暑さで亡くなっている人が異常に多いのだから、先日書いた「青くない地球」も本当に冗談ではないと思ってしまうのである。

(2010/09/05)

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
イメージ 1

暑い暑いと文句を言いながら、五時前には家を出て118段を目指す。このところ、前半の歩きで疲れてしまって2回目の駆け上がりになると完全に息が上がる。ぜいぜいしながら、くそったれと自分を叱咤。他人が見たら暑いのによくやるよと嗤われるに違いない。 その118段に向かう道すがら、牛舎と鶏小屋の臭いがする場所がある。お気に入りの場所のひとつだが、都心から新しく移ってきた家なら間違いなく文句を言うだろう、ここらは人気の新興住宅地。とは言え、昔からの土地の人だっているはずだ。新参者になめられるな。 いつもは何もない空き地。そこに紅白の提灯がぶら下がり、奥に櫓が設けてある。 そうか、今夜は盆踊りなんだ・・・ この時間、人影は全然ないが、焼そばや水あめの模擬店がずらり並んでいる。水槽にはきっと金魚やヨーヨーを入れるのだろう。店構えが並んでいるだけなのに、お祭り独特の懐かしい匂いがした。 匂いは記憶を呼び起こす強いシグナルになる。ふと、ガキの頃の祭りの情景が頭をよぎった。神社から御神楽の音が聞こえると、小遣いの10円玉を数個握って出陣するのだ。怪しげな人工甘味料一杯の駄菓子ぐらいしか買えないのに、それが嬉しかったし面白かった。それはどんな漫画、どんなテレビ番組より魅力的だった。 そうか、盆踊りなんだ・・・子供たちが沢山集まると良いなあ・・・

(2010/07/24)

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

垂れ流し

イメージ 1

暑い。言いたかぁないが、暑いぞ。梅雨の時季、青空に浮かぶ白い雲があんなに恋しかったのに、今は見上げていると恨みの一つも言いたくなる。勝手なもんだ。 人工的な冷却が苦手なので、エアコンは極力使わない。しかし、こんな酷暑猛暑だと日中は使わざるを得ない。せめて夜くらいは窓を開けてできるだけ自然の気温の中で睡眠を摂るようにしている。じっとしていると鼻の頭に汗が出ているのを感じる。当然寝つきは悪いが、昔はこんなこと当たり前だった。 夕べは1時ごろ大きな雨音で目が覚めた。暗い空は雷雲ではなさそうだ。久し振りの雨でちったぁ涼しくなるかと期待したのがどうだ。涼しいどころか湿気がたちこめて蒸し暑いのなんの。 そういう朝の散歩はだるさと眠気が残っていて、全く気が乗らない。戸建ての多い静かな住宅地から、ひとたび新興のマンション群に出ると、どの棟からもゴーっと低いモーター音が聞こえる。今年は蝉が少ないせいか、どこもかしこもその音ばかりだ。 確かに、夜に熱中症になることもあるというから、エアコンを利かすのもわかるが、これだけのマンションが一斉に熱を戸外に放出しているのだ。多少の雨が降っても涼しくなるわけがない。そういや、今朝は散歩人もやけに少ない。 このコンクリートの箱は屋内空間を広く取るには良いかもしれないが、外観は見るからに熱効率が悪そうだ。それをカバーするためにガンガン冷房を利かす。冷房を利かせば外はもっと暑くなる。その繰り返しがどうなるか、みんなわかっているのに、背に腹は代えられないとばかりの熱の垂れ流し。例えば、この放出熱を再利用した設計くらい考えられないものか。 こんなに暑いと人間が賢い生き物だなんてだれが思うものか。

(2010/07/23)

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

草刈り前

イメージ 1

高架下の暗がりの向こうが万緑の草っ原になっていて、思わず見とれてしまった。 急に立ち止ったものだから、周りの人はきっとびっくりしたことだろう。さりとて、同じ視線の先に目を向けても何の変哲もない土手しかない。妙な奴だと思ったに違いない。 人工の原色とコンクリの無彩色だけの街の景色に、これだけの自然が溢れているのだ。そのギャップで草緑が余計に鮮やかに感じられて、なぜかホッとするのである。 もちろん、このまま放っておいたらカメムシやヨコバイ、アリマキなどの天国になって、家々の迷惑になるのは間違いない。遅かれ早かれ全部刈られてしまうことだろう。ちょっと勿体ない気もする。 しかし、刈ってしまえば今度は刈り草の良い匂いがする。それもまた楽しみだ。これだけの量だ。草刈る人は大変だろうけれど、改めて自然の緑の有難さを思うのである。 いつものようにデジカメを構えたら、通行人がこちらを覗いて、やっぱり変な顔をして通り過ぎていった。

(2010/07/14)

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

梅雨富士

イメージ 1

体を鍛えている若者が泣いて喜びそうな、長くて急な石段がある。最近、ここを一気に駆け上り、さらに続く急坂を後ろ向きに歩きながら息を整えるようにしている。始めたころはきつかったけれど、慣れてしまうと、これをしない日は調子が悪い。 梅雨入りして間もないが、晴れた朝は貴重な散歩日和。湿気が多いのですぐに汗をかく。今日も、一気に駆け上りハアハア言いながら、くるりと後ろ向きになるとどうだ。雲の多い空の向こうに、あれは富士山だ。乱反射の中でくっきりというわけには行かないけれど、この時季に拝めるとは思わなかった。 富士の雪は結構遅くまで残る。あの頂きが黒くなるのは梅雨が明けて本格的な夏になってからだ。 上り勾配を上り切り、別の道を下ると東名沿いの隘路となる。これを通って、再び急坂を上り、後ろを振り返ったらもう富士山は雲に隠れて丹沢しか見えなくなっていた。まあ、それが普通の光景なのだけれど。 滅多に見れないものが見えたので、何か良いこと起こらないかな。・・・と思ったが、手を合わせて拝まなかったし、虫の良い話だな。 梅雨の晴れ間は汗びっしょり。気分はもう夏だ。

(2010/06/17)

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事