おなじ景色を見るために〜補助付き自転車

大好きだよと、毎日言葉でも伝えてますっ^^ あたりまえのことがあたりまえに伝わってなかったりするから。

診断前 5歳まで

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ようを三年保育の幼稚園に入れる事にしました。

みんなと 同じように出来るとは とても思えなかったけれど、

心配はたくさんあったけれど、

ようと 離れる時間が ほんの少しでいいから欲しかった。

息をする時間が 必要だった。

 

年少の頃は 回りの友達も 泣いたり騒いだりが多少はあったので

ようの泣くことも、  みんなと同じ事が出来ないことも、 

おゆうぎの時は 滑り台の上で見てることも、  立ち歩いてしまうことも・・・

「仕方ないね・・・そのうち出来るよ」と言われていました。



親子で遊びに行く時は、 親同士が話している間、

私は 「子供好きだから〜」といいつつ、 子供達の中に入って、 

ようが引き起こすトラブルを そっとそっと 押さえて 収めていた。



年中になると 回りの子供達と ようとの差が ありありと目立つようになった。

みんなと同じ行動が出来ない。

時間で終わらせて次に移る事も、 先生の指示の通り動く事も・・・

その度に 廊下でひっくりかえっては 泣き叫ぶ よう。

この頃になると 親子で遊んでも 親だけ子供の中に入る事が

回りのお母さんの目もあって出来なくなった。

当然のように まきおこる大騒ぎ、 けんか。

「また、ようちゃん・・・?」
 

 
次第に ようのうわさは あらゆる所に 広まっていった。



初対面のお母さんにも、あたり前のように言われるようになった。

「あ〜、ようちゃんのお母さん〜。ダメよ〜、もっと・・・・しなくちゃ」



どこに行っても、いきなり否定されるところから始まる。

それは、家庭でも同じだった。



母親になる前は 努力すれば その分の結果があった。

出来ない事は 自分の努力が 足りないから。

人の目も 気にならない。 

比べるのは 自分自身が どれだけ出来るように頑張れたか・・・だった。

でも ようの母としての私は 努力しても 認めてもらえなかった。



だから、 私は ようの為と思いながら、 厳しく叱るようになっていった。

でも、 本当は  自分の為に叱っていた。

だから言うことは

「 どうして出来ないの 」 「 そんな事、していいと思ってるの 」

「 何度言ったらわかるの 」 



みんなと同じように出来るには、何倍も何倍も努力しないと、時間がないと、

出来ないとわかっていたのに・・・。

私は ようを ただただ泣かせていただけだった。

私の心は固まっていた。





そんな ある日。

叱りすぎてしまった後、 苛立ちと後ろめたさで一杯になっていた。

ようは 泣きながら 何かを紙に書いている。

そして 小さく 小さく 折りたたんだ その紙を 

ようが 私に だまって 手渡す。

「 かあさん きらい 」 って 書いてあるんだろうな・・・と

ぼんやり思いながら その紙を ひらく。





よれよれの 字で   「  かあさん  だいすき  」  と 書いてあった。




私は 涙が止まらなかった。

ようの 愛に おぼれた。




どこかで おごっていた自分に 気づく。

子供を育ててるんだと。

よう よりも 自分の愛情の方が 何か深いものなんじゃないかと。





自分のわからない事で怒られて、 泣いて 泣いて 選んだ あなたのことばは

かあさんよりも ずっと ずっと 優しかった。 

私が見えなくなっていたものを、 まっすぐに届けてくれた。








その日から 私は 自分を取り戻せた気がしています。

子供と共に 私も母親として成長していかなければいけないと

ように 教えてもらった日でした。

3歳  入園前

寝ない、食べない、動きつづける・・・超低燃費の よう。

同じ産院や母親学級で知り合ったお友達同士で遊ぶ。

次々と みんなが 疲れだして眠ってしまうのに、 
 
一人だけ おもちゃで 遊び続けている。



動かずに じっと 話しをしたり、うなずき合う友達親子を見ていると、

