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短篇小説『とんかつ』は、福井県永平寺の門前宿場の宿に、青森県三戸郡のとあるお寺の母親と息子が宿泊する物語りである。
曹洞宗の総本山永平寺は、厳しい修行でも知られている。
先日、仕事で浄法寺町のある上棟式に出席した時に、酒宴の席で会った地元のお寺の若い和尚さんも永平寺で修行を積んで来た方だった。
永平寺と聞くと、この小説『とんかつ』のことを紹介しないではいられなくなるので、是非、読んで貰えるように話して上げた。
先日、古布人形作家の久保田のり子さんと電話で話していて、久保田さんの息子さんも曹洞宗のお坊さんであることを知った。
久保田さんはクリスチャンで、仏教には縁のない家系なのに、息子さんが子供の時に自分からお坊さんになると決めて、永平寺での修行を経て、今は千葉のお寺に務めていると言っていた。なにやら苦しい思い出があるらしい。
その話を聞いて、三浦さんの『とんかつ』という小説があることを久保田さんに教えて上げた。
自分の子供を永平寺の修行に出す時の、母の思いに感じるものがあると思うので、是非読んでもらいたくて、本の紹介資料をファックスで送って上げた。
ついでに、宗派は違うが、山形県湯殿山注連寺の即身仏の物語『贋お上人略伝』のことも紹介したので、息子さんにも読んでもらえるように薦めて欲しいと思っている。
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