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『木馬の騎手』

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三浦哲郎さんの作品に、子供を主人公にした短篇を集めた『木馬の騎手』という短編連作小説がある。
これは、新潮社発行の月刊誌〈波〉に昭和53年5月号から翌年4月号まで1年間連載された十二篇の作品が収められている。
いずれも幼い子供を主人公にしたほぼ20枚の短篇である。

■目次
  接吻
  睡蓮
  厄落とし
  聖夜
  初秋
  ロボット
  遠出
  遊び
  出刃
  鳥寄せ
  付添い
  メリー・ゴー・ランド

これらには、昔の田舎で暮らす子供たちの様子が、生活の境遇とともに色々と書かれているものも多くあり、出稼ぎやエンツコ、囲炉裏、馬車、分教場などなど、とても懐かしく思い出させてくれる。
作品によっては、金田一のことを書いているように思われるものもあったので、「読む会」で取り上げてみようと思っている。

三浦哲郎さんはあとがきに

《短篇の連作は4度目のことだが、何度繰り返してもこの仕事には馴れるということがない。こつも逃げ道もみつからない。毎月、新しい気持ちで新しい素材とまともに取組むほかはない。この『木馬の騎手』の十二篇もそんなふうにして書きつづけたが、気骨の折れる仕事だけに、それがこうして一冊に纏まるときのよろこびもまたひとしおである。》

と書いてある。

因みに、巻末に篠田一士さんが解説を書いている。
篠田さんは、短篇の「連作」という言い方にあまりこだわらないでほしい。「連作」を、一篇一篇が独立しながら、全体がひとつづきの作品として組み立てられているが、どの一篇から読みはじめても、この短編集の魅力は満喫できるようになっているから構わないと言ってくれている。

短篇の連作の際の順序には作家のこだわりがあるようで、本書の作品は、発表順を無視して新たな目次通りに配列してあるそうだ。

先日、ある本の解説で三浦雅士氏(作家・青森県弘前市出身)が童話としての『ユタとふしぎな仲間たち』と対比して『ロボット』のことを書いていたものを読んだ。
この次はそれに触れてみたいと思っている。

閉じる コメント(8)

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盆土産の季節でもありますね。食べるとシャォっと音のする「エンビフライ!」たべてみたいな。じゃっこの出汁のおそばもね。

2007/8/6(月) 午前 8:42 [ まつの実 ]

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三浦さんの『ユタ』以外の児童文学も読んでみたいと思ってました。きっとこのほかにもあるのでしょうね。

2007/8/6(月) 午後 1:35 祥一

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共通一次の2回生です。1980年1月受験生です。国語・現代文に「鳥寄せ」の第4節が出ました。悲しい内容で、そのあとの古文・漢文の試験問題がボロボロ出来なくなったことが思い出されます。

2009/2/18(水) 午前 2:04 [ sxd*s37* ]

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三浦作品が色々な試験問題に出題されている話は良く聞きますが、こんなに思い出深い印象に残る話もあるのですね。
素敵な情報をありがとうございます。
これからも、素敵な三浦哲郎文学作品に親しんで下さい。

2009/2/18(水) 午前 7:38 [ oki*_ ]

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今晩は。初めての書き込みです宜しくお付き合いを。
「鳥寄せ」の記事を西日本新聞(夕刊)の「潮風」の中の文章で知りました。勿論、三浦 哲郎と言う作家の名前も30分前に初めて知りました。「30年前の共通1次試験を一人の女子高生が受験した。国語時間、小説問題に取りかかった彼女は、突然問題が解けなくなった。出題された小説のあまりの悲しさに胸が締めつけられ、解答どころではなくなったのだ。」以下略(高校教師 藤沢礼)
この題名「鳥寄せ」を検索で此処に辿り着きました。図書館で検索しましたが、蔵書の中には無かったので取り寄せて貰って読んで見たいと思います。

2010/9/14(火) 午後 8:28 [ 豚星 ]

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三浦 哲郎さんは、先月29日に亡くなっている事も書いてありました。「木馬の騎手」は図書館にありますが、やはり順序が違うので、まずは「鳥寄せ」が先ですね。

2010/9/14(火) 午後 8:36 [ 豚星 ]

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萬月さん、『鳥寄せ』は書籍のタイトルには無いので、収録されている書籍の名前で調べなければ探せません。『木馬の騎手』の他に、『三浦哲郎自選全集(全13巻)第8巻』にも収録されているので、是非、手に取って読んで見て下さい。
購入したいのであれば、古本ならネット通販でも探せば手に入ります。
読み終えたら、感想をコメントを頂けませんか?

2010/9/15(水) 午前 5:27 [ oki*_ ]

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実際、この『鳥寄せ』・・・共通一次試験に出たのは、第4節の、父っちゃ、母っちゃの、それぞれ死亡・失踪の部分だけなのですが、第1節から第3節では、豚3匹そして牛(ベゴ)も売り払っても駄目、そうして事実上家族までも失い・・・この主人公「おら」は、『格差社会』の厳しい荒海の中を、ひたすら泳ぎきる・・・先祖伝来の笛を吹くことが、涙を誘います。お世辞抜きに、70年代後半から、こんにちのわが国、たとえば派遣社員の問題などを、三浦先生は予見なさっておられたのでしょうか!

2010/9/18(土) 午前 2:24 [ sxd*s37* ]


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