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『ユタとふしぎな仲間たち』の中に、9人の座敷わらし達が滝壷でオムツを洗うシーンが出てくる。
それはユタの予言が当たり梅雨が空けたあくる日のこと。

《ちょうどその日は土曜日だったので、ぼくは学校から帰って昼食を済ませると、すぐ家を出て、谷川沿いに〈どんどん淵〉の方へさかのぼっていった。すると、いる、いる、いるーー ペドロをはじめ、ダンジャ、ジュノメェ、ゴンゾ、トガサ、ジンジョ、モンゼ、ジュモンジ、ヒノデロの九人の仲間たちが、〈どんどん淵〉へ落ち込んでいる小さな滝の滝壷のふちにしゃがんで、てんでにオムツの洗濯をしているのではないか。… 
…ぼくは、そばの手頃な岩に腰をおろして、しばらく背中で滝の音を聞いていた。》
  ……(新潮社発行本『ユタとふしぎな仲間たち』より抜粋)

今日、カワニナの放流が終わった後、沼野夫妻に滝の話を聞いたので、早速、案内をお願いして長川の上流に歩いて行った。
しばらく行ったところで、川の音が騒々しく聞こえてきた。そこは紛れもなく小さな滝であった。
滝は雑木林と急斜面の土手で近寄れなかったが、対岸へはだんじゃの裏門の近くから下りられる小径があると教えてもらった。
大発見であるが、近寄って確認できないのが残念で、そのまま帰る訳に行かず、一人でダンジャ坂の方へ回って、対岸へ下りる道を探して下りてみたのだった。
現地は正しく小さな滝で、大きな岩の上を水が走り滝壷へと流れ落ちていた。
ダンジャの門の近くから谷底を覗くと、川の音が騒々しく聞こえるが、それがこの滝の音だったのである。
小説では、その後、滝から引き揚げる時、山の小径を登っていくと、やがて突然、墓地に出ることになるが、現地は間近に長川家の墓地があるのだった。
三浦さんは、この山の小径を歩いていたのか。
この滝をイメージして小説のシーンを描写していたのかと思わされた。


滝の廻りの長川は、ノジュールなど、化石が詰まっていそうな石がゴロゴロしていて、考古学者ならよだれが出て堪らなくなるような場所なのである。

沼野さんの話によると、昔はこの付近に水車小屋があったという。

ここへの自然を活かした散策路も是非整備して、小説の「座敷わらしたちがオムツを洗っていたゆかりの場所」として楽しんで貰いたいものである。

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祝!大発見。会長の執念の賜物です。感想文コンクールを記念して「ユタとふしぎな仲間たち」特化文学散歩を開きたいものです。クライマックスは、『どんどん淵』でのセンタクですね。

2007/7/30(月) 午前 9:19 [ まつの実 ]


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