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先日紹介した馬場勝行さんの著書『それからの卯月』を読ませて頂いた。
三浦さんとの出会いや文通の内容が認められていて、学友としての友情の深さが感じられる。 しかし、この友情もあの時の偶然の再会が無かったら起こらなかっただろうと、偶然や縁による出会いの大切さを語っている。 その出会いとは昭和39年10月10日の東京オリンピック開会式の記者席でのことだったという。 馬場さんは早稲田大学の同じ政経学部で三浦さんと出会ったものの、一年後には三浦さんの消息が全く不明になってしまったからである。 「東京オリンピックでの出会いは、偶然なのか、奇遇というのか、あるいは“縁”というものだろうか。私に“幸運”をもたらしてくれためぐり合わせでした。三浦との若き日の出会いを、いつまでも心の中に持ち続けていきたいと思います」 とその思いが書かれている。 「東京オリンピックでの再会」のことについて詳しくは以下の記事を参考に。 東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第23回目の紙面 連載三浦哲郎特集No.23(9.4)『時のせせらぎ』2011/11/27(日)「この話」欄参照馬場さんがこの時に再会できたことで、後に岩手日報社が再刊する『北の文学』の編集委員を三浦さんにお願いすることにもなるのである。 最年少で芸術院会員になった時に「俺が文化勲章をもらったら、一番先に盛岡で講演会を…」と言ってくれたそうだ。 「ふるさとの町一戸」に望郷の念を抱いてくれていたことがよく分かる。 正真正銘の「岩手にゆかりの芥川賞作家」なのである。 講演会が実現しなかったのが残念でならない。 馬場さんの著書の見開きに想い出の写真が一枚だけ掲載されている。 本人の承諾を得られたのでここに紹介する。 |
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