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『娘たちの夜なべ』

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■画像:『娘たちの夜なべ』函表紙

初めて『ゆのはな文庫』の蔵書を借りて読んだ。
これは、私たち読む会で、会員たちから寄贈された本や、図書担当会員たちがインターネット通販で探したり、わざわざ東京神田神保町まで探しに出向いたりして、三浦哲郎の著書を集めている小さな文庫である。
金田一温泉観光案内所の一角に置かせて頂いて、会員たちが自由に借りて読んでいる。
先日、貸し出し記録帳を見たら、結構な貸し出し回数になっていて、多く利用されているのには驚いた。
そこで私も未だ読んでいない本を借りて来て読んで見ることにした。
『娘たちの夜なべ』(昭和56年6月15日新潮社刊)である。
三浦哲郎さんの三冊目の随筆集で、『せんべの耳』(昭和50年講談社刊)以来の5年間肉親や家族たちの様子を書き溜めた作品が綴られている。

『朝露とリンドウ』には、「…七夕の竹に飾る短冊は、本当は朝露で墨をすって書くんですってね。」と長女が言う場面がある。もう七夕は過ぎてしまったが、そういうこともあるのかと気付かされた。
『モッキリのこと』も「男山」という酒が出てきて、酒を美味しそうに飲む、この地域ならではの話しなので、一読をお勧めしたい。

収録作品は以下の通り。


 おふくろの筆法
 むかしの菓子
 娘たちの夜なべ
 キューピーと落葉
 老母の口髭
  *
 北国の春
 冬の子供
 糠塚の細道
 夜汽車の汽笛
 夏休み


 赤いメダカ
 おふくろの流儀
 おにぎり
 朝露とリンドウ
 子供部屋
 深川土産
  *
 モッキリのこと
 サクランドリの卵
 今年の春
 磁石の将棋盤
 羊の呟き
 待ちぼうけ
 ユタさんの甕(かめ)
 清酒好き
 煙草と私
 声について


 ハバロフスク一夜
 蝶鮫のスープ
 「我慢する川」のことなど
 ロシアの農夫
 魚の皮の外套
 異国の月
 マラッカのダボシャツ
 アフリカン・チキン
 

 山麓記
   *
 「海の道」のこと
 菜穂里という港町
 拳銃処分
 「素顔」を書き終えて
 神威岬の落日
  *
 蔵書のゆくえ
 横顔

 あとがき
 初出一覧


ザッと、これだけの作品が収められている。
いつもの通り、ほのぼのとした内容の読み易いものばかりで、読み始めたらスラスラと進んで、たちまち読み終えてしまった。
それなのに、近頃物覚えが悪くなって、何点かは題名を見ただけでは、内容が思い出せなくて難儀している。

最後に各作品の初出一覧が載っているので、後で記録にまとめてみようと思っている。


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