鬼軍曹のひとり言

この道より我を生かす道なし、この道を行く

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CO中毒・・・

先日の勉強会でCO中毒による救助事案の話をした・・・。


進入方法は、こ〜で・・・。

意思伝達方法は、あ〜で・・・。

環境改善方法は、こ〜で・・・。

救出方法は、あ〜で・・・。


でも、でも・・・。

根本であるCO中毒を理解してないと何の意味も無い・・・。

・・・ということでCO中毒についても話をした。


さて、COって何やろ・・・?
・・・一酸化炭素ですよね。


では、一酸化炭素中毒って・・・?
簡単に言うと、CO(一酸化炭素)中毒とは、COを含んだ空気を呼吸した場合に起こる中毒症状です。
COは無色、無味、無臭の気体であり、空気中に拡散した場合気付き難い気体であって、
体の血液中の酸素の搬体であるヘモグロビンとの結合力が酸素の約200倍も強い気体なのです。
そのため少量を吸引してもヘモグロビンとCOが結合してCOヘモグロビンとなり、
血液の酸素運搬能力が著しく損なわれることによって起こる症状を
CO(一酸化炭素)中毒といいます。


じゃあ、どんな時にCOが発生するの・・・?
一般的には、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等「炭化水素を燃焼させる」
エンジンの排ガスにより排出されます。
また、燃焼器具の不完全燃焼により発生します。


その排ガスの成分は・・・?
排気ガスは大部分が無害な二酸化炭素と水蒸気であるが、
微量成分として有害物質を含む一酸化炭素 (CO)、炭化水素 (HC)、窒素酸化物 (NOx)
あるいは粒子状物質などが含まれています。
また、酸素供給が不十分な不完全燃焼であると発生します。
酸素供給が十分であれば二酸化炭素となるため、空燃比を高くし、
燃焼室を高温高圧に保つことで抑制ができます。
一酸化炭素は、人体に対する毒性は極めて高い気体です。


どの位だと人体に影響がでるの・・・?
0.02% 2〜3時間で前頭部に軽度の頭痛
0.04% 1〜2時間で前頭部・吐き気、2.5〜3.5時間で後頭痛
0.08% 45分間で頭痛・めまい・吐き気・けいれん、2時間で失神
0.16% 20分間で頭痛・めまい・吐き気、2時間で死亡
0.32% 5〜10分間で頭痛・めまい、30分で死亡
0.64% 1〜2分間で頭痛・めまい、15〜30分で死亡
1.28% 1〜3分間で死亡


パーセンテージだとわかりづらいのですが・・・?
例えば【0.04%って、どのくらい? 】
標準的な浴室に(5立方メートル)に2リットルのペットボトル1本分の一酸化炭素を混ぜたくらいです。
それだけでも吐き気が起きるほど毒性の強い気体です。


ガス検知器の単位は、PPMだよね・・・?
PPMとは、PART PAR MILLIONの略で「百万分の」という意味で、
ガスの容積比率を表す単位です。
したがって200PPMの場合、百万分の200で0.02%となります。


一酸化炭素の許容濃度っていくつだっけ・・・?
一酸化炭素の許容濃度は、50PPMです。
したがって%に換算すると、0.005%となります。
さっきの浴室の話を思い出してください・・・。
2リットルで0.04パーセントということは、
1リットルで0.02パーセント・・・。
500ミリで0.01パーセント・・・。
250ミリで許容濃度の0.005%になるということです。
(浴室に混ぜた場合・・・)


・・・だから一酸化炭素は少量でも毒性が強いっていうことなんです。


その知識を頭の中に入れて、ガス濃度を測定し、

現場状況を観察すると、色々と見えてくるだろう・・・。


狭い坑内で大型の発電機をまわす・・・。

換気が悪いからエンジンが不完全燃焼を起こす・・・。

一酸化炭素の濃度が急激に上昇する・・・。

異変に気付いた頃には、身体がいうことを利かない・・・。

時間が経過する・・・。

倒れる・・・。


現場の状況を見て、それを察知できるか・・・その能力が必要だと思う。


また、検知された数値がいかに恐ろしい数値であるかを理解していないと、

とんでもない二次災害を引き起こす事になる・・・。


安全で確実で迅速な救助を行うには、『技術』と共に『知識』が必要ですよね・・・。


他管内の災害事象を『自隊に置き換え考える』・・・とても大切なこと。


そんな勉強会でした・・・。


ps:明日は、槽内救助における換気方法について・・・。(予定)


鬼軍曹

閉じる コメント(6)

はじめまして。
軍曹のお名前は各所で拝見しております。
消防関係者のCO中毒記事がありましたのでTBさせていただきます。
合わせてファンポチもさせていただきます。

2008/2/15(金) 午前 11:20 [ め組の大吾 ]

昨年の10月に防火管理者講習で講師をした際に説明しましたよ^^
説明したと言ってもやはり、受講者の方に解りやすく説明しなくて
いけなかったので、重要部分のみを抜粋して説明しましたよ。

僕も受講者用として説明しただけなので、自分もしっかり勉強
しなくては・・・

2008/2/15(金) 午後 1:28 へっぽこ

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学校の避難訓練ではハンカチを口に・・・と指導していますが
ハンカチではCOを防ぐ事はできないはず・・。
この指導って間違っているのではないかと、今になって不安に思っています。

2008/2/15(金) 午後 9:40 [ るぱん ]

ダイゴさん☆はじめまして!ポチありがとうございます^^TB参考にさせて頂きます^^

2008/2/16(土) 午前 0:15 鬼軍曹

res911さん☆私も勉強しながらですよ^^知らないと教えられませんからね!

2008/2/16(土) 午前 0:17 鬼軍曹

るぱんさん☆火災の煙は、一酸化炭素だけではなく様々な有害物質が含まれています。少しでも有害な煙を吸わないようにハンカチを当てることは必要だと思います。また、ビニール袋で呼吸を確保することも方法の一つです。そして大事な事がもう一つ!!・・・姿勢を低くして避難すること。下層には空気がありますから!!

2008/2/16(土) 午前 0:38 鬼軍曹

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