思い描いていた 親子像が そこにあった。



すぐに興奮してしまい、 笑いながら友達にぶつかって突き飛ばしてしまう。

よその家のカーテンにぶらさがって 破いてしまったり。

ほんの少し目を離したすきに、 お友達のおもちゃを 

子供部屋中歩く場所も無いほどに、 散らかしてしまう。

いつも お友達を泣かせてしまう。

それを目にした、 お母さん達の目が 次第に変わっていった。


いけないことを 伝えても、 しかっても

ようの心に 届かない。



そのうちに  だんだんと  一緒に遊べる子が減っていってしまった。

自分の子に けがをさせられたくない。

私も 他の母親だったら そう 思っていたのだろうか。



ほんの数人のお母さん達だけが  そんなようを 

笑って 許してくれた。



公園へ行っても 始めは「 仲良くしてくださいね 」と言ってくれる お母さんも

トラブルを巻き起こすようを見て  次第に 離れていった。




私にとって  初めての体験だった。

人が 離れていく。


いつも どこに行っても 色々な人と楽しくいれたのに。

中には 合わない人がいても、 折り合って・・・ 

もう、しょうがないな〜って 自分の心を柔らかくすれば

仲良くなれたのに。



一生懸命やっても、 身体が壊れるほど すべてを注いでも

ようは 変わらない。  

同じ年の子達が  ほんの少し言葉で伝えるだけで 

自分で考える様子が  私には、 奇跡のように見えた。




ようが みんなと 同じように出来ないと、

いつも 言われてしまう。 

義理の両親に・・・。

私が、必死で育ててるのを 知っている 夫に・・・。
 
一人っ子だからじゃないの。

甘やかしてるからじゃないの。


 
私は何を言われても良かった。 くやしいとも思わなかった。

ただ、悲しかった。 

友達がだんだんと離れていくのを止められない。


努力が足りないなら、もっと・・・。 

ようが みんなと 同じように遊べるようにしてやりたかった。


それでも まだ 足りなかった。







私に足りなかったのは、 知識だった事を この頃の私は知らない。




 

寝物語   電車編

3歳頃好きだったのは 電車。

電車に乗る時は 必ず 一番前。

そして、 私に 運転席や 線路を見るため 抱っこしてくれとせがむ。

あきずに いつまでも。


そして  駅で降りると  必ず  電車をお見送り。

ようが飛び出して行かないように  ようの手首を   しっかりつかんで 

電車が動き出すのを待つ。


みんな足早に去っていき、人気もなくなり静かになったホームで。



 「 ばいばい。 ばいばい。」 と 手を振るよう。



すると  車掌さんが  「 ばいばい 」 と 必ずのように 手を振り返してくれる。



 


 ・・・・・・・・   そんな頃に ようによく話していた寝物語  ・・・・・・・・・



  部屋を暗くして ようの頭を私のわきの下に すっぽりおさまるようにして。

  自分が 動いてしまうため なかなか眠りにつけないようを、

  気がつかれないように さらに 腕に そっと そっと 手を重ね 重みをかける。

  抱きしめられるのも  嫌がる ように  気づかれないように。




      そして ゆっくりと お話しを 始める   

     

   

    あるところに  空飛ぶ電車を作れるおじさんがいました。

    そのおじさんが  言いました。

    「 ようちゃん  今日はこの電車に乗って 好きなところにいっていいよ。 

      そして ステキなものを いっぱい 見つけてきておくれ。  

      今日は 赤いものを 見つけてきてくれるかい?
   
      でも  夕方には帰っておいでね。 おじさん、待ってるからね。 」



    ようとかあさんが電車に乗ると 

   「 ガタン  ゴトン  ガタン  ゴトン・・・  シュー  」

    と いって 電車が空に向かって動き出しました。
   
    
    たかーく上がった電車の窓から  ようのおうちが見えるよ。

   
    あ  あれはいつもの公園だね。   赤いものあるかなぁ?

    ようには 見つけられる?


