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【本】 『大局観』 羽生善治さん著・角川oneテーマ21
 
 
 
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筆者は、ご存知の方も多いと思いますが、プロ棋士の羽生善治さん。彼は、1996年に王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王と合わせて7大タイトルをすべて独占した凄い人です。
 
 
私の父親は将棋と囲碁が好きで、私が中学校の頃に、父から定石や詰将棋を教えてもらった思い出があります。また当時NHKの教育放送で、毎週日曜日に放送されていた将棋講座やNHK杯なども昔はよく見ていました。
 
 
羽生さんとは年齢も近いのですが、私が将棋に夢中になっていたころは、まだプロ棋士になるかならないかの頃で、当時の印象に残っている若手の棋士は、何と言っても、光速の寄せで有名な谷川浩司さんです。その谷川さんも今は48歳で、羽生さんも今年41歳で、時代を感じます。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、本書では、羽生さんの棋士生活25年で経験してきたこと、そして、本書をお読みになると分かりますが、羽生さんは他の方の書かれた本を数多く読まれ、そうしたことも参考にしながら、彼の今後の将棋の指し方、また人生において大切だと考えている「大局観」についてまとめたものです。
 
 
大局観というのは、羽生さんによると、具体的な手順を考えるのではなく、文字通り、大局に立って考え、パッとその局面を見て、今の状況はどうか、どうするべきかを判断する、ということです。
 
 
この大局観を自分のものにするには、やはりそれなりの経験と努力が必要で、将棋の世界で言うならば、体力や浮かぶ選択肢は若手の方が上回りますが、ベテランはそれを補って余りある、大局観で勝負をすることになる、ということでしょうか。この辺りは、会社に勤める人にとって、特に管理職の人や管理職を目指す人にとっては参考になるのではと思います。
 
 
また、羽生さんが本書の最後でちょっと意外なことを書かれています。それは、彼は今まで、何と闘うという目標は立てず、常に無計画、他力志向でやってきた、「人生は突き詰めてはいけない」、何のために戦うのかは、70歳になってからじっくり考えたいとのこと。
 
 
 
 
 
【目次】
第1章      大局観
第2章      練習と集中力
第3章      負けること
第4章      運・不運の捉え方
第5章      理論・セオリー・感情
 
 
 
 
 
【メモ書き】
☆思い通りにはいかない
基本的に、ものごとは、なかなか自分が望んでいる通りにはならないものである。特に、将棋の対局の場合、相手に意表を突かれることは日常茶飯事だ。しかも、将棋には他力的な傾向がある。自分が一手指してしまうと、相手に全ての選択権が移り、そこで何を指されるのかは全く予測もできないし、セーブもかけられない。そういう他力の状況を受け入れ、諦めることが大切だと思っている。
 
 
 
☆視野を広げてリスクを軽減
将棋の場合でも、「着手をする前に四つの香車を確認しなさい」という言葉がある。四つの香車というのは、通常、盤上の四隅に配置されている。つまり、それらを見て確認すれば盤の全体を見ることになり、見落としなどのうっかりミスが少なくなるという訳である。
 
対局中にはどうしても、駒がぶつかっているところや相手が指してきたところに視線が集中してします。部分的に見るだけではなく、全体的な認識をこまめにすることが、リスクを取る時に必要不可欠なようだ。
 
 
 
☆過去の「思い出」に拘らない
思い出を美化するのは洒落ているかもしれないが、自分が選ばなかった膨大な量の選択肢のほとんどは、「選ばなくてよかった選択肢」のはずだ。今は情報があふれるほどあるため、選ばなかった選択肢に関しても多くの事を知ることができる。その分、我々は後悔しやすい環境の中で生きているのだ。
 
 
 
☆「恐怖」の捉え方
社会の中で生きて行くには、時には誰かを警戒したり、何かに恐れを持って当然だが、挑戦する時には上手にそれを軽減した方がよいと思っている。
 
一番手強いのは、「漠然とした不安」だ。恐怖の対象が明確なら、それについて研究したり考えたりすればいいが、漠然としていると、どうすればいいのか分からない。最近の私は、漠然とした不安は暗闇と同じで、ただ暗くて何も見えないから不安に思うだけで、実体はなにもないのではないかと考えるようにしている。
 
 
 
☆集中力をより深くする方法
その方法の一つは、「可視化が難しいテーマ」について考えてみること。
 
人間は、視覚からかなりの部分の情報を得ているので、可視化が容易なテーマなら、それほど苦労することもなく処理できる。だから、深い集中は必要ではない。その点、可視化が難しいテーマの処理には、深い集中が必要とされるのだ。
 
方法:
   何も考えない時間を持つこと
   一つのことをじっくり考えることに慣れること
   時間と手間のかかることに取り組むこと
 
 
 

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