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■画像:ゆかりの家の周囲。
金田一温泉郷の三浦哲郎文学散歩コースになっているダンジャの「ゆかりの家」周辺を写真でご覧頂こう。
「ゆかりの家」の前には銅板に堀込文字の説明板が設置されている。
今にもハジケ飛びそうに揺れるタンポポが三浦さんが好んだ野趣の雰囲気を漂わせている。
金田一温泉の散歩コースは主要な交差路に距離と矢印の付いた「案内標識」が設置してあるので、読む会発行の「文学散歩ガイドマップ」を片手に、迷わずにぶらりと散策を楽しむことができるようになっている。
ゆかりの家の南端にある庚申塚の分岐路の石垣は、小説「ブンペと湯ノ花」に描かれている名場面のゆかりの場所である。
アイナさんがブンペに豚を飼うことを勧められる。ある日、家族みんなでこの石垣の上に立って、豚を届けに来る筈のブンペ君がダンジャ坂を登ってい来るのを待っている様子が描かれている。
期待と希望がみなぎるいい文章なので、皆さんにも読んで頂きたい。
何しろ貧困に苦しんでいるアイナさん一家に、豚を飼って大きく育てればいつかお金に換えられて、生活の足しになるようにとのブンペの計らいによるものだったからである。
庚申塚のあるこの分岐路は、青森県境の峠を越えて隣の名川町へ行く昔の幹線道路だったそうで、この先の途中に三浦文学によく登場する「共同墓地」がある。
道の沢下からは川のせせらぎの音が聞こえてくるところなども、三浦さんの文章の通りなので、歩きながら小説や随筆の場面が懐かしく思えてくるのである。
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