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ゆかりの場所

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「どんどん淵」の春

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■画像:金田一温泉郷・馬淵川支流の長川にある「どんどん淵」…倒木に覆われてしまっている。
    淵の周囲の丸い石(ノジュール・団塊)
    貝の化石が露出したノジュールが見れる緑風荘・亀麿神社の庭。


遠くの高い山にまだ残雪が見える今年は、矢張りいつもより雪が多かったのだろうか。

先日、金田一温泉郷の三浦哲郎文学散歩コースの一部を散策して見たら、方々に倒木が目立って、散策路を塞いだり、見通しを遮ったりして、折角の散策を台無しにしそうな状況の所があった。冬の湿った大雪の所為であろう。

ダンジャの「ゆかりの家」から谷底を流れる長川の「どんどん淵」に下る坂道の途中にも倒木があり、そして、川の方々にも随分多くの木々が川を覆い隠すように倒れていた。
雪解けの水嵩は大分引いていたが、「どんどん淵」を渡る踏石はまだ勢いの残る流れに少しの石面を残して水面に沈んでいた。
淵の上に覆いかぶさる倒木が景観を遮っているので、取り除かないと淵を眺めることが出来なくなっていた。

「どんどん淵」は金田一温泉郷散策コースの「ゆかりの場所」の一つになっていて、『ユタとふしぎな仲間たち』に座敷わらし達がおむつを洗う場所として描かれている。

川を渡る散歩道の中洲で佇み、川のせせらぎに耳を傾けながら、足下に丸い大きな石やその欠けらが沢山転がっているので目を凝らして見て欲しい。
中に化石が埋まっていることがあるこの大きな丸石は「ノジュール(団塊)」と言い、この川は化石の宝庫と呼ばれている。
そのことを、三浦さんは『ユタとふしぎな仲間たち』の中に書いてくれている。
銀林荘に泊まっている東京の女子大生達は、この川の化石探しに来ていたことになっている。

長川で以前に発見された淡水生息大亀「ユダクサカメ」の化石は世界的に注目されたという。
この近辺の川沿いの田んぼや畑を掘るとノジュールが沢山出てくると言うから、どんな貴重な化石が眠っているのかもしれないのである。
三浦さんはそのことを知って、小説の題材にしてピーアールに一役買ってくれていたのだった。
そんな神秘的な化石と座敷わらしは、やはりこの金田一の宝なのである。

散策に訪れた方々にも興味を持って、化石の一個でも見つけて帰って戴けたら良い思い出になることだろう。


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