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| 毎朝、小1時間のブラブラ歩きを続けています。庭先や野っ原、街角で出合った草木、虫、鳥たちに寄せて二言三言。このブログのメイン書庫です。
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| 昨夜湯船に浸かっていたら久し振りに雨音を聞いた。今朝は散歩は止めにしてゴミだけ出そうと、暗い外に出ると雨粒が当たる感触がない。雪に変わっているんだ。 夜明け前の気温低下で屋根が見る見る白くなっていく。予報では昼までに上がって積もらないと言っていたけれどどうだろうか。晴れてくれれば良いが、曇りで気温が下がったまま、道が凍結するのが一番困る。 雪が降るといつも、昔NHKのみんなの歌で聞いた「白い想い出」という歌を口ずさむ。特に深い思いがあるわけでもないのだが、あ、雪が降ってきた・・・と言葉にした続きがきっと歌になってしまうのだろう。舞い落ちる雪を見ながら、代り映えのしない生活リズムを遮るようにして現の世界を忘れさせる。 隣の駅で人身事故があって電車が止まった。よりによってこんな日に、雪のせいというならわかるけど・・・。 |
| ◇雪_水蒸気が空中で昇華し結晶となって降る白いもの。雪という文字はもともとは雨にススキなどの穂で作った箒で掃くという会意文字。万物を掃き清めるという意味で「雪ぐ(すすぐ)」とも読ませる。本当に掃き清めてくれればと願う半面、この程度の雪ではどうしようもなかろう、世の乱れを嘆くばかり。(2012/01/20) |
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| 散歩道の途中にある自然公園を摸した小さな池。年を経るとそれらしくなる。あるいは、利用する者が慣らされてしまうからなのか、湿気を帯びた茂みの匂いが山の森で嗅ぐそれと同じに感じられる。 大きなマンション群に囲まれた申し訳程度の小公園に、以前は多少の反発もあって、あまり入ることもなかった。取り立てて見るべきものもないが、近頃は野鳥や小動物も棲みついているようだ。今朝もカルガモのつがいが池の底の藻などを漁っていた。 そそくさと通り過ぎて後ろに気配を感ずれば、一羽が池から出て木道にたたずんでいる。ここまで人を恐れる様子がないのは、ここを棲みかとしているからだろう。やがて来る冬を越し、小さな雛を見ることもあるかも。 もの思う道を譲りて鴨一羽 |
| ◇カルガモ(ガンカモ科)他の鴨と違ってオスもメスも同じ色をしている。顔に2本の黒縁が走り、くちばしの先端が黄色いのですぐにわかる。日本全国の川、池沼、湖などで見られる留鳥。季語としては冬になる。(2011/10/09) |
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| その香りがすれば、ああ秋も深まってきたんだなあと思うのがごく普通の感性だ。大いに讃美する向きも否定はしない。が、最近どうも違和感を覚えるのである。 それは街中どこを歩いても香りがかなり強いことだ。それもそのはず、植えられていない庭の方が珍しいくらい、どこもかしこも金色の花盛り。並木のように何本も植えている家もあれば、生け垣にしている家もある。それくらい人気があるということ。 しかし、昔、こんな話を聞いた。微かに甘い香りを感じた人が、どこから香ってくるのだろうと探しているうちに道に迷ってしまった。つまり、香りの元がわからない神秘の花なのだ。 実際、かつては街中を歩いていて不意に感じ、次の瞬間消えているという、つかみどころのなさに心が落ち着かなかった。道に迷った人の気持ちに共感を覚え、そんな心もとなさに秋のもの悲しさを感じたものだ。 今は違う。堂々と自己を主張する香りだ。街が若いゆえか、それが今様であるならこれ以上言うべきこともないが、やはりそういう面白味を失ってしまったような残念な気がするのである。 ひねくれ者の戯言だけれど。 |
| ◇キンモクセイ(モクセイ科)庭木としてはこちらの方が多いが、種類としてはギンモクセイの変種とされる。中国原産で雌雄異株。日本には雄株だけが渡来したので、雌花、果実がなく、挿し木で増やす。(2011/10/06) |
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| 毎年この時季になると楽しみにしている場所がある そこは一段高い位置の家で 庭から枝垂れの萩が通りの壁を一杯に覆っている 見事としか言いようがない 先日の台風で大方散ったかと思っていたけれど まだまだ秋の彩りを楽しませる 萩の道急ぎの足を引きとめる さて 彼岸に食する餡ころ餅が春は牡丹でぼた餅なら 秋は萩にちなんでお萩と言う そこまで蘊蓄を傾ければ十分物知りと言えそうだが なぜ萩餅とは言わないか なぜお牡丹とは言わないのだろうなどと 子供じみた疑問をふと思い浮かべてみる はてさてなんでだろう 本当に聞かれたらなんと答えようか 出まかせを言ったところで罪にもなるまいが そういう疑問に答えられるのが本物の物知りだろう 自分にはわからないことばかりだ |
| ◇ハギ(マメ科)山野に生える落葉灌木。秋の七草に数えられる。昔から日本人に愛された花で、鹿鳴草、玉見草、初見草など別称が驚くほど多い。(2011/10/01) 《庭先の博物誌*書庫》 |
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| ここ数日体調がすぐれぬ老母が 彼岸が明ける前に墓参にと言う 混雑を避け天気の良い早朝に電車で高尾へ お供花線香をあげたその後 少し体を動かしたいと言うので 駅まで2キロほどのアップダウンをのんびり歩く道々 あら、げんのしょうこ まだ何もわからぬ幼いころ 煎じてはらいたの薬にする話を聞いた げんのしょうこと聞いただけで 反射的に苦さを感じていた 幼いころのかすかな記憶 懐かしやげんのしょうこを摘んだ道 |
| ◇げんのしょうこ(フウロソウ科)広く日本全土の日当たりの良い道端などに見られる多年草。とはいえ、最近はどうなんだろう、あまり目にすることがないが。昔から漢方薬草として有名で医者いらずとも呼ばれる。夏の季語。(2011/09/25) 《庭先の博物誌*書庫》 |
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