
■画像:青森県南部の名久井岳と麓三戸町郊外の春の訪れ散策
1.三戸町:望郷橋から名久井岳を望む
2.名久井岳山頂:標高617m石標
3.名久井岳山頂:奥羽山脈遠望。中央遠方に八甲田連峰、左寄りに戸来岳、十和田山、十和利山が
霞んで見える。
4.名久井岳山道:中腹登山口手前、倒木と積雪で通行不能、路傍には「ふきのとう」
5,名久井岳山道中腹より、三戸町遠望。真ん中の小山が「繭子の像」がある城山
6.麓のりんご園の逞しいりんごの古木
7.麓のりんご園の梅の花(?)
8.麓のりんご園の梅の花(?)
9.岳の雪解け土に咲く福寿草
一昨日、三戸町の図書館に行く序でに青森県南部地域の主峰・名久井岳(標高615m)に登って、山頂から360度パノラマの早春景色を味わって来た。
岳の麓に広がる方々の林檎畑では、木々の根元の青み始めたばかりの草々を踏み締めながら剪定作業をしている農夫を見掛けた。
NHKドラマで「繭子ひとり」の舞台となった三戸町もりんご栽培の盛んな所である。
矮化が主流になったりんご畑に、今はほとんど無くなってしまったグニャグニャ伸びた枝振りの古いりんごの木を見掛けて、その逞しい姿に引き付けられて思わず佇んでしまった。
三浦さんが描きたかったりんご畑は、こんな木々の姿ではなかっただろうか。
丸裸の林檎園の片隅に、ひと際鮮やかな花が燃えるように咲いている樹が眩しかった。
樹の下に近づくと甘い香りがした。
微かな春の匂いだった。
三浦哲郎文学に「りんご」は欠かすことができない。
到るところに「りんご」が描かれている。
それは、林檎畑だったり、りんごの花や香り、りんごそのものだったりする。
新潮同人雑誌賞の受賞には、机代わりにした「木のりんご箱」が欠かせなかったのである。
色々な場面でりんご畑の情景を思い描きながら読まされる『野の祭』のりんご畑は一体どこなのだろうか。
『繭子ひとり』で描いたりんご畑は八戸市新井田の昔の一面りんご畑だった頃のイメージだったと何かに書いていた。
三戸町が舞台になったのはたまたまNHKスタッフの都合で決めたに過ぎないのだという。
始めての新聞連載小説で、思わぬ好評振りに編集者からの再々度の延長依頼を受けて、不本意な結末になってしまい、満足行かなかった苦い思い出の作品だったと言う。
繭子の像建立も同様に満足できない経緯の出来事になっている。
マフラーとコート姿に合うとしても、いつも冬枯れ時の寂しい写真では気の毒なので、今度は花や緑に囲まれた華やかな時にしよう。
りんご畑に白い花が一面に咲くのはもう直ぐ。
三浦さんが好んだ金田一温泉郷のりんごの園にも花の咲く春が来る。
季節外れの今宵の雪もなんのその。
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蕗の薹と福寿草が、春の陽ざしをあびて、ほっこり。
こちらはもうすっかり開いた葉だけになっています。
きれいなお写真をありがとうございます。
再読中の三浦文学、次は「繭子ひとり」にしますね。
2011/4/20(水) 午後 0:07 [ 東京練馬のEさん ]
私も、今読み返しているところです。
三浦さんでないと書けないこの南部地方の様子が良く描けていると思います。
閑散とした景色から瞬く間に自然の息吹が目覚める様は、いつの年も感動の時です。
雪解けと共に蕗の薹や福寿草が咲きはじめ、水仙やレンギョ、コブシ、柳や梅、桜、桐〜、兎に角立て続けにいっぺんにですから、こちらの春は凄いんです。
最も好きな季節です。
2011/4/21(木) 午前 1:07 [ oki*_ ]