懐かしの青春映画劇場 公式ブログ

昭和30年代を中心に筆者の青春の思いでとともに名画を紹介。

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西部劇名作ランキングNO.1

 時は、南北戦争の3年後。放浪の末に、兄の家に帰ってきたイーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)は、家族の再会もつかの間、兄一家はコマンチ族に襲われ虐殺されてしまう。
末娘のデビーだけが殺されずに連れ去られてしまったことを知ったイーサンは、直ちにインディアンの混血青年マーチン(ジェフリー・ハンター)を同行させ、コマンチ追跡へと向かう。捜索者となったイーサンとマーチンの果てしない旅…。
捜索中に浮き彫りにされる出来事は、イーサンのインディアンに対する凄まじい憎悪と飽くなき執念。
そして、ついにコマンチの一員として暮らすデビーを酋長から奪い返すが、末娘はすでにインディアンの生活になじみ、インディアンを憎悪するイーサンはその末娘に殺意さえ抱きはじめる。それを止めようとするマーチン。
 家族の再生はありえるのだろうか――。

 ハリウッド100年を記念して選ばれたアメリカ映画ベスト作品の中で、西部劇部門のベスト1に輝いた不朽の名作。
日本の黒澤明監督にも少なからず影響を与えたジョン・フォードの傑作西部劇の一つとして知られている。

 近頃のアメリカ映画は特撮かスリラーものぐらいしか思いださないが、昭和30年代はよく西部劇が日本に入ってきて、そのどれもが素晴らしい作品だった。

アラン・ラッド「シェーン」の早撃ちシーン。ゲイリー・クーパー「遠い太鼓」の水中での格闘シーン。黒澤明監督「七人の侍」を西部劇にリメイクした、ユル・ブリンナー「荒野の七人」の山賊との一騎打ち。スティーブ・マックイン扮するガンマンがメキシコの荒野で放つ乾き切った拳銃音に、映画館の中で興奮を覚えたものだった。その中で異色だったのが今回の「捜索者」。
 
主人公がそれまでの正義漢と違い、インディアンに家族を殺され、復讐の鬼と化す残忍な性格。それまでのジョン・フォード作品と言えば、男対男の友情を軸にした、活劇スタイルの西部劇が多かった。その代表作が「駅馬車」。この中でジョン・ウェインは、鞍を粋に背負いながら、片手で軽々とライフル銃を扱うガンマン役で登場した。見るからに大男のウェインは、どちらかと言うと拳銃が小さく見えるので、いつもライフルを手にすることが多かったと映画雑誌で見た覚えがある。

確かに彼がコルト45口径を持つと、玩具みたいに見えることがある。ジョン・ウェインは「捜索者」のイーサン役がいたくお気に入りで、息子にイーサンという名前をつけるぐらいこの役にほれ込んでいたが、監督のジョン・フォードも「私の一番好きな作品は『捜索者』だ。」というほど、二人にとっては思い出深い映画になっていたようだ。

 その二人のエネルギーがアメリカの批評家たちにも届いたのか、この映画はいまでもアメリカ映画西部劇部門で第1位になっている。映画評論家の淀川長治さんがまだ広告会社で映画の宣伝を担当していた頃、二人のコンビ作品が大好きで、「駅馬車」を日本公開に合わせて必死に売り込んでいたことをフッと思い出した。

最近はアメリカでもあまり西部劇映画は作られなくなったが、開拓時代に生きた男たちのドラマは、単調なようでいて奥深く人間を見つめている。男性なら誰もがあこがれる生き方ですね。(邦)


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