懐かしの青春映画劇場 公式ブログ

昭和30年代を中心に筆者の青春の思いでとともに名画を紹介。

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 短編『THE GREATEST GIFT(偉大なる贈り物)』が出版されるとRKO社が映画化権を獲得し、
ケーリー・グラントの出演作として企画した本作品。脚本の段階で満足すべきものが出来上がらず、
映画会社も多少もてあまし気味になっていたところ、独立映画会社を設立したばかりのフランク・
キャプラ監督がジェームズ・スチュアートを主演につくりあげ、今でも傑作の評価が高い映画です。

 ストーリーは、あまりにも誠実で、自分の夢を犠牲にして他人のために尽くす
小さな町の銀行家ジョージが、ある日、大金を騙され人生に絶望。雪降るクリスマスの夜、
せめて妻子だけでも救おうとして保険金目当ての自殺を決意します。それを見かねた神様は、
彼のもとに天使のクラレンスを派遣。クラレンスはジョージが存在しない世界を彼に
見せることによって、人生のすばらしさを教えようとします。


 11月を過ぎると暦の上では立冬。陽のかげりとともに月日の経つのも早いものを感じます。
この時期になると映画会社も、年末やお正月に向けていっせいに上質な映画を出品してきますが、
私が毎年クリスマスに欠かさず見るのがビング・クロスビー主演の『ホワイトクリスマス』
と本作品です。昭和21年制作なので、日本では終戦直後の頃。

もちろん私はじかに見たわけではなく、後年、テレビで見て感動。
そのときやはりジェームズ・スチュワートの『スミス都へ行く』が放映されていたので、
それも同時に見て、いっぺんに彼のフアンになってしまいました。

外見は長身の痩せ型。どちらかと言えば映画どおりの気が弱そうな
善良そうな人柄に見えますが、実は、彼は第二次世界大戦中、空軍大佐として活躍。
数々の輝かしい功績を残した猛者だそうです。映画では、いつも殴られて
女性に介抱されるようなシーンが思い浮かびますが、
本当は勇敢で、女性にやさしいということが後で分かり、
ますます彼の映画に熱中しました。

 この映画が作られた終戦直後、すでにトップスターになっていた
スチュワートのもとには、彼の戦功を宣伝に利用しようとする映画企画が
たくさん舞い込み、それが嫌で、出演契約書の中に戦時中の功績を
いっさい宣伝として使わないようにとの項目を入れたのも彼らしいエピソードです。

 毎年見ても感動は新たに伝わりますが、不思議なことにこの映画、
クリスマス時期を意識した封切り当時、内容的に「センチメンタルすぎる」と
批評家から酷評され、当時は52万5000ドルもの赤字を出して散々な結果に終わっています。
でも徐々に一般観客からの評価が高まり、いまでは名作の一つとして
数えられるようになりました。

 70年代頃からは、アメリカではクリスマス映画の定番となり、
毎年クリスマスのゴールデン・タイムに放映しているそうです。
 
いい映画はいつまで経っても人々に感動を伝え、人はその感動を
求めて映画を見る。「ああ、映画って本当にいいですね」
水野晴男さんの気持ちがよく分かります。


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