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「恐ろしいところ」と言うのが漠然とした印象だった。
お金はズボンの内側に縫い付けた小さなポケットに入れ
安物の財布の中に3千円ばかしの見せ金を入れ
電車の乗り継ぎには細心の注意を払い
生水は絶対に飲まない。
おおよそ人間が生活できる環境ではない…
はっきり言って、大概の田舎の大人は「東京」をそういう風に見ている。
芝浦大学に通っている友人を頼りに
18歳の頃、僕は憧れの東京に飛んだ。
実家の部屋で、高揚する気持ちを抑えながら、
電話口で友人から聞いた電車の乗り継ぎのメモを握り締め
僕は東大宮の駅を目指した。
絶対に上京してやる。
僕は東京にかなりビビッていたが
それでも上京したいって気持ちは一寸も揺るがなかった。
今回の渡京はその下調べだ。
東大宮で友人と再会し
一旦芝浦大学に生徒のフリしてもぐりこんだ後
二人で都心に向かった。
その時友人にGジャンを借りた。
自分の格好が、なんとなく田舎くさく垢抜けない感じがして恥ずかしかった。
友人はモデルみたいに細いので
尋常じゃないほど肩幅のある僕は、パッツンパッツンのGじゃんを
何とか無理やり着こなした。
新宿、渋谷、原宿
人の多さにかなりビビった。
アルタ前やハチ公前なんて場所が、本当に実在するって事に改めて感動した。
山手線の待ち時間の短さに度肝を抜かれた。
Uターン禁止
キョロキョロ禁止
おのぼりさんだと思われるのが恥ずかしかった。
アメ横で、かっこ悪い革ジャンを買った。
あんまりかっこよくないなァと思いながらも、店員が勧めてくるので
「東京の服屋の店員が勧めてくるのだ、間違いはないはずだ」と自分に言い聞かせながら
8万円を支払った。
池袋の楽器屋で、ギターの絃を買った。
朝方、駅前に溜まるホームレスを見た。
信号待ち、向かい側には数え切れないほどのサラリーマンがいて
青に変わると一斉にすれ違う。
僕は心の底から、アツい何かがこみ上げてきて
思いっきり奮えた。
絶対ここに住んでやる!
もう、僕を阻むやつらの声になんか耳を傾けない!
実力行使だ!
帰りの飛行機の中で、何度も何度も上京を誓った。
しかしまァ
本当に東京に来たくって来たくってたまらなかったんですよね。
憧れて憧れて
それでいて、怖くって怖くって
今日、懐かしい風が吹きました。
冬の風かな?
風は、冬と一緒に思い出も運んできました。
本当はもっと書きたいんですが
深いところは自分の胸にしまっておきます。
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新宿や渋谷はホント人がどこから沸いてくるのって思うくらいすごいよね。ぼ〜っとしてたら呑まれそうな気がするよ。でもっすってきな友人にたくさん出会えた(●^o^●)
2007/11/21(水) 午前 8:38 [ じゅん ]
そうかー
東京生まれの私は、ふるさとみたいなとこがほしい
時々、心が悲鳴をあげます
でも、秋と冬の風のにおいに何かを思い出すのは
よくわかる気がします
2007/11/21(水) 午後 8:18 [ わたあめ ]
じゅんちゃん:すってきな友人に出会えて俺は幸せ者です。これからもずっと仲良くしような。
2007/11/23(金) 午前 0:08
花娘さん:季節の変わり目に吹く風は、懐かしい記憶も運んできます。そんな風が大好きです。
2007/11/23(金) 午前 0:09