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短篇「まばたき」

このblogの訪問者sxd​*s37*さんから短篇「まばたき」について情報と問合せのコメントを戴いた。


 2012/1/8(日) 午後 8:38 [ sxd*s37* ]

1999年1月(2月?)に、行われた、センター試験・追試の国語・現代文に、三浦哲郎先生の、「まばたき」が、出題されています。どんな作品なのでしょうか?そして、単行本なのか、何かの全集の中の、一作品でしょうか?
・・・そして、何といっても、共通一次試験、そしてそれに続く、センター試験・・・2回以上作品を、採択された、作家は、太宰・漱石など、超有名作家ばかりです。哲郎先生も、なんと、そのおひとりに、なられるのですね。
雌雄を決する、大学入試!その場に、何度も携わってこられた、先生に、心より、敬意を表します!


短篇「まばたき」は、入院していた病棟で、隣りの病室に中風に中(あた)って入院している高校時代の級友と付添の細君と偶然に出会ったことが描かれている。
目を見開いたままで仰臥し意識がなく既に手の施しようがない級友が、周囲に反応してまばたきをすると言って、夫の意識がある事への希望をつなぐ細君のけなげで気の毒な姿がさりげない文章の中に濃密に描かれている。

いつものようにお節介な説明や解説の無い文章なのに、物語が大きく膨らんで読み取れる三浦文学の真骨頂が見て取れる短篇の作品になっている。
そのような魅力が入試に用いられる要因なのだろうか。

三浦さんは1998(S63)年8月30日、57歳の時に帰省していた八戸のホテルで多量に吐血して、救急車で青森労災病院に運ばれてそのまま2ヶ月間入院したことがある。
この作品はどうもその時にあった出来事のようにも思われるが、事実かどうかは定かではない。

この作品の掲載著書は、

・初出:「文學界」1995(H7)年7月号
・『短篇集モザイク-3 わくらば』   2000(H12)年9月新潮社刊
・ 同上文庫本            2002(H14)年9月新潮文庫刊
・『完本 短篇集モザイク』      2010(H22)12月新潮社刊

に掲載されている。


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