|
■画像:金田一温泉の共同墓地…三浦さんは色々な作品に共同墓地を描いている。
「盆土産」では母の墓前でエンビフライと呟く。
「白夜を旅する人々」では、苗の墓前に跪く清吾がいる。
これらの墓は盛り上げた土の上に丸い石が置かれた質素なお墓。
それはノジュール(団塊)ではなかったか。
《共同墓地は、村はずれから左手にそれた高い崖の斜面にあった。墓地のはずれの崖縁からは、遥か下方に谷川が見え、つい鼻の先には、対岸の樹木に覆われた急勾配の斜面がそそり立っていて、そこから鶯の声が聞こえてきた。》
(「白夜を旅する人々」より抜粋)
墓地の奥の谷間から川の流れる音が聞こえる情景は、正にこの墓所が舞台なのである。
足の指の怪我がもとで亡くなったブンペさんこと文夫さんの墓参りに行った三浦さんが、探しあぐねてただ戻りしたという共同墓地は、やはりこの場所なのである。
特産品だけあって、墓の中にリンゴの形をした墓石を見ることができる。
見渡せば、周りはリンゴ畑になっている。
|