    すると ようは  「 すべりだい! 」 と うれしそうに言う。


    まだまだ 遠くに行ってみようね。



    あ  駅までの大きい道路も見えてきたよ。


    「 しんごうの 赤みつけた! 」  「 ぽすとも 赤いよ! 」

    「 やねが 赤いおうちだ! 」  「 しょうぼうしゃも 赤い! 」

    「 しょうぼうしょも 赤だね! 」  「 赤いおはなもある! 」


    そうだねぇ。  いっぱい 赤いもの見つけたね。

    夕方になってきたよ。  おじさんの所に帰らなきゃね。


    そして  空飛ぶ電車は  ようと母さんを乗せて  

    暗くなる前に  おじさんのところまで  帰っていきました。



    「 ガタン  ゴトン  ガタン  ゴトン  シュー・・・ 」

   
    おじさんは ようが 帰ってくるのを 待っててくれました。

    「 ようちゃん。 おかえり。 ステキなものは いっぱい見つかったい? 」

    すると ようが 答える。


    「 うん!! いっぱい いっぱい みつけてきたよ!! 」


    おじさんは とっても うれしそうです。

    「 そうかぁ。 良かったねぇ。  

      じゃあ、 ぐっすり眠って 又 明日  ようちゃんが来るのを待ってるよ。

      空飛ぶ電車も いっぱい飛んだから・・・

      そろそろ ライトを消して 寝かせてあげようね 」


    おじさんが そう言うと  電車についてたライトが  

    ひとつ ふたつ・・・  消えていくよ。  

    空飛ぶ電車も 寝ちゃったんだね。


    ようも 一緒に目を閉じようね。 ひとつ。 ふたつ。



    
    そう 言って  そっと ようの目に手をかぶせてやる。

    お願いだから 寝てちょうだい・・・と 思いながら。


    そして そのまま じっと じっと 息をこらす。

    
    寝た?  もしかして 寝てくれた?




    「 つぎは あお みつけたいから、 最初から もう一回〜〜〜〜!! 」

    



    
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


       こうして、 大好きな電車を使いつつ、 物の色も気づかせつつ 

       眠らせようとした作戦は  お気にいりすぎて 

       夜毎  何度も 飛び立つことになりました・・・。

       だめじゃん・・・。

    


    
   

こわいものはなかった

ようは 見るものすべてが 楽しくて おかしくて

いつも 笑っていた。



こわいものは 何も なかった。

走って転ぶことも   テーブルから落ちることも

車も   知らない人も   大きな吠える犬も    

何度も何度もくりかえしても   こわくならなかった。

転んで泣いても、 いっぱい泣いても  

また おなじように  走り出す。

経験という記憶を持たないように。

まるで、 また 新しい物に 出会ってしまったように。

ただ ただ 新鮮な楽しいもので あふれていた。



お砂場で 友達に砂をかけてしまうことも  楽しかった。

それで 友達が泣いて ようから離れてしまっても

驚いた顔が おもしろくて  なんども なんども 繰り返す。

手を押さえられても そこには 私は いないのと同じ。

止めることばも  ようには  届かなかった。



だから  ようがみんなと遊べるように

私がいつも そばにいた。

私が 友達と遊び ように そのたび教える。

こうするんだよ  こんなふうにするんだよ。



でも 私のことばは  ただ  ようをすり抜けていくばかりだった。



それは ちょうど  

ようが 私を見ているけれど

その先の  他の何かを  見ているとしか思えないのと 同じ感覚だった。



「よう」  呼ぶと 笑いながら 飛び込んでくる。

母という 私ではなくて

絵本を読んでくれたり  笑わせてくれたり

おいしいおやつをくれたりする 人 のもとへ。

 

                            〜 歩き始めてから2、3歳まで

眠らずに 泣きつづける よう

私には ようの 苦しさが わからなかった。


 病院に連れて行った。

 お医者さんが言う。

 「特に異常はありません。泣いてるんだから、抱いてあげなさい。」



 母親や友達、近所の人に相談する。

 「そんなものよ。そのうちおさまるって。」



 保健所に相談に行く。

 「健康そうだし、体重もそれなりに増えてるんだから、大丈夫よ。」



 義理の母に話す。
 
 「あなたが 神経質すぎるんじゃないの?」



 主人が言う。

 「平気だよ。おまえが気にしすぎなんだよ。」



求めれば 答えが すぐに 返ってきた。

私は それを頼りに その日をのりきる。

疲れきって 明日のことも 考えられなかった。

ようの 泣き声だけが うつらうつらする 私に 確実に届く。

ごめんね 抱きしめてあげるから もう 泣かないで。 

 

私は 信じたい物を…信じた。

自分が 見たい物を…選んで見ていた。



本当の 「答え」は 目の前にありつづけていたのに。

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