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短篇小説『泉』を読んでいて、気になるところが出てきた。
〈里の爺は山で死んだが、いつも百姓は土の上で生まれて土の上で死ぬのが一等だといっていた。土の上で死んだ爺が、土の上で生まれる曾孫を、守ってくれないはずがないではないか。〉 この文章にある「山で死んだ爺」とは? 確か、一人暮らしの農夫が冬に山へ猟に出かけて亡くなった話が、随筆『多吉さん』に書かれている。 ここでまた、話が繋がってくると、この『泉』も実在の出来事なのかもしれない。 今、「多吉さん」のことも、実在した話かどうかとても気になって調べている最中だったので、また、新たな課題が出たことになる。 随筆『多吉さん』については、『ある外套の話』などにも繋がる話題性のある作品なので、今後も取上げいくことになるだろう。 先ずは、収録書籍を紹介しよう。 ■随筆『多吉さん』(S40.5「冬樹」発出) ●収録書籍 ・おふくろの妙薬 1971.S46.7.31 三月書房 ・恩愛 2005.H17.7.1 世界文化社 |
三浦哲郎著書
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