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駄文

 若い頃に感じるアンニュイな感覚が好きだ。
 
 あんまり深く考えなくてもよい、気だるい時間がダラダラと流れる感覚。
 
 ただ誰かに憧れて、ただ何かを始めて。
 
 
 キチンと大人になっている人には怒られそうなんだけど
 
 僕は最近、うっかりするとその感覚が無くなってしまって困ってしまう。
 
 
 本当ならば、頑張ってでもその感覚から脱却しなくちゃならないのに
 
 僕は何故か、頑張ってその感覚を維持しようとしている。
 
 
 
 
 若い頃というのは、何かにつけて新しい。
 
 社会に出るようになってから感じる、新しい自由。
 
 
 親や学校から教えられてきたルールを、今度は自分で作るようになる。
 
 たばこを吸ってもいいし、酒を飲んでもいいし、吸わなくても飲まなくてもいい。
 
 
 ちょっとぐらいなら人を騙してもいいって奴もいれば、騙されることが怖くて壁を作る人もいる。
 
 
 アンニュイもそう。
 
 ダラダラと考える時間を、新しく自分で創る。
 
 新しいルールを楽しんでいる。
 
 
 夢を見て熱くなり、居酒屋で語り、恋愛して悩み、そして気だるい時間を過ごす。
 
 
 
 最近は、あまりにもガチガチに考え過ぎていて(年齢的にしょうがないのだけれど)
 
 「脱く」時間を忘れてしまっている。
 
 
 昨日、若い頃よく読んでいた本を久しぶりに読んだ。
 
 自分が若い頃読んでいたため、さほど古くは感じられなかったが
 
 初出が1993年になっていた。
 
 
 若い学生さん達はまだ産まれていない。
 
 
 
 当時作者は、僕から見て随分おじさんに見えたが
 
 今僕は、当時の彼の年齢をとっくに超えている。
 
 
 
 まだ結婚もしていない、仕事も始めたばかり、親も年だし、俺は未熟だし…
 
 頑張らなきゃ、頑張らなきゃ。
 
 
 絶望して、頑張って、絶望して頑張って。
 
 
 張りつめた日々の中、ふと
 
 あの頃の気だるい感覚が恋しくなる。
 
 
 頑張って持ち続けたい、若い頃感じた新しい自由を。
 
 (まァ、自由な時間がありすぎると、かえって何にもしないんだけれどね…)

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