|
■画像:金田一小学校での三浦文学の授業の様子、右側のテーブルの上には「座敷わらし人形」を展示。
(K教諭提供写真)
昨日の小学生への授業では、児童達が再度演じる『ユタとふしぎな仲間たち』の小説の背景とその作者の思いを理解してもらって、熱演に繋げて欲しいとの思いで、作家三浦哲郎のことに付いてあらまし話をさせて頂いた。
特にも『ユタとふしぎな仲間たち』に描かれている三浦さんの「座敷わらし」のことを理解してもらうためには、どうしても避けて通れないことがある。
本来は、人の不幸ごとを公然と披露することは控えなければいけないのだが、三浦文学を理解して貰うためには欠かせない三浦家の出来事を語らざるを得ないのである。
私たち読む会でも、活動当初はこのことはタブー視されて、話題にすることが三浦さんとその家族に失礼なことだと思っていた。
しかし、三浦さんの二戸市民文化会館での講演会の時の録音テープが見つかり、それを聞いて、本人が自分の兄姉たちの不幸な出来事や自分の出生の経緯を語っていることを知って、三浦文学には避けてはいけない重要なことなんだと再認識させられたのであった。
小学生には果たして適切な話題かどうかと躊躇もしたが、二人の姉の病気や、立て続けに自殺、失踪して行った兄姉たちのこと、そして、自分を生む時のおふくろさんの心境についてなど、6学年ともなれば理解できるのではないかと割り切って話させて戴いた。
それと、三浦文学の「座敷わらし」は、昔、この地域を幾度となく襲った大飢饉の惨状に関係していることも説明した。
反応を伺いながら話したが、概ね興味津々の顔をして聞いてくれていたので、これで良かったのだと納得したのだった。
この話題から、家族の中で最も辛い思いをしたであろう「おふくろ」さんのことを知って貰って、日本の文壇界で「おふくろ」さんを書かせたら三浦さんの右に出る者はいないだろうと言われるぐらい高く評価されていて、素晴らしい作品を多く描き残してくれていているので、関心を持って読書に励んで欲しいと伝えた。
普通なら話し難いことを傍で聞いていた先生方には教育上ハラハラする部分もあったかも知れないがご容赦戴きたい。
早速、授業の模様を撮影した写真の提供を頂いたので、掲載させて頂くことにした。
その後、どうやら金田一温泉郷の三浦哲郎文学散歩コースの散策を体験してみたいと話している児童たちがいるようなので、一緒に散歩できることを楽しみに待つことにしよう。
ということで、小学生にも興味を持って貰える三浦文学の授業の実例が実ったのであった。
|
教えて下さい。「日本の文壇界で「おふくろ」さんを書かせたら三浦さんの右に出る者はいないだろうと言われるぐらい高く評価されていて」深く首肯できますが、例えばどういった方が仰っているのか、ご記憶の範囲で教えて下さい。
以下、所感です。子供は話の内容よりも、話し手の気持ちに敏感です。「何を話すか」よりも「どんな気持ちで話すか」が大切だというのは、三浦文学にも通じるように思います。だから、文学散歩コースに興味を抱いたお子さんがいたんじゃないでしょうか(地元のお子さんが羨ましいなあ)。
2011/2/24(木) 午後 5:57 [ pap*k*man ]
三浦さんの「おふくろ」のことは、何人もの文章で絶賛していたのを読んでいます。特にも師井伏鱒二が大変褒めていたことが印象深いです。
この評価は井伏氏だったと記憶してるのですが、昨夜、出所を手持ちの本や資料の中から探しても見付けることができませんでした。目下のところ探している最中です。
2011/2/25(金) 午前 9:54 [ oki*_ ]
有難うございます。三浦の随筆を読み尽くしたら、三浦評を探して読みたく思っています。「上等のトロをぶつぎり」と言った「老哲学者」も誰か気になっています。又いろいろ教えて下さい。
ところで今日の子供たちの発表会の記事も楽しみにしています。
2011/2/25(金) 午後 6:32 [ pap*k*man ]