|
太公望たちは、地元馬淵川の7月1日の鮎の解禁日を間近にしてヤキモキしていることだろう。
金田一温泉には鮎の養魚場があり、春に沢山の鮎を放流しているので、これからのシーズンはアユ釣り客で賑わう。
三浦さんは、短編小説を書く時にいつも〈一尾の鮎〉を念頭に置いているという。
今度発売になった『おふくろの夜回り』には「鮎風呂」という作品が載っている。
これは、一戸町の萬代橋の袂に在った松乃湯へ、父親と銭湯通いをした時の思い出を綴った随筆である。
松乃湯は既に廃業してしまったが、ここでの思い出は短編小説『わくらば』にも書いている。
先日、鮎の養殖に取り組んでいる南部馬淵川漁業協同組合の組合長に、三浦さんの鮎への拘りについて話したら、大変興味を示してくれたので、作品を紹介して読んで貰う約束をしていたので、お父さんの特技だった打ち釣りに関する作品も合わせて選んでみた。
■馬淵川の鮎と魚釣りに関する作品
・金田一温泉 …『時のせせらぎ―若き日の追想紀行』
・簗の鮎 …『冬の雁』…(新潟県小千谷市で見た簗の鮎の思い出。鮎に魅かれる切っ掛けか?)
・わくらば …『わくらば』
・鮎風呂 …『おふくろの夜回り』
・一尾の鮎 …『一尾の鮎』
これらの作品を組合長の工藤さんに読んで貰って、馬淵川と三浦文学を関連した展開に結びつけて頂けないものかと期待している。
|