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噂に聞いていた日本経済新聞の10月7日の日曜版のコピーがやっと入手できたので、久々に三浦哲郎さんの随筆を読むことができました。
『地唄〈黒髪〉の思い出』というタイトで「私の履歴書」のとなりの「文化」欄に大きなスペースで載っていました。
〈郷里の、岩手県北の小さな町で一人暮らしをしながら、子供たちに琴を教えている姉からの電話で…〉
お姉さんが手持ちの琴を残らず手放すことにしようかと思っているとの話しで始まる、一戸町での出来事の思い出の内容です。
その琴で最も思い出深いものに三浦さん自身が、郷里の一戸でお姉さんの琴の教室で演奏会までやった時のことが描かれています。
正式に習いもしないのに見事に弾いた三浦さんの琴演奏の素質にお姉さんが大変驚いたそうで、その時弾いた曲が地唄の〈黒髪〉だたというのです。
この内容は、以前にも随筆に書かれていて読んだことがあります。
今度の体感バスツアーの時に予定している、一戸町の広全寺の春覚和尚さんの講話でも、その時に一緒に演奏した話しが出てくる筈ですから、楽しみにしていて下さい。
荷台に積まれた琴の片隅で鳴くコオロギの声が、別れを惜しむ琴の声のように聞こえたというお姉さんの気持ちが伝わってくる最後のシーンは三浦文学の魅力を感じます。
最近書かれた作品を見ることが無かったので、気掛かりだったのですが、今回、三浦さんの健在ぶりを確認できて安心しました。
これからも、健康に気をつけて執筆に励んで頂けるようにお願いします。
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