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三浦作品の代表作になっている『繭子ひとり』は、1971(S46)年4月5日から1972(S47)年4月1日までNHK連続テレビ小説第11作目として放送された。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%AD%E5%AD%90%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A

母を訪ねて青森から上京してきた娘が、生活の中で幸せを求めて生きていく様子がドラマチックに描かれていて、高視聴率を得た「幻の連続テレビ小説」となっている。(NHKアーカイブスには映像は残っていない∴まぼろし)

このドラマの中で下宿のおばさん役を演じた黒柳徹子の東北なまりの演技が話題を呼び、黒柳にとっても一つの転機となったドラマである。黒柳徹子は戦時中、青森県三戸郡南部町に疎開していたことがあったので、南部弁が得意だったのだが、その南部弁が黒柳の運命を変える大きな要因となったのである。

繭子の郷里の青森は、テレビでは三戸町が舞台として放送されたことで、三戸町の城山公園には今も繭子の銅像がひっそりとひとりで建っている。
コート姿にマフラーを首に巻いて立っている女性は、主人公の繭子を演じた女優山口果林そのものである。

三浦さんにとって小説『繭子ひとり』は、初めての新聞連載小説で、好評が故に度々の延長を要求されてストーリーがズタズタになったという苦い思いでの作品だった。
本人が八戸市新井田のりんご園をイメージして描いたのに、NHKでは三戸町が舞台になり、高視聴率を得て有名になったからと町で建立することになった〈繭子の銅像〉も快く思っていいなかったようで、除幕式にも出席しなかった。

しかし、後に、一戸町に母を見舞いに来た時に、タクシーに乗ってお忍びで銅像を確かめに来ている。

そのご縁もあってか、先日の三浦さんの葬儀の際に山口果林から大きなお花が供えられていたのが印象的だった。

このように調べてみると、一戸町や二戸市・金田一温泉郷、八戸市の他に、三戸町あたりも三浦哲郎文学にとってはゆかりの深い場所となるのである。

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