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病気療養中だった2人が復活の兆し。
一人はまだ観戦のみのだが、検定がありその後すぐに試合会場に駆けつけた。
熱心に試合を見るその眼差しには、病気になる前に後ろ向きの気持ちだった彼の面影すらない。
鋭い眼光の奥には、復帰後にチームの一員として頑張ろうとする志が見られた。
その彼は、本HPの部員用の掲示板でも積極的に発言し、チームに奮起を促している。
チームの力になることは、選手として活躍することだけではない。
それを文字通り、言葉通りに実行してくれる彼はチームの力である。
そして、もう一人もやはり病気療養が続いていた選手。
内臓疾患で食事制限をしていた。
その彼を昨日は久しぶりにBチームのスタメンとして起用。
恐がりだった彼が、小さな体でタックル。
全身全霊を込めて相手を粉砕しようとする。
決して教科書通りではないタックルだったが、相手を止めて、壊してやろうという
気迫のこもったタックルだった。
残念ながら、その他に試合に出ていた1年生がタックルに入れず、
大差で破れたものの、弱気が前面に出てしまいがちなBチームにあって、
「死ぬ気でタックルに入れよ!タックルしなきゃラグビーが始まらないんだよ!」
と叫ぶ彼の声はBチームの選手の胸に突き刺さるような檄になった。
2人の選手がチームに勇気をくれた。
高校生年齢のスポーツは、選手のモチベーションが一定でないのが
面白味でもあり、難しい点でもある。
トップレベルのチームに近づけば近づくほど、
そのムラがなくなってくるもの。
精神的な成長がチームの安定力になる。
本校のチームは正しくムラだらけで不安定。
しかし、その個々のムラはバイオリズムになり、安定しない波を醸し出している。
ようするに、それぞれの気持ちが不規則な波のように上下動しているのだ。
指導者として大切なのは、下降調子にある波に注意することだけではない。
その中で、上昇調子の波長に注目しクローズアップルスことも大事。
全員の波が揃っているわけではないことが功を奏する結果となる。
チームが沈むこの現状。救世主となるのはその選手かも知れない。
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