オンディーの部屋

科学・地理・地形・鉄道の雑学から、徒然なる日記。赤ちゃん言葉の研究?も・・・。

現場の流儀

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]

☆社会人1年目当時のオイラの現場日記☆

現場の流儀 03sta. ジャーミング事故

イメージ 1

地面を掘り・進む

1時間の至福の昼食タイムが終わり,灼熱の炎天下の作業再開である

イメージ 5


たしか下水道管敷設のための事前調査だったような気がする

地面の下を掘って何かを造る場合には,地中の状態を詳しく調べてから施工するのは不可欠

「どこをどう掘ってもいっしょじゃないの?」
って素人考えでは思うかもしれないけど、地面の下ってすごく複雑だ

イメージ 2

いちばん大事なことは,
深さ何mで「岩着(がんちゃく)」するか?

「岩着」とは「岩盤層に到達する」こと
地面の表面はふつう「土」だけど,何mか掘っていくと必ず「岩盤」になる
山に近ければいきなり1mもしないで岩着するし,平野や扇状地などは堆積物が厚いので数百mの土砂層になることもある

地面を掘って工事をするときに,「土砂」と「岩盤」では工法が全く違うし,構造物の種類も変えなければならない

イメージ 3

次に大事なことは,地下水の状況である
地面の下は地下水が網目のように張り巡らされている
地下水があれば当然掘削工事に影響するし,土質定数も大きく変化するのだ

さて,ボーリング作業で欠かせないものは,実はこの"水"である

孔の中に水を循環させながら掘っていくのだ

そうしないとビット(先端部分)が焼き付いてしまうし,掘りにくい

だから近くに川や水路がある地点がベスト
なければタンクに詰めてもっていく

しかしふつうの水ではダメだ
掘削した削りカスが孔の底に沈んでしまい,孔が詰まってしまう

だから水にベントナイトという粉を混ぜて,比重を上げ,ネバネバの状態にする
こうすると浮力により「削りカス」が沈殿せずに浮いてくるし,ネバネバにくっついて上まで上がってくるのだ

濃いみそ汁には具がよく浮くのと同じ原理だ
イメージ 6
こうして「掘り」「進んで」いくのが,ボーリング!

そのとき事故は起こった!

さあ,空は夕焼けになり,あと1時間くらいで今日の作業も終了というころになって,突然Bさんが機械を止めた


「ジャーミングだ!!」
Bさんの顔が引きつっている

イメージ 7

ジャーミングって何だ?

イメージ 4

(この話は次回につづきます)
☆社会人1年目当時のオイラの現場日記☆

現場の流儀 02sta. 現場研修

イメージ 1

ドキドキハラハラ・はらたいら

新入社員は3ヵ月くらい「現場研修」というのがあり、現場の人に付いて作業の補助をする(これを"手元"という)

イメージ 3


7月にオイラの番が来た
朝7時半に会社の前で待ち合わせだ
作業者姿で4トンのユニックトラックで来るのかと思ったら乗用車で私服でやってきた
名前はBさん

倉庫で着替えて、トラックに荷積し、園部町の現場(道から外れた原野の真ん中)へ

イメージ 4


ドキドキだった
いわゆる土方作業ははじめてだし、何も知らないことばかり
マシンの大きな音でよく聞こえないのに、いろいろ指示されると、同僚からも聞いていた

しかしBさんは違った
一からひとつひとつ教えてくれた

今思えば煩わしかっただろうな
現場の人は社員でも歩合制なのだ
効率よく今の現場を終わらせて、次の現場の仕事をもらえば、月にもらえる給与も違うのだ
こんな初心者の手元がいては、効率よく仕事が進まないどころか 失敗もあるかもしれない

22歳の若僧ではあったが、そういうことまで考えてしまい、ドキドキ感は逆に増大した
 

"ボーリング"を知っているだろうか
おそらく一度はどこかで目にしているはずである
えっ?ヤングボウル?
それは戸ヶ崎にあるボウリング場だろう
埼玉県で唯一の24時間営業らしいぞ

ボーリングとは?・・・
地面に垂直に円筒形(ふつう直径66ミリか86ミリ)の穴を掘り、地盤の硬さや土質・地質を調べるもの サンプルやコア(円柱状の試料)を採取することがほとんどだ

イメージ 2

高さ1mくらいのに高床式に足場を組み、その上で機械を操作する

手元のオイラは足場の下の地面でロッドを継ぎ足したり、サンプルを採取したり、あるいはヤグラに登って標準貫入試験のための作業をしたりする

7月中旬とあって"暑い"
1時間に1回、5分くらい休息をするが、手持ちのペットボトルのお茶はコールドだったのにいつのまにか40℃くらいのホットになっている


12時ちょうどに1時間の昼食タイム
原野の中なので日陰もないから
トラックの運転席で窓を開けながら コンビニ弁当だ

イメージ 5


この1時間が最高の至福のときなのである

(この話は次回につづきます)
☆社会人1年目当時のオイラの現場日記☆

現場の流儀 01sta. プロローグ

イメージ 1

上「京」そして就職

イメージ 4

1996年4月
オイラが北海道から京都に出てきて,
社会人スタートとなったのは,

地質調査の会社

今は存在しない会社だが,当時は業界トップクラスの売上だった(ようだ)。
参考記事
京都経済新聞(2000.1.31)の記事
(あとで分かったが負債も多かったみたいでこれが原因で3年半後に離職…)


トンネルや道路・橋梁の建設に先立ち,
ボーリング調査などにより地質構造や土や岩の工学的性質を知り,
その結果を解析・判定して,
ルートや設計・工法選定の基礎資料を得るほか,
施工管理にも役立てる業務

といえば難しくきこえるが,簡単に言えば,

地面の中がどうなっているのかを調べるお仕事

イメージ 2


社内的には現場担当技術担当に分かれる。

いわゆる現場作業を専門とする現場担当の人間と
現場の調査結果をもとに報告書を作成する技術担当の人間。


オイラは技術担当だ。


離職までの3年半で携わった仕事は,
かかわり具合の大小の違いはあるが,
列挙すると次のような感じだ。

・第二東名高速道路の静岡県内の工区調査
・奈良県内のかんぽ温泉調査1
・和歌山県古座川町内の道路改良調査
・亀岡市内の下水道調査
・東海北陸自動車道の調査
・綾部宮津道路の調査
・神戸市営地下鉄海岸線駅水質観測孔設置
・香川県内圃場整備工事調査
・奈良県内のダム付け替え道路調査
・JR福知山線篠山口駅防音壁設置調査
・漬けもの西利の京都市内店舗新設工事調査
・国道477号線左京区内の道路のり面調査
・淡路島旧北淡町内の井戸掘削
・茨木市内の砕石場の地質調査
・近畿自動車道敦賀線インターチェンジのり面調査
・国道27号線綾部市内橋梁改良調査
・京都府三和町内の道路調査
・滋賀県栗東町内の井戸工事
・神戸市北区内の圃場整備に関する調査
・神戸市高速道路2号線神戸市北区内のトンネルの調査
・奈良県内のかんぽ温泉調査2
・丹後半島内の自衛隊火薬弾薬庫調査
・第二名神高速滋賀県内のトンネルの調査
・丹後半島内の国道の道路安全調査
・京都府活断層調査(ハザードマップ作成)のためのトレンチ調査
・信楽町内の陶磁器会社敷地内の井戸調査
・鞍馬貴船地区の水源井戸工事
・新十条通り稲荷山トンネルの調査
・国道477号線八木町内の調査
・淡路島三原町内の温泉掘削工事

などなど・・・・イメージ 5


いろいろな経験とスキルアップ

現場作業では,実にいろいろな経験をさせてもらった。

いろいろな現場を知った!
 →受注,打合せ,地元,工事,調査,報告,納品 …。
いろいろな顧客と接した!
 →施主(役所・民間),地権者,地域,消費者 …。
いろいろなスキルを身に付けた!
 →迅速,正確,段取り,効率,説明,お願い,几帳面,付き合い …。


この3年半の現場経験で,
世間を見る視野も広くなり,
遅ればせながらやっと一人前の大人に近づいていった。

そして今2010年を迎え,
年男のこーへいは転機を迎えようとしています。

イメージ 3


これもこの現場での貴重な経験があるおかげ。

というわけで
この貴重な現場体験について,
シリーズで綴ってまいります。。。

お楽しみに!

(この話は次回につづきます)

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事