|
『英国王のスピーチ』はインセプション、ブラック・スワンを抑えて2010年アカデミー作品賞を獲得した。 作風は皇室を扱うに相応しく全編において極めて落ち着いている。 当時のイギリスの雰囲気を上手く描いている。 主人公ジョージ6世を支える妻エリザベスの深い愛情、それと無資格の治療士とこの夫婦間に生まれる信頼関係の構築の流れがこの映画のみどころ。 吃音(どもり)が治ることを信じ、信じることが勇気を生む。 今の世の中、誰もが自信をなくしがち。 何をやっても上手く行かない、「自分はもうダメだ」なんて思っている人に希望を与えてくれる。 カップルでも家族連れでも楽しめる秀作と言える、文部科学省の推薦がもらえそうな作品である。 現在のエリザベス女王の幼少期が描かれているのが面白い。 『ブラック・スワン』は非常に個性的かつ刺激的な映画。 冒頭からぎこちない独特のカメラワークに違和感を覚える。 しかし、暫くするとそのカメラワークこそ主人公の主観の世界を描いて見せていることに気が付く。 従って、殆どの場面で終始ナタリー・ポートマン扮する主人公ニナが登場している。 幻覚を見ている者はそれを見ている間は幻覚とは気づかない。 他の多くの映画では視聴者に敢えて幻覚と分かる手法を取るが、この作品はあくまでも主人公の目線を徹底的に貫いているので全く現実と幻覚の区別はない。 この映画で描かれていることは主人公が感じたままなのである。 生真面目なニナがアンチな役柄を表現する葛藤のすざましさが伝わってくる。 正しく紙一重の世界である。 『英国王のスピーチ』が道徳的・模範的であるのとは全く対極の世界をナタリー・ポートマンはほぼ一人で演じきっている。この、パワーには圧倒されてしまう。 R15指定であるが高校生には僕はあまりお勧めはしない。 現実社会にダークな部分が必要なことは大人になってから知ればいい。 同時にバレーダンサーに限らず表現を職業とする人には是非とも見て頂きたい。 真の表現をするには純粋なこともダーティーな事も全て知らなくては描き切れない事がある、そんな厳しい世界が垣間見える。 「世の中キレイ事だけでは済まされない」正にそんなことを切実に訴えている作品である。 アンチかつダークでしかも性的誘惑を表現しているところが随所にあるので、作品を一緒に見る相手にはご注意を! 思うにアカデミー賞は社会性や道徳観が重視されている。 僕の中では、「1位=ブラック・スワン、2位=インセプション、3位=英国王のスピーチ」なのだ。 そう、僕自身「世の中はキレイ事だけでは済まない」と思っている。 だが、主演女優賞は『ブラック・スワン』以外には考えられなかったと言うことだ。 ※あらすじについては全て各Webサイトを参照
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー




ワン太郎さん、両方観たんですね!
どちらも気になりながら観てないんです。
映画館で観るのとは、違うでしょうけど・・
スカパーでやってくれるのを待ちます^^;
2011/6/23(木) 午後 11:47
はい!ryoconさん。両方、見ました。
僕は映画館派です。
作り手側は映画館のスクリーンで上演されることを前提に作っています。
どちらが映画館向きかと言えばブラック・スワンです。
それなりの価値はあると思いますよ
2011/6/24(金) 午前 0:13
ワン太郎さん、こんにちは
毎日、暑いですねー
『英国王のスピーチ』
こちらは、お話がわかりそうです。
「希望を与えてくれる」良いですね。
もし、いつかテレビで放送されたら
しかも吹き替えで。
そうしたら、見たいと思いました。
字幕じゃ、まるっきりついていけません。
『ブラック・スワン』
難しいお話のようですね。
「世の中はキレイ事だけでは済まない」
そうだと思います。
こちらは、
良さが、さっぱりわからない、かと・・・
ありがとうございました。
2011/6/24(金) 午後 3:54 [ ryuukinka ]
吹き替えじゃ吃音症の演技が分からないですよ
ブラック・スワンは意味が分からないって言う人いるみたいです
僕の結論は「映画は映画館で見るのが一番」です。
ryuukinkaさんも何か見に行っては?
2011/6/24(金) 午後 11:04