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江戸時代の昔から 先祖代々関東で血を受け継ぎ 自身も18歳まで 関東に生まれ関東に育った 18歳からの 北海道での大学時代は, 関西弁を話す友人が何人かいたが まぁ何とかわかるなって程度 生活にも困ることはなかった イントネーションが違うのが いちばんの特徴だと思うが 22歳で関西に来てからも そうそう困ることはなかった ところがである 現場では,言葉がよく聞き取れないのだ というのもマシンがうなる中での 作業だからである 言葉そのものではなく イントネーションで言葉を判断する必要がある よく出てくる例として 関東の「橋」「端」は,関西の「箸」とほぼ同じ 関東の「箸」は,関西の「端」と似ている また 関東では「橋」=「端」で, 「箸」だけ違うイントネーションだが 関西では3つとも違うというのである これは関西弁のイントネーションの特長とされている くわしくはココをクリック ほかには 「雨」と「飴」 「取る」と「掘る」 頭悩まされ,夜も眠れないほどだった 静かな場所なら聞き返せるが,現場ではそうもいかない 親方とは3〜4m以上は離れての作業なのだ そんな現場での 今となっては笑い話だが 当時としては涙ものの会話集 (やや脚色) <まさに言語の違いから編> <イントネーションの違いから編> 「それ取って〜」 →「それ放って〜」 「はあ〜い」 「あほ!なに捨ててんねん」 「いえ、寝るときはパジャマです」 「あしたは雨かてやるで」 →「あしたは飴買ってやるで」 「娘さんが七五三なんですね?」 「悪い、恩田君。箸買ってきてくれへん?」 →「悪い恩田君。橋買ってきてくれ。変?」 「橋を買うのにいくらかかるんですか?僕悪いですか?」 (関東では物を頼むとき、悪いとはいいません) さすがに14年近く経った今ではもうすっかり慣れ, 逆に関東の言葉を忘れてしまったくらいである (この話は次回につづきます)
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現場の流儀
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これを割った 怒られるかと思いきや Kさんは 「こーへい君大丈夫かぁ〜?」 なんてやさしいんだ しかし今になって考えてみると これは (頭)大丈夫かぁ〜? という意味 だったのかもしれない かくいう彼も, その後転職されて 今や,とある都道府県議会の議員さんである チーズを割った次の日 またも追い打ちをかけるような 大失敗をしたのである それは 寝坊・・・・・・ オイラは寝坊などほとんどしないのだが するときは半端ではないのだ この日も, 現場の朝礼が8時からだから 遅くとも5時すぎに起きて 嵐山駅から阪急に乗らなければならなかったのだが 起きたのは 9時をまわっていた コントのように冗談だろって感じだった 間に合わないどころか,もう始まっている すぐに連絡しなければ!と思ったが, Kさんの携帯電話の番号がわからない! 当時はやっと一般人にも 携帯電話が普及し始めたころ 私はまだ何も持っていなかったが しかしKさんは持っていた 半分は仕事用だったようだが・・・ しかし番号がわからないのだ! 後で考えると, そんなのは 会社に電話して 聞けばよかったのだが ・・・ まあ 間に合わないものは 間に合わない 変な開き直りで 悠々と現場へ もちろん 現場に着く寸前は 変な演技?をして 息咳ききって駆け込んだ 当然だが 「会社に電話してや」 と言われた 何事も報告は大事 ! (この話は次回につづきます)
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追いうちをかけるように憧れだった渥美清さんが逝去した 打ちひしがれるように、週明けを迎えた 週明けは, 現場研修が再開 こんどはKさんの現場 神戸の地下鉄海岸線和田岬駅の工事現場だ 水質観測孔の施工だ 孔をほりVP(塩ビパイプ)を立て込む 最後にチーズ(T字形の分岐)をつけた ↓これが「チーズ」 地面の下の空洞にいる私に 地面の上のKさんから 「これで頭を叩け」とハンマーを渡された 頭・・・ 自分の頭でないことはわかった もちろんこのチーズのいちばん上の部分 円柱のふちの部分をうまくたたいて 下にくいこませるということだ ところが,である 何を思ったか・・・ 枝分かれした 横に突き出た部分を 思いっきり叩いてしまったのだ! 当然だが,割れた 誰でもわかる あちゃ~! まさかこんなことが起こるとは… これを一番言いたかったのは 私ではなく Kさんだった・・・ そして何と! 次の日も重大な過ちをおかしてしまうのである・・・ ↓現在の和田岬駅 (この話は次回につづきます)
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「センチメンタル・ジャーニーは松本伊代ですよ 」 「あほジャーミングだ」 (関東人に「あほ」は効くなぁ ) 「あっジャニーズですか?光GENJIは去年の9月に解散したはずですが… 」 「………」 という会話などなかったが・・・ ジャーミング:jamming(jam:機械の故障、停止) 抑留事故、食い締め事故 ボーリングなどでキリコが詰まって回転できなくなることをいう 深層混合処理工法などで砂層を施工する場合に攪拌翼が回らなくなる現象もこれにあたる 「………」 倉庫に戻り、復旧用の機材を積み込んで、現場に戻る 近くの現場にいた仲間も駆けつけて懸命な復旧作業が始まった 日が落ちてだんだん暗くなる カンデラが足りずにトラックのヘッドライトを投光する 「先に恩田君を送って帰ってくれないか」 と一人の仲間に伝えた いやいやこんなときに何を言いますか?? そうも思ったが しかし,Bさんは 私が研修の身であり、技術の人間であることを気遣ってくれたのだ こんな非常事態のときにも冷静に判断できるBさん このときは何も考えることができなかった若僧だったが 「どんなことが起きても冷静な判断力を失わないこと」 それが「職人」としてあるべき「当然の姿」であると 痛感したのであった (この話は次回につづきます)
*写真は当時の現場のものではありません